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近未来国“エストニア”

皆さんはエストニアがどこにあるのかご存知であろうか?またエストニアがどれくらいの規模で、どれだけの人口を抱えているのか知っているだろうか?今日はエストニアについて話してみたいと思う。

エストニアは東欧に位置しているが、街の特色としては北欧の方が強い国である。国土は九州よりやや広い程度であり、福岡市とほぼ同程度の131万人の人々が生活している。また人口の30%近くが首都タリンで生活している。エストニアは自然豊かな国であり、国土の半分近くが森林で、絶滅危惧種の植物や動物も確認されている。

このように国土の面積や人口は小さい、少ないながらも自然に富んだ国である。だが近年(特に2000年以降)異なる側面が注目を集めている。それが”近代国家”としてのエストニアである。エストニアは15歳以降全国民が「eIDカード」を持つ。これは日本でいうマイナンバーカードである。これを使用することで、国民や企業が行政サービスを利用する時はもちろんのこと、民間・市民の相互間取引でも幅広く使うことができる。また学校での先生からの連絡事項などは専門のサイトを使うことでいつでもどこでも親が確認することができる。最近では宿題や成績表の提示までもがこのサイトを通じて行われている。もちろんこれ以外にも様々な種類の電子サービスは幅広く使われているが、長くなるためここでは割愛させていただく。

なぜ日本ではマイナンバー制度をはじめとするサービスが広まらなかったのに対して、エストニアでは可能だったのか。人口数が違うのも一つの理由だろう。既存の(アナログの)システムが高いレベルで構築されているのも一つの理由だろう(最近頻繁に不祥事を起こしているが)。しかし一番の原因は国民の“情報リテラシー(姿勢)”の低さと“行政のデジタル化を推し進めようとする意識がない”ことに尽きると思う。私たちはデジタル化の伴う問題点があるなら行政に質問すべきである。そしてその質問に行政が答えるべきである。この両者の問題を解決しようとする意識の低さこそが日本とエストニアの“デジタル化”に対する決定的な違いであると私は思う。

もちろん全てエストニアの真似をしようとしても無駄な話ではあるが、見習うべきところは取り入れるべきである。少なくともエストニアはデジタル化を行なう時、国を挙げて改革を行なった。果たしてこれからの日本はどうなるのだろうか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


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