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刑務所に入った僕がお米屋さんをやろうと思った理由。


みなさんはじめましてCOMEOです。

前回は【「前科があっても、立ち上がることができた。」4月に起業した一人の男の話】刑務所に入ったことについてお話させていただきました。

そして今回は、そんな刑務所に入った僕がどうしてお米屋さんをやろうと思ったのか?そんなお話をしたいと思います。

東京拘置所で1年半の独房生活

僕は2015年に逮捕されてから出所にいたるまでおよそ4年以上の時間を過ごし、そして僕の人生が変わるきっかけになった拘置所での中で生活がはじまりました。

3畳の部屋、剥き出しの便器、無機質なコンクリート、そして日の光を浴びない生活。

接見禁止命令が出て、誰とも会えない日々。することもなく毎日ボーッとする無気力な日々。

独房生活は想像以上に苦しかった。

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うつ病、対人恐怖症、拒食症を経験。

僕は1年半での独房生活に精神的にかなり病んでしまい、うつ病、対人恐怖症、拒食症になりました。
病むこととは無縁の人生を歩んできて、人生で一度も死にたいと考えたことはありませんでした。

だからこそ、余計にしんどくなりました。

周りになんて思われてるんだろう、何で捕まったのだろう。

そんな言葉ばかり毎日考え、六法全書を毎日ペラペラと見る毎日。

髪の毛は不衛生の如く伸びきって、ヒゲも生えてまるで浮浪者のごとく憂鬱な無気力な生活を送っていました。

精神が不安定になり、精神安定剤を飲み、落ち着いたと思ったら夜になりイライラして寝れなくなり、朝起きて、天井を見つめていると「あっ俺って捕まってるんだ。」って気づいて虚しくなる。

そんな中で生活していると徐々に食べ物が食べれなくなり、味がしなくなってきました。

そして食欲がなくなり、徐々に食べ物を受け付けなくなり、体重が15kg痩せてしまいました。

人生を変えた食べ物

拘置所での生活は主に煮物と汁物、そして、麦と白米の混ざったごはん。
それが普通の食事でした。別にまずいとかではなかったのです。
ただ喉に通らなくて、食べても気持ち悪くなり戻してしまう。

そんな中で年に数回だけ白米を食べれる時期があります。
三ヶ日や、行事毎の日に食べることができました。

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そこで久しぶりに温かく光る白いごはんが配られました。
蓋を開けた瞬間とてもいい匂いがしてきて、白いご飯を一口、口に運び食べました。

それが本当に美味しかった。

「お米ってこんなに甘かった?」と正直思いました。

正直今まではお米の味なんて気にして生きてきたことなんてなかったですし、お腹に入れば全部一緒だと思っていました。

だけど、今ここで食べたこのお米には確かに味があって、何より優しい味がしました。

このお米は特別美味しいものでもないだろうし、特別な炊き方をしているわけでもない。

ただ、本当に些細なことだけど孤独な僕には本当に心に染みた。

僕は食べ物を食べて涙が出てくるというのが初めての経験で、本当にボロボロと涙が溢れてきました。

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孤独な閉鎖された空間で初めて心の温もりに触れたという感触でした。

ただ暖かかった。そして優しかった。

漫画しか読んだことのない人間が500冊以上を読破

その時に、こんな人を幸せにできる仕事がしたいと思うようになったのがきっかけでした。

そこからずっとお米を仕事をするためにどうしたらいいかをずっと本を読んで勉強しました。

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本を読む時間は誰よりもあったので、その時は誰よりも本を読み、500冊以上の本を読み、経営に関して勉強しました。

今まで本を読んだことのない僕にとってはこの経験はとても大きかったです。

MISSION-僕たちは何のために生まれてきたのか-

その時、僕は自分自身のMission(使命、存在意義、なんのために生まれてきたのか)というものと改めて向き合っていました。

何のために存在して、自分の人生を通して何をなしていきたいのか
これを初めて自分の人生に問い、そして答えが出ました。


僕は食べることを通してここまでの幸せを感じた。
そのきっかけをくれたお米。
-この食べるということを通して多くの人に笑顔になって欲しい。-
というのが僕の生きる指標になりコンパスにになり、自分の核というものに気付き、僕はそこに全身全霊をかけて向き合っていきたいなと思いました。

COMEL誕生秘話

こう意識するようになってから僕は日本一のお米職人になろうと思いました。

若手が少ない業界でもあり、そしてお米に魅せられた一人の若者だからこそできる、今の時代にお米の意味を再定義する必要があると感じ、今の世の中に新しいお米の価値提案ができればと思いました。

そんな想いと原体験でもある、逮捕から刑務所から4年半という怒涛の人生をもとに 2020年に株式会社Fooppy(Food Happyの造語)を起業し、
ブレンド米専門店comelを立ち上げさせていただきました。

comelという意味は「想いを込める」ポルトガル語の「食べる」という意味の「コメル(comer)」をお米のcomeと結び付けて『comel』と表現しました。

そんなcomelのビジョンとは。
「お米での温もり通して現代人に幸せを届ける」というものです。


↓COMEL公式HP 本文参照↓

日常に忙殺されて、自分らしさを考える時間を十分に取れずにいると、“自分の大切なもの”がなにか、見失う瞬間が多くあるのではないでしょうか。

自分以外の誰かの尺度で生きてしまったり、自分の価値観自体も分からなくなってしまったり…。しかし、それは現代社会の波に乗って生きていく中では、すぐに変えられないことなのかもしれません。

では、そんなみなさんに対して、comelは何ができるのか? それは「美味しいお米を届ける」ことです。一見シンプルですが、実は「美味しいお米」がもたらす良い影響は多くあります。

忙しい毎日を送る人でも、頻繁に口にするお米。それを、あえて丁寧に炊くルーティンに変えてみると、日常に余裕が生まれ、徐々に暮らしが変化していきます。

そんな些細なひと時に幸せを感じてもらうことから、みなさんが自分らしさを見出していくことを願って、わたしたちは美味しいお米を届けます。
食べるだけでホッとひと息つけるお米には、生産者や産地からの愛情もたっぷり詰まっているので、お米のストーリーに触れたり、国内を旅している気分を味わうのもおすすめです。


僕が刑務所という場所で味わったお米の温もり。
そんな温もりのあるお米を通して、暮らし、生活、そして食卓に寄り添い、多くの方の人生を豊かに、そして幸せを届けたいと思いました。

これからcomelは一人ひとりあったお米を提案し、みなさんの人生と合うお米をペアリングしていきます。

一人ひとりに寄り添うお米屋さんとして、そして僕自身日本一のお米職人を目指して、これからも美味しいお米を届けて参りますのでどうか応援よろしくお願いいたします。


↓comelメンバー↓

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↑100BANCH プロジェクトリンク↑

今回は『刑務所に入った僕がお米屋さんをはじめようと思った理由。』についてお話させていただきました。

『ブレンドとは何か?』


次回はそんなお話をさせていただければと思います。
長い間お付き合いいただき本当にありがとうございました。

クラウドファンディング挑戦中

ps
今、現在クラウドファンディング挑戦中です。
第一回目のクラウドファンディングは3日で達成しました。

そして想像以上の人数にご支援してもらえたことから第2弾のクラウドファンディングで目標金額100万円に挑戦します。
まだまだ未熟者の私ですが日本一のお米職人を目指し起業しています。

そして個人的な目標のうちの一つで、どん底に落ちた人生でもやり直すことができるんだということを自分の人生を持って証明したいと思っています。
comelの夢をcomelを愛してくれるみなさんと一緒に叶えていきたいと思っています。

是非みなさんご支援よろしくお願いいたします。

↓クラウドファンディングCAMPFIRE公式リンク↓

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■経歴
COMEO 
株式会社Fooppy代表取締役CEO兼ごはんソムリエ。刑務所にいた歴があり、そこでお米を中心とする食への価値観が一変。出所後、ECサイト運用のコンサル企業に入社し、マーケティング部門を担当。同時期に自らの足で全国の農家を訪問し、“ごはんソムリエ”の資格を取得。2020年5月に株式会社 Fooppyを起業し、「お米を通じて、現代人の暮らしに温もりを」届けるため日々邁進中

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