しみずだいき(world構造センサー)

観察と見立て 具体と抽象 「あれとこれはこっちから見たらちがうけど、あっちから見たらお…

しみずだいき(world構造センサー)

観察と見立て 具体と抽象 「あれとこれはこっちから見たらちがうけど、あっちから見たらおなじ」を探しています。

最近の記事

[考察]自動化のカウンター

まったく無意識にやっていること。 心臓を動かす。 食べたものを消化する。 髪の毛を伸ばす。 これらのように、意識しようとしてもできないものもあれば、 息を吸って吐く。 ご飯を口に運ぶ。 自分の名前を書く。 このような、しようと思えば自分でコントロールできるものもある。 コントロール可能なものたちは、ふだんは自動化されているので、コントロールをしなくても勝手に稼働させておくこともできるし、あえてハンドルを握りコントロールすることもできる。 なんだか最近の車のようだ。

    • [妄想]なくてはならないもの

      バンクシーを代表とするグラフィティーアートは、そのゲリラ性を一つの要素としていて、仮にそれが欠けたものを想像してみると、それをグラフィティーアートと呼べるかどうかは一気に怪しくなる。 逆説的に考えると、ゲリラ性こそがグラフィティーアートだと言えるのかもしれない。(諸説あり) きつねうどんにはお揚げが入っていて、お揚げの入っていないきつねうどんはもはやきつねうどんではなく、ただのうどんだというのと同じレベル。 これらのように、そのものを定義したときに絶対になければならないも

      • [考察]カッパとのっぺらぼう

        かっぱとのっぺらぼう。 実際にいたらどっちが怖いか。 のっぺらぼうは、一見人間の形をしているところから顔がないという裏切りが怖さを生んでいる。 カッパは頭のお皿や背中の甲羅、くちばしや緑色の肌など人間とはかけ離れた怪物であるという怖さを持っている。 こうやって丁寧に文字化してみると、 のっぺらぼうの方は「意外性からくる怖さ」であるのに対し、 カッパの方は「不気味さからくる怖さ」であることがわかる。 この二つの妖怪にみられる構造を「お笑い」でいえば、 のっぺらぼうは「

        • [考察]ルールチェンジで変わる正しさ

          今流行りのブレイキングダウンは、 1ラウンドのみ1分のみというルールの格闘技。 通常のどの格闘技よりも短い決戦。 その短さゆえにプロ>アマの関係がくずれる。 戦略もテクニックも時間には勝てない。 時間の短さがすべてを飲みこんでしまうところに視聴者は魅了されている。 通常なら成立する関係が、あるルールをすこし変えるだけで成立しなくなってしまう現象。 地球上では水をこぼせば当然上から下に落ちる。 しかし、「重力ゼロ」というふうにルールが変わってしまう宇宙空間ではこのあた

        [考察]自動化のカウンター

          [妄想]脳内副音声の存在

          サッカーワールドカップがテレビ放送されていた昨年末のこと。 ふだんはなかなか気にすることのないテレビの機能が注目された。 副音声だ。 メインの解説とはちがった方向性での解説が、色々なところで注目と人気を集めた。 主音声がストレートなサッカーの情報を伝えるのに比べて、 副音声はサッカー真正面の情報だけではなく、別角度からの視点を与えてくれる。 それまでサッカーには興味を持たなかった人にも充分届くところまで接点の幅が拡がったのは、 間違いなく副音声のもたらした効果だとい

          [妄想]無生物からのコミュニケーション

          人間は主に音声言語を使用する。 一部の動物たちも音によるコミュニケーションをおそらく取っているだろう。 しかしたとえば人間であっても手話は当然音声言語ではないし、 手話を習得していない人間でも「さよなら」のときには手を振るなどの音声以外の言語らしきものをもっている。 動物もおそらくそうであろう。 少し飛躍するが、宇宙人がいたとしたら彼らが音声言語を主としているかどうかはわからないから、我々にとってあたりまえでもそうだと決めつけて考えないほうがよさそうだ。 映画「メッセ

          [妄想]無生物からのコミュニケーション

          [考察]終わりと始まり

          もうすぐ年末。 師走の文字どおり、大晦日に向けて世の中全体がワァーとラストスパートでアレもこれもと駆けまくる感じ、ゴゴゴゴゴッと何かが集まってくる感じがしている。 大晦日を越えて1月1日になると、その溢れそうで騒がしかったものが、急にピーんと静まりかえる。 年末あれだけ騒がしかったものがすべて無かったことのようになるあのメリハリにはなんだか抗えない自然の力みたいな凄みを感じる。 この「終わって始まる」みたいな構造は、年末年始のような大規模なものに限らず、もっと小さなと

          [妄想]セルフVRタイムマシーン

          車のナンバー。 4桁までの数字のくみあわせという限定された枠組に、日本人の語呂合わせ好きも重なって、表現ツールとして見ると、いろんな遊びがみられておもしろい。 先日ある人に、車のナンバーが1582なんだけどなんだかわかる?と聞かれたことがあった。 個人的に車のナンバーを解釈する遊びが好きなのもあって、前のめり気味に考えてみたのだけど語呂合わせのイチゴパンツくらいしか思いつかない。 しかしイチゴパンツという響きはどこかで聞いたことがあるなぁとおもい、調べてみるとなるほどな

          [妄想]セルフVRタイムマシーン

          [妄想]思考のサウナ

          自分の人生でいまのところ、代表的な日常といえば「洗顔」とかそのあたりのことだろうか。 とにかく起床したら「洗顔」。 なんの意識もなく、息を吸って吐くかのように洗面所に立ち、今日はなにをするんだっけとか全然「洗顔」とは関係のないことに思いを馳せながら行う朝のルーティン。 ゆえにこうしてピックアップしてみたとき初めて「洗顔」などと言葉にしてみたのだけど、もちろん日々の中でだれかに「今から洗顔に行ってきます!」などと一世一代のことをするかのように宣言することなどはなかった。

          [発見]異種生物間リテラシー

          「今日あたらしく知ったことがあたらしい材料となって、 これからはひとつの新構造をあらわすメタファーにすることができる。」 とてもおもしろいとおもった。 メタファーとして使うためには、その材料となるものが自分と相手との間にあって、 共通で理解できる中間物である必要があるとは荒木博之氏の言葉。 つまり、これからはあたらしく知ったことの方面にいる人と話をするために、そのメタファーを使うことができるということだ。 今までは届くはずのなかった場所にいる人と、共通の言葉を持つこと

          [発見]異種生物間リテラシー

          [観察]リスペクトの霧

          自分が注目している人やあこがれの人物を目の前にしたとき、 いったい自分がどんなふうにふるまえるか考えただけで、一歩足がすくむことがある。 それはオーラ的なものに押されるからという非現実な理由、それだけだろうか。 必要以上のリスペクトが創り上げたイメージが、そこにリアルにいるはずの人物の「観察」を妨げる「霧」となってしまう。 リスペクトがあればあるほど「霧」は濃くなる。 代わりにその「霧」には、リスペクトの対象をどんなふうにイメージしているか、その形が偶像となって映し出さ

          [観察]現実世界とメタバース

          スマホの登場以来、手元を見ていることがおおくなった。 それはある人に言わせれば、現実世界が縮小しているという表現になり、たしかにメタバース的な考え方に立つと現実世界とメタバース世界、それぞれに滞在している時間のバランスは、スマホ登場前と後では大きく変わってきている実感がある。 現実世界とはなんなのか、メタバースとはなんなのか、それぞれについて考える必要があるのかもしれない。 なぜなら、たとえば読書している時間はスマホ以前にも存在しているわけだが、はたしてそれは現実世界なのかメ

          [観察]現実世界とメタバース

          [考察]点を楽しむ/線を楽しむ

          点と線。 スティーブ・ジョブズのコネクティングドッツにも登場する点と線。 線は点の連続だ。 サッカーワールドカップなどのスポーツ大会も、点としてみている人、線としてみている人がいる。 点としてみている人は、いわゆるにわかファンと呼ばれたりする。 線で見ている人に比べて、細かい文脈はわからないけどなんだか盛り上がっていることを楽しもうとする人。 一方、線で見ている人はこれまでの前の文脈をそれぞれ繋げた延長でワールドカップをむかえているのだろう。 どちらがどうだという

          [考察]点を楽しむ/線を楽しむ

          [発見]大きな小さい

          「小さい秋みつけた」 という歌詞の「小さい」の部分は何を表しているのか。 「秋みつけた」では伝わらない何かが込められているはずである。 推測だがおそらくは「兆し」なのではないか。 夏だった季節がゆっくりと終わり、これからまたゆっくりと秋になっていく。 そのはじまりらしきもの、どっぷりと変わりきってしまう前のかわりはじめ。 オタマジャクシに「小さな」足らしきものが生えはじめるときのような。 本降りになる前に、ポツリポツリと「小さな」雨粒が落ちてくるあの時間。 これか

          [実感]点から線へ

          「深い」と「不快」は音だけ聞いたら区別がつかない。 しかし文字を見れば全く異なる意味だとすぐにわかる。 一方、27968346 という数字の羅列については、音で聞いても文字で見ても意味がわからない。 漢字とはちがって、前後の文脈無しで意味を知る術がないのが数字の特徴といえる。 何万年も未来の人が「3776」という数字を見ても富士山を想起できないようなものだろう。 しかしその考えを裏返すと、未来においては27968346という数字の羅列は何かしらとても重要な意味をもった

          [妄想]アイス型UFO

          食べているアイスが何の形に見えるか考えている。 チョコとバニラのマーブル模様のアイス。 棒に刺さった状態が、 上を向いた鯉に見えてきた。 棒という滝を登るチョコとバニラのマーブル錦鯉。 たしか縁起が良い‥のだったっけ? ‥とかなんとか考えているうちに、鯉が溶けてきてしまった。 このままだと、登る鯉のはずが重力に負けてくだる鯉になってしまう。 登ってるうちに食べてしまおう。 、とふと裏側が気になって見てみると、 裏はアダムスキー型のUFOになっていた。 これまた