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パーパスブランディングの可能性は無限大!企業採用や組織作りにも役立つ理由をお教えします!

会社規模の大小に関わらず、パーパスを設定する企業が増えています。そんな流れを汲み取り、前回の記事ではパーパスとパーパスブランディングについて語らせていただきました。

記事の最後でもお伝えしましたが、パーパスは〝採用と組織作り〟にも大きく関わってきます。

今回はその部分について、弊社事例も交えながら深く語らせていただきます!

採用時にこそ大事だった?!パーパスを掲げている企業が強い理由とは…

前回の記事では、パーパスとは会社の社会的な存在意義である事と、日本で大切にされてこなかった現状。そして、今の時代に注目されている理由も説明させていただきました。

では、日本の全ての企業がパーパスやブランディングを大切にしていなかったのでしょうか?

そんなことはありません!

パーパスやブランディングは最近注目され始めた言葉ですが、大きな企業では以前から企業内で行うブランディング、つまりインナーブランディングを大切にしていたように思います。

日本は世界的に見ても、創業100年を超える会社がずば抜けて多い国であることをご存知ですか?

FireShot Capture 5706 - 世界の長寿企業ランキング、創業100年、200年の企業数で日本が1位 2020年版100年企業<世界編>|周年事業ラボ|日経BPコンサル_ - consult.nikkeibp.co.jp

※参考サイト:周年事業ラボ
https://consult.nikkeibp.co.jp/shunenjigyo-labo/

会社を継続的に発展させるために、自然とインナーブランディングを培ってきたように感じます。ここでインナーブランディングという言葉について、少し解説させてください。

ブランディング活動は、対象によって2つに分類されます。ひとつはアウターブランディング。その会社の価値観や魅力を対外的に見せるために行うもののことを指します。

もうひとつがインナーブランディング。企業理念や価値観を定義し、社内の従業員に向けて浸透と共感を促す活動を意味します。

インナーブランディングで定義される価値観とは、いわば企業やそこで働く社員が大切にしたい約束事です。

・私の会社は絶対に〇〇をする
・私の会社は絶対に〇〇はしない

という、ブランドプロミス(顧客に対してブランドがする約束)に近いのです。

その価値観が企業のブランドになり、そしてブランドが社員の仕事をする上での原動力となります。

つまり…、
パーパスブランディングでブランドプロミスなど共通のテーマをしっかり立て、社員にも統一させれば、一致団結した強い組織作りができる。

だから、会社の価値や魅力を対外的に上手く見せることもができるようになる。その結果、会社の知名度が上がり、その企業のファンが生まれ、必然的に売上が上がる。

そんな、正に理想的な連鎖が起こるということですね!

今の若い人は〝一致団結〟という雰囲気を嫌がる傾向もありますが…、昔から存在する有名な企業のほとんどが、パーパスやブランドミッションを掲げています。やはり共通のテーマを持っている企業は強いと言えますね。

このように、この共通のテーマは、企業が採用活動をする時にも強みを発揮します。

もしかしたら「入社してからパーパスやミッション・ビジョンを共有すれば十分」と感じる方もいるかもしれません。

しかし!実は仮にパーパスが明文化されてなくても、その取り組んでいる内容からパーパスに共感している人は多くいます。

ブランディングを導入し、パーパスを明文化させておくことは、その会社にあった人材を採用でき、その後の組織作りもスムーズになるのです。

ブランディングの具体的な成功事例をご紹介!売上が8倍以上になった企業も?!

前述したように、パーパスは採用・組織作りに大きく影響します。
そして、そのように作られた組織は、大きく売上を伸ばせる企業へと成長します。

と言っても、なかなか伝わらない事も多いと思うので、パーパスを含めた当社ブランディングの事例を見ながら、具体的にご紹介させていただきます!

◎事例①:ハウスメーカーA社様

デザイン性の高い住宅事業を提供しているA社様。

ブランディングを始める前は売上が1.5億くらいでしたが、ブランディングを始めてから5~7年で売上が13億にまで成長した、私たちの代表的な成功事例と言えます。

自社大工が在籍しているため、低価格で質の高い注文住宅を提供できる点や、配置する家具のセンスが良いのも魅力のクライアント様。しかしながら、企業としての成長に不安を感じ、弊社にご依頼をいただきました。

最初は会社の7人のキーマンの方と会議をしてSWOT分析。会社の強みを発見するところから始め、自社ホームページやパンフレットに強みを落とし、マーケティングのターゲットを決めました。

※SWOT分析…Strength(強み)・Weakness(弱み)・Opportunity(機会)・Threat(脅威)という4つのカテゴリを視点として現状分析を行うこと

元々社内の雰囲気がとても良くベクトルも同じ方向に向いていて、社内で共通のテーマもしっかりと定まっていたので、早い段階から一致団結し、売上が5億くらいになった頃からは自走するまでに成長できました。

自発的に社員をどんどん増やし、ブランディングの成果を活かして、新人教育もしっかりと行えるようになりました。

その結果、サービスの質を落とすことなく事業の拡大が行え、理想的な成長を遂げることができました。

今ではたまに、ストレングスファインダー(米国ギャラップ社の開発した才能診断ツール)を受けるくらいです。

◎事例②:有名企業B社様

地元では誰もが知っているような、有名企業であるB社様。

事例①は元々社内の雰囲気も良くスムーズに成功した例でしたが、同じ成功でもB社様のスタートはA社様とは真逆でした…。

経営者の方はとてもやる気があったのですが、社内の雰囲気が悪く、社内でブランディングの研修が始まると、部屋中が「シーン」となって、全然盛り上がりませんでしたね…(笑)。

これはどうしたものかと悩んでいたのですが、ブランディングの研修を重ねる度に見る見るうちにその雰囲気が変わっていきました!

社員の表情が生き生きとし始め、今では自発的に会議を行って話し合いもできるようになっています。

B社様が成功に至った理由は、トップの言うことに従ってみなで実行できる強さにあると思います。

最初こそ社員のベクトルが全く合ってなかったですが、共通のテーマをしっかりと掲げて共有した結果、社内の雰囲気も良くなり、提供するサービスの質を向上させることができました。

まさに、インナーブランディングから成功した事例と言えるでしょう!

・・・嬉しい誤算ではありましたが…(笑)。

事例から見えること…。やはり、共通のテーマを持てる企業は強い!

上記の2つの企業様は上手く行った事例です。

ただ、社内の雰囲気が良くても、ブランディングがなかなか上手く進まないという例もあります。

ある企業様は社内の雰囲気も良く、社員のみなさんも経営者のことが大好き。しかし、なぜかブランディングがなかなか進まない…。

なぜ、社内の雰囲気は良いのにブランディングが進まないのか?!
私なりに考えてみると…

経営者の方の人柄が良すぎるせいか、とても優柔不断でベクトルがあっちこっちに行って定まらないことが、その要因ではないかと考えます。

つまり、成功例としてあげた企業様とは違い、共通のテーマが全然定まらない。また、そのテーマで物事を実行する強さがない

この上手く行かない企業様の例を見ると、ブランディングにはベクトルを合わせることと実行する強さが必要だとわかりますね。

現在進行中の事案でもあるので、今後どのように進めていこうか悩ましいところですが、いつか成功事例としてお話したいと思います(笑)。

このように、ベクトルを合わせるにはパーパスなどの企業理念を整え、しっかりと共通のテーマを定める事が大切であるとご理解いただけたと思います。

共通のテーマを掲げ、社内のベクトルを合わせ、そのベクトルに向かって実行する強ささえあれば、ブランディングは必ず成功しますし、強い組織を作り出すことができるのです!

ブランディングで必要なのは見える化だった!

アドハウスパブリックの事例をいくつか紹介しましたが、

パーパスを立て直すためのブランディングは具体的に何をしているのだろうか?

と思われた方もたくさんいるでしょう。

説明するのはとても簡単!

ブランディングは全て、見える化が大切と言えます。

見える化とは文字そのまま、〝見えないものを見える状態にすること〟です。

アドハウスパブリックではロゴのデザインなども携わっていますが、そのデザインが見える化の最たるものです。

この見える化、説明は簡単でも実際に行うのは厄介な作業…。

しかし、実際に見えているモノでなければ、社内の人と討論もできないし、「いいね!」という共感もできないですよね?

そう!つまりは、強い組織作りに必要な共通のテーマを持つこともできないのです。

そして、見える化をしないとやる気も出ない!

自分たちが何をやっているかわからなければ、やる気を出したくてもだせないですよね…。

やる気を出すには「自分がこの会社を動かしている!」という感覚をどれだけ持てるか、そう思える人をどれだけ増やせるかということが大事です。

そのためには、会社の状況を見える化しないと、会社が現在どのような状況にあるかもわからない。だから、まずは〝見える化〟をしてあげるの事が必要なのです。

まとめ…!パーパスブランディングは強い組織作りから採用まで役立つ優れモノ!

パーパスは企業の存在意義という枠だけにおさまりません。

企業全体でパーパスを理解・共有することで、採用から組織作りまで上手く実行することができます。

また、共通のテーマを持った者同士で共感し、困難や試練を乗り越えることができます。

世の中には良い会社がたくさんありますが、まだまだパーパスを立て直したり、見える化等のブランディングを必要とする会社もたくさんあります。

大体の会社は、社員の本当の力の30~40%くらいしか出し切れていないと感じます。

これでは、「イエーイ!みんなでやろうぜ!」と一致団結できないですし、お酒の場でも、みんなで大笑いできないのではないでしょうか?

やはり、みんなで1つになれるような共通のテーマを持っている企業は強いです!

今はみんなで大笑いできない会社であっても、ブランディングのメスを入れれば
一丸となれる。1つの目標に向かって、みんなで真っすぐ進んでいけるような会社に生まれ変われるはずだと考えます。

そんな会社が増えていけば、社会ももっと生き生きとしたものになっていく。私は常にそう思っているのです。

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アドハウスパブリックでは生き生きとした会社を増やすため、定期的にセミナーを行っています。

https://adhpublic.com/seminar/

もっとパーパスを知りたい!ブランディングを知りたい!という方、ぜひ一度ご参加ください!

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