ダンコバ

愛知県春日井市出身、静岡県浜松市在住のアラフォー会社員。職場では磐田や清水のサポーター…

ダンコバ

愛知県春日井市出身、静岡県浜松市在住のアラフォー会社員。職場では磐田や清水のサポーターに囲まれている名古屋グランパスのサポーター。他の趣味は自転車、ゴルフ、トライアスロン(故障により引退状態)。#grampus #cycling #golf

最近の記事

読書感想文「こんがり、パン」

久しぶりにビジネス本や資格の本以外の本を読みました。 河出文庫のおいしい文藝シリーズの内の1つ、こんがり、パンというタイトルのエッセイ集です。タイトルの通り、パンという共通のテーマについて様々な作家の5ページ程度のエッセイを集めた本です。 上記リンクから作家の一覧が確認できますが、選ばれている作家も食味歳時記の獅子文六や吉本隆明からディスイズザデイの津村記久子まで多種多様。同じパンと言っても出てくるパンの種類も多いですし、作家自身の幼少期の経験からどこどこの店が美味いとか、

    • 読書感想文「コーヒーは楽しい!」

      https://pie.co.jp/book/i/4832/ 同社の本「ウイスキーは楽しい!」が良著でしたので、コーヒーも常飲している割に何も知らないな、と思っていたので読みました。 著者のセバスチャン・ラシヌーはバリスタ養成のトレーナーだそうで、これ1冊でコーヒーの淹れ方、コーヒーの種類、豆の分類、産地等の知識が手に入ります。ウイスキーは楽しい!と同じく、濃い知識をイラストで分かりやすく学べます。 私は趣味で自転車に乗っているのですが、自転車愛好家はコーヒー好きも多く

      • 読書感想文「読書の方程式 インプット・アウトプットが10倍になる」

        羽田康祐氏の著作で、主にビジネス書を読む際の本の選び方、内容を自分のものにする読み方のコツが書かれています。 羽田氏はビジネス書を読む目的は「視点」と「法則」を増やしていくことと定義しています。著者ならではの物事をとらえるポイント(=視点)や、「ああなれば→こうなりやすい」という因果関係・ノウハウ(=法則)を「視点読書」「法則読書」として、これらの視点と法則をインプットしアウトプットして頭に定着させる方法を体得しましょう、というノウハウ本と言えるでしょうか。 本の目次は下

        • 読書感想文「ウイスキーは楽しい!増補改訂版」

          フランス人のミカエル・ギド氏の書いたウイスキー教本です。 ウイスキー好きの知人に薦められたので読みました。 ウイスキーの作り方、味わい方、ウイスキーの歴史、世界各地のブランドの紹介が多数の絵と共に解りやすく書かれています。 ウイスキーの初心者にはとても有り難い内容になっています。 水割りやアイスボールは日本ではお馴染みな飲み方ですが、これらの飲み方が日本で始められて普及していったとか、目から鱗が落ちる知識を多く仕入れられます。 また、今まで全く知らなかったウイスキーのブ

        読書感想文「こんがり、パン」

          読書感想文「酒道楽」

          食道楽の作者、豊橋出身の作家である村井弦斎の小説です。食道楽が面白かったので読んでみました。 二人の大酒飲みのエリート教師を主人公に抱腹絶倒の滑稽小説の形をとって禁酒を説いた、啓蒙家弦斎の面目躍如の作、なんだそうですが、端的に書くと、酒クズ2名が主人公で酒起因の失敗を繰り返し、禁酒することで成功するという話の筋です。 明治時代の小説なので主人公が女性の聞きかじりの西洋の知識を小馬鹿にしたり軽んじたりする台詞が多くイライラしますし、酒クズでもここまで酷い失敗はしないだろうと

          読書感想文「酒道楽」

          読書感想文「池袋ウエストゲートパーク19 神の呪われた子」

          石田衣良の人気シリーズも19作目。今回も池袋のトラブルシューター、マコトの活躍が描かれています。 基本的に年1冊のペースで刊行されており、時事問題を取り上げる為、過去作を読んでも当時の世相が分かるので割と異色な小説な気がします。 今回は下記の話が出てきます。きちんと取材していると思われるので、時事問題の概要も把握でき、勉強になります。 ウイスキーバブル 過激な推し活 年寄をターゲットにした強盗 インチキ新興宗教 例によって悪い筋とのトラブルにマコトとタカシが巻き

          読書感想文「池袋ウエストゲートパーク19 神の呪われた子」

          読書感想文「食道楽」

          https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b248987.html https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b248988.html 明治時代のベストセラー、豊橋出身の文化人、村井弦斎の「食道楽」を読了しました。 内容は最初美味しんぼのような話と想像していたのですが、食の話を中心とした、全360話、1000ページ程の長編小説でした。 恋愛小説なんでしょうが、最後の結末はハッピーエンドと言えるかは分かりません。

          読書感想文「食道楽」

          映画感想文「SISU 不死身の男」

          少し前、公開から2日目だったと記憶していますが観て来ました。 話の舞台は第二次世界大戦末期にナチスに侵攻されて荒野となったフィンランド。金塊掘りのお爺さんアアタミが、金塊を運ぶ途中でナチスの戦車隊に目をつけられ追われ続けるのですが、実は「かなりヤバい特殊部隊の出身」であるアアタミにツルハシ1本で抵抗され、アアタミにナチスが追い詰められていく、という話の筋です。 アアタミも愛犬のウッコも10分に1度くらいの感覚で絶体絶命のピンチを迎え続けるのですが、知恵と勇気と根性でそれを

          映画感想文「SISU 不死身の男」

          読書感想文「東大教授の考え続ける力がつく思考習慣」

          職場の有志でアクティブブックダイアローグを定期的に開催しているのですが、その課題図書に指定されたので事前学習として読みました。 内容としては、生き方、働き方が多様化した現代社会を生き抜くためには「考える力」が必要不可欠であり、それを身につけるために7つの「思考習慣」を訓練で身につけましょうというものです。200ページくらいの文量なので2時間もあれば通読できます。 何故その思考習慣が必要なのか、その思考習慣を身につけていないとどんな不都合があるのか、具体的に身につける訓練法

          読書感想文「東大教授の考え続ける力がつく思考習慣」

          読書感想文「食味歳時記」

          https://amzn.asia/d/eyrtKEH 劇作家の獅子文六の書いた食べ物のエッセイです。1年間各月の美味しい食べ物、料理に関して記述した食味歳時記、色々な食べ物に関して記述した食味随筆の2部構成となっています。重版が続いている本なので内容的にも面白いだろうということで選びました。 獅子文六は戦前からフランス滞在した経験があり、且つかなりの食道楽だったようです。西洋料理と日本の郷土料理、食材の話だけでよくここまでエピソードや料理の内容を覚えているな、と舌を巻き

          読書感想文「食味歳時記」

          読書感想文「サッカーの神様をさがして」

          https://www.kadokawa.co.jp/product/321410000050/ はらだみずき氏の小説です。 内容は新設校に入った主人公が、仲間たちとサッカー部創設を目指して奔走する青春を、大人になった主人公の現実と織り交ぜつつ語っていく構成になっています。 はらだみずき氏のサッカー関連の小説は基本的に悪人が出ませんし、話の筋も読後爽やかなものが多いので安心して読めますね。試合の描写も上手いので、読んでいて脳内に試合の情景が浮かび上がり易いと思います。

          読書感想文「サッカーの神様をさがして」

          読書感想文「禁猟区」

          池袋ウエストゲートパーク以外の石田衣良の小説はあまり読んだことがないのですが、この小説で改めて石田衣良の文才を思い知ることになりました。 内容は保育園に通う娘を抱えるライターの既婚女性がママ友の誘いで出かけたパーティで若い俳優と出会い恋に落ちる恋愛小説です。400ページ弱あるので長編小説と呼べる文量です。 石田衣良は年中取材をして小説に時事の話題を盛り込むのが上手な作家ですが、この小説も平凡な日常がある日を境に刺激的な日常に変貌する様をよく表現していると思います。主人公の

          読書感想文「禁猟区」

          読書感想文「射精道」

          成人になると、男性女性問わず性教育の講義を受講するとか、学術的な知識を得られる機会は多くありません。ゴシップ誌などの下世話な記事、アダルト動画くらいでしょうか。 おかげで現実的に一生涯経験することの無いプレイの知識やアダルト女優の名前、それに関する英語のスラングに関する知識は深まるものの、性というテーマに関して自分の心と身体に今後どんな変化が起こるのか、など身近で必要な知識を得る機会はありませんでした。 この著作もTwitterことXでAV男優の方が良著と紹介していて知りまし

          読書感想文「射精道」

          読書感想文「蹴球ヒストリア」

          土屋雅史氏の著作「蹴球ヒストリア」を読了したので簡単な感想文を残します。 内容はJ-SPORTSで働いていた土屋氏が12名のサッカー関係者に行ったインタビューをまとめたものになります。300ページ以上あるので読み応え十分です。 この手のインタビューものだと日本代表としてワールドカップに出場した〇〇氏、という取材対象が多い印象ですが、現役選手、指導者、クラブスタッフなど登場人物も多種多様で裏方のスタッフも取材対象としているのが珍しいと思います。 一人一人に幼少期のサッカー

          読書感想文「蹴球ヒストリア」

          読書感想文「モダンサッカーの教科書Ⅳ」

          ここ3年程、名古屋グランパスを応援するサイト「グラぽ」に定期寄稿することが多く、読書感想文もInstagramで少し書く位でしたので、久しぶりの投稿です。 連日ワールドカップの熱戦に手に汗握っておりますが、自分がサッカーを観始めた30年近く前から随分と違う競技になりましたね。 かつては守備のプレッシングもACミランのゾーンプレスが特別な戦術だったと記憶していますが、今や猫に杓子も守備の前プレは各チームで標準装備、GKからショートパスをつなぐビルドアップも然りです。 知識

          読書感想文「モダンサッカーの教科書Ⅳ」

          読書感想文「カルチョメルカート劇場」

          2021年6月4日に発売された新刊です。 例によってフォットボリスタ・ラボの特典で発売日前に入手し(売価1,980円の本ですが、ラボ会員には無料で送付されるのです)、昨夜に読了しました。 内容はイタリアプロサッカーリーグを中心とした欧州サッカーリーグの移籍市場のこぼれ話です。 ご存知の通り、サッカーのプロ選手/監督には交渉役の代理人がついていることが多いのですが、代理人たちの活躍(暗躍?)ぶりが生き生きと描かれています。 契約書サイン直前で代理人が選手を説得し翻意させ

          読書感想文「カルチョメルカート劇場」