さるのこしかけ/さくらももこ
「もものかんづめ」ではお茶っ葉で水虫を治した話が描かれているが、今作では痔をドクダミで治したと書いてある。
私はまだ水虫にも痔にも悩まされたことはないが、どちらも病院に行きにくい症状なので、もし疑わしい時はお茶っ葉やドクダミを試してみようと思う。
別の章では飲尿が体にいいと力説しているが、こちらは試す気が全くない。
多少体の調子が悪いことはあるが、尿にすが ろうとは思えないほどの不調。
健康とは幸せなことだ。
さくらももこさんは健康食品の店でバイトしていたと前作で触れていたが、のちに「健康手帳」なるものを出版するようになるほど、徐々に健康ネタをウリにしていく。
「スタミナドリンクの効用」「ぐうたらの極意」も面白く、実用的でもある。
「お見合い騒動」は自分に重ねて嗚呼……となり
「いさお君がいた日々」「実家に帰る」はしんみりして涙が込み上げる。
この3章は笑うというより、切ないのである。
いさお君の話は障がい者に携わっている仕事をしている身としては、共感してしまう。
今作も読み応えがある。
余談だが、これを読むとインドに行きたくなくなる。
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