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さかなのなみだ/さかなクン

映画「さかなのこ」を見に行った後に購入。
さかなのこ、はさかなクンのエッセイを元にした映画だ(だいぶ脚色はしてある)。

 
この「さかなのなみだ」は
朝日新聞に載せたいじめをテーマとするさかなくんのエッセイが元になっている。

有名な話で
よくメディアに取り上げられたり
SNSでも見かけるので
知っている人も多いだろう。

短文なのでサラッと読める。
読み聞かせにもオススメな一冊だ。

 
ある魚を水槽の中に入れるといじめが置き
いじめられた魚を逃がしても
また別の魚がいじめられる。
それどころか、いじめっ子の魚を逃がしても
また別の魚が必ずいじめっ子になるという。

海ではいじめはおきないのに、と。

 
さかなクンは今年のハッピーセットの絵本を担当したのだが
その絵本も似たようなエピソードが描かれていた。

魚が大好きなさかなクンらしい
魚を例えにした優しい話だ。


 
 
「さかなのなみだ」では
本文よりあとがきが長い。
そこには幼少期や今のさかなクンの写真やエピソードがたくさん描かれている。

 
さかなクンは個性的だ。
なかなかに生きにくいことは想像できる。

 
だけど
さかなクンは、生きにくいと感じることはなかった。

大好きで夢中になれる魚がいるから。
嫌なことがあっても魚がいればなんてことないから。

そんな風に語るさかなクン。

 
好きな人やものがあるということは
とてつもなく、強い。

 
その強さが
今のさかなクンに繋がっているのだろう。
夢を叶え、また次の夢へと邁進するさかなクンはすごい。

 
 
なお、映画「さかなのこ」はオススメである。
笑い要素が多く、少し切なくもなるが、あたたかな気持ちをたくさんくれる映画だ。


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