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入院77日目:ドシンドシン

週初めの月曜日。
本来ならば有給をとっていた日。
セカオワのライブの余韻に浸る予定だった日。

だけど、お母さんの面談…病院の面談に呼ばれて平日半休をとったから、今日は通常出勤に切り替えた。

 
…今後どのくらい、こうした家族の予定で仕事を休む日があるのだろう。

 
 
今日は6月はじめの勤務。
相変わらず腰は痛い。

今日から朝の掃除が増えた。
みんなで手分けしてもなかなか終わらない。

これから毎日朝からこんなに掃除をすると思うとげっそりする。

書類作成やその他が終わらない。

 
 
夕方の送迎時、車を走り出してから激しい雷雨に襲われた。
利用者をおろすごとにずぶ濡れだ。

心配性な私はいつも雨予報の日は雨の日用ズボンやレインジャンパー、レインシューズを履いているが
今日は日中晴れだったため、全て置いてきてしまった。 

傘はあるが風が強く、いちいち濡れた。
靴下までぐっしょりだ。
早く帰りたいのに、送迎車はガソリンが入っていなかった。金曜日夕方運転だった人を恨む。
横殴りの雨の中、セルフスタンドで給油した。

 
帰りの送迎中、頭が割れるように痛かった。
薬を飲んだが、なかなかきかない。
早く帰りたかった。

 
ずぶ濡れの私を同僚は労ってくれたけど
上は私の仕事のミスを「前も言ったと思うんだけど」と指摘したり(書類作成、こういう風にしろって前言われたんだけどな…)
他の同僚のミス複数について「みんなで気をつけていかないと」とこっちまで責められた。

まったくもって面白くない。

 
「今まではリーダーがやってくれたけど、これからはあなたたちがやらないと」と言いながら
万能なリーダーがいた頃よりあれやれこれやれと仕事が更に増えていく。 

朝の掃除に加え、夕方の施錠等のチェックに関しても項目がぐっと増えた。
6月から飛ばしすぎている。

 
「職員が働きたいと思える職場環境を作ります」だとか「職員が楽しいと思い、長所を活かせる仕事を提供します」だとか
そんな偉そうなきれい事が長々と書かれた紙を先日配られたけど
いくら書面でかっこつけても中身が伴わないなら何も意味はない。

 
リーダーが辞めてから仕事はちっとも楽しくないし
仕事量は増えてばかりだし
働きたいと思えないどころか
まわりに対し、「ここに応募してきちゃダメだよ。おすすめしない職場だよ。」と言いふらしたいくらい
わたしは今の職場のやり方が合わない。

 
前施設長は子どもの関係で時短勤務だし
新施設長は親の関係で毎日早退するようになったし(救急搬送された後毎日早退なら、おそらく入院なのだろう。本人から何も話がないから、聞くに聞けない。それはそれでどうなんだ…)
事務長は今月から勤務日数と勤務時間が減る。

 
上の役職の人達がこんな状態で
現場には仕事ばかり求める。馬鹿にしている。 

労いも褒めもしないで
できてないことばかり言われて
それなのにどうしてやる気が出せるだろうか。

 
リーダーがいなくなってから張り切っても遅い。遅すぎる。

現場はみんな疲れている。
疲れている中求められてばかりで
更に疲れは増していく。

 
 
仕事からの帰り道もどしゃぶりだった。
体が冷えて寒い。
こんな時お母さんが家にいたら、と思う。

 
 
頭痛を堪えながら夕飯作りをした。
夕飯時、昨日のセカオワのライブの話になった。
とても楽しかったと伝えた。

8月10日の横浜のチケットもとれているが
順調にいけばお母さんが退院して間もない頃でもある。

  
行けるかは微妙だ。

お父さんは、行ってきてもいいとは言ったが。

 
 
話の流れはお盆になった。

私は先日お母さんや従姉妹や姉に、お父さんがお盆は持ち込みで我が家で集まることを提案していて、私はそれが嫌で仕方ないと話したことを伝えた。

お母さんも姉も従姉妹も親戚も、今年は食事会はなしにして、各自線香のみあげにくるようにするか、別の親戚の家かお店で集まるようにするべきだと言ってくれた。

 
その話をした。

 
父「本家なんだから、親戚の意向もあるし、勝手に集まりを中止にはできない。」

 
私「なんで!?お母さんがこんな状況なんだよ!?お母さん(と手伝いの私)がいたからこそできたんだよ!?今年は無理だよ!」

 
父「後で親戚には聞くから。親戚も多分来ないだろうとは思う。」

 
私「多分とかじゃなくて。お父さんの口で、“今年は無理だ、ともか一人では料理のふるまいはできない”って言ってよ!料理の持ち寄りしたり、お昼に集まったら短時間じゃすまないでしょ!?

お姉ちゃんや甥にさえ、料理のふるまい、私はしてないんだよ!?親戚(約10人)相手に無理だって。」

※去年のお盆は、11:00~19:00までお父さんの親戚が飲んだり食べたりしており、料理やお酒を私や母が振る舞っている。
なお、父も父の親戚も酒癖が悪く、去年は最悪なお盆でもあった。

 
父「本家なんだから、親戚の意向もあるんだよ。」

 
私「じゃあお父さんがやりなよ。お父さん、料理を作りもしないくせに。やるってなったら私が全部やるんだよ?無理に決まってるでしょ!」

 
父「重々承知してるよ!何人かの親戚はお昼に集まらないって言ってるし、多分他の人も分かってくれるとは思うけど、集まりたいって言われたら断れないだろ?」

 
私「お父さんが立場上言えないなら、私から親戚に直接言うからね。お母さんやお姉ちゃんや従姉妹や親戚が今年は無理だって言ってくれてるんだから、お父さんや一部親戚がまだ集まりを中止しない考えなら、私から動くからね。」

 
父「重々承知してるって言ってるだろ!夏になったらお父さんから話すから。多分集まらないだろうとは思うから。」

 
私「そんなにお酒飲んで騒ぎたいなら、他の親戚んちかお店でやりなよ。うちで線香のみあげにきなよ。」

 
父「お盆に本家に来るのは当たり前だろ!」

 
私「お盆は線香あげにくる日だよ!お母さんみたいに私は長時間料理をふるまえないってば!!」

 
 
結局いつも、お盆の集まりの話は平行線だ。 

お父さんは折れない。
私も絶対に折れない。

険悪なムードになった。
お互いにそれ以上口をきかず、お父さんは「おやすみ」だけ言って先に寝た。

 
 
私は壁という壁を殴り、蹴りたい気分になった。
自分を痛めつけたくなった。
グッと堪えて、ただ右足で何度も床を強く踏みしめた。

ドシン!ドシン!ドシン!ドシン!

右足にじんわりと痛みが広がったが、もうどうでもよかった。

 
 

 
お母さんは今日、障害者スポーツをやったらしい。
一番成績がよかったと喜んでいた。

写真の後ろに映り込んだリハビリ予定表によると、今日はリハビリを1時間×3回やったようだ。
リハビリは今まで30分~1時間×3回だったから、ハードさが伝わる。
歩け歩けとしごかれたらしい。

 
障害者福祉施設は障害何級から利用できるのかと聞かれ、受給者証を持った18歳以上の人が利用できると伝えた。
受給者証がいまいち分からない様子だったが、リハビリが疲れたのか「おやすみ」とLINEを打ち切られた。

 
 
お父さんが昨日、「今のお母さんの仕事はリハビリなんだな。」と呟いていた。
「毎日時間が過ぎるのが遅い。お母さんが入院してから1年が経ったようだ。」とも呟いていた。

 
それなのに、何故お盆は今までのようにみんなで集まって昼食会ができると思っているのだろうか。
お餅さえ自分で焼かないお父さんが、親戚の前では威張る小心者なお父さんが、何様のつもりなのだろうか。 

 
腹が立って仕方ない。

「今年は昼食会はなしにして、各自線香あげに来てもらおう。お父さんからみんなに話してみるよ。」

その一言を何故言ってくれないのか。
普段私に無理するなと言いながら、何故私に思い切り無理をさせるのだろうか。

 
私より本家が、親戚が大切か。

じゃあせいぜい、お父さんがお茶出しから何から何までやってください。




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