『統計学は最強の学問である』を読み終えた感想

統計に関する知識が高卒レベルで止まっている私がこの本で学んだ感想を話したいと思う。(統計については標準偏差の求め方でとっまている)

まず、最初に言っておきたいがこの本は全員が読むべき本であると思う。(文系・理系問わず)さらに数学の知識は必要とせず、誰もが読むことができる内容まで噛み砕いて説明している。”統計学”と聞くと身構えてしまうかもしれないが一度は手に取ってみてほしい。

統計学はコンピューターの性能(IT)が飛躍的に伸びたことと、大量のデータを蓄積(ビックデータ)が可能になったことにより、これからはより勢いを増し、教育やマーケティング、製薬、経済といった幅広い分野で応用されると多くの人が予測している。現にメジャーリーグ(アメリカ、野球)や最近では日本のプロ野球でも”セイバーメトリクス”(大量かつ多種の選手データ)が浸透しつつあり、これを用いて試合の戦略を立てている。まさに統計学が最強だとわたすは思った。

本書では”データの扱い方”から”誤差や因果関係”、”無作為、ランダム化”について書かれており、また”A/ Bテスト”、”カイ二乗検定”、”一般化線形モデル(回帰分析など)”、”重回帰分析”、”ロジスティック分析”、”演繹”、”帰納”、”ベイズ”について簡潔かつわかりやすい事例も踏まえて書かれており、初学者にもわかりやすい。そして同じ数字でも分類(グループ分け)によって様々な結果が導くことができることを理解することができるだろう。

最後に、現在の日本では圧倒的な”統計リテラシー不足”だと筆者は言っている。確かに私自身身につまされる話だ。そのため「統計リテラシーがなければ、ビジネスの問題と同様に社会や政治に関する問題についても、経験と勘だけの不毛な議論が尽きることがない。」(本文)とも主張している。

日本が成長するにはこれまでの義務教育をはじめとする教育分野で”統計学”に対する認識を改め、より多くの人が統計学について自主的に学び、建設的な議論を行うことができる土台を作る必要があると感じた。

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