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【タンキュー!!】学ぶのが楽しくて止まらない

こんにちは!
元高校教師、だいです!

主に「学校教育」をテーマに発信しています。

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①「教育」全般に興味がある人
②「教育」に悩みや不安がある人
③(ゆえに)自信がなくて、
 同志もいなくてもがいている人
④自分らしくありたい人
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に向けて、

自分が今まで投資して得た
価値ある学びを

原則、
週3回の頻度で

有料記事も織り交ぜながら
発信します。

無料部分でも
有益な学びは、
たくさんありますので

ぜひ、最後までお付き合いください。

また、
これまでの有料記事を
マガジンにまとめました!

1記事300円なので、
2つ以上読まれる場合は、
マガジン購入がお得です。

伸ばしたいのは「探究力」

ここ数回の記事で、

これからの学力は
「探究力」であると説明しました。

「探究力」とは、

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主体的に課題を発見して、
協働的に課題解決を目指す
資質・能力
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のこと。

この力を伸ばすべく、
さまざまな自治体・学校で
すでに20年以上前から
取り組みが進められており、

今年4月から、
東京都渋谷区が
区内すべての小中学校で
午後、児童生徒に「探究活動」を行わせる
「シブヤ探究科」をスタート。

この流れが
より加速していけば、

学校ー保護者―地域―企業の

つながりがより強固になり、
一人の子どもに関わる大人の数が増え、
より子どもの可能性を引き出す好機になると
僕は信じています。

探究活動の実例

探究活動の実例を2つほど紹介します。
どちらも高校生の研究ですが、

近い将来、
こういう活動を小中学生のうちから
できるようになるとイメージしたら
ワクワクしますよ!

「3秒ルール」の信憑性

パンが下に落ちて

3秒以内でぱっと手に取るのと、
落ちてから1分そのまま置いて取るのと、
1時間置いて取るのとでは、

パンの表面に繁殖する細菌に違いがあるのか?

いわゆる「3秒ルール」は本当なのか?

その点に疑問を持って
実験検証を行った高校生がいました。

結論は

長い時間接触すると細菌数が増える。

きわめて、
当たり前の結果だったそうです。
そりゃ、そうだ(笑)。

でも、
実証するプロセスに
価値があるわけ

シャーレに寒天をひいて、
そこに細菌が何個生えるか?

たとえば、そんな実験で
検証していくわけですが、

実際やってみると、
ほんのわずかな時間でも細菌が付着し、
時間が経てばもっと付着することが分かった。

「3秒ルール」は実は間違いだったと
証明されたわけです。

このテーマは多くの高校で
角度を変えて探究されているようでして、

ある生徒は

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
アメリカでは「5秒ルール」というらしい。
なぜ、日本は「3秒ルール」で
アメリカは「5秒ルール」なのか?

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そんな問いを立てたそうです。
視点がおもしろいですよね。

また、ある生徒は、

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「じゅうたん」と「畳」と「フローリング」。
どこに落としたら、
一番細菌が付きやすいのか?

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という実験に挑戦しました。

みなさんは、
どこに落とすのが一番細菌が付着すると思いますか?

ぼくは「じゅうたん」と即答しましたが、

答えは「フローリング」!

さらに、
この研究結果にはオチがあって

一番汚れていたのは、
パンをつかんだ生徒の手だった。

という(笑)

これは成果発表時、
聴衆も大喜びする研究だったでしょうね。

以上のように
探究活動において
キモとなるのは

「課題発見力」

すなわち、

どんな問いを立てるのか?

これが、
研究の良し悪しの大半を決めるといっても
過言ではないのです。

総合大学設置による奄美の人口減少対策

地域の課題に挑戦する事例も多くみられます。

たとえば、
鹿児島県奄美大島にある奄美市。
人口減少傾向という課題を抱えています。

この課題について、

ある高校生は以下のように掘り下げます。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
奄美大島には大学がない。
    ↓
高校生の6割近くは島の外に出る。
    ↓
いったん外に出ると帰ってこない。
    ↓
ゆえに人口減少傾向がとまらないのだ。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

だから、
処方箋としては、

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
奄美大島に大学を設置すればよい。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

と仮説を立てました。

地方で大学を設置した例を
調査したところ、

大学設置による経済効果をはじめ、

大学生がたくさんいると
小中高生に英語を教えるなどの
効果も見込めるので

メリットが大きいのですって。

一人の高校生の個人的な探究として
秀逸といえるでしょう。
おもしろいですよね。

もちろん、
大人目線で、
現実的にとらえたならば、

・大学をつくるためのお金をどう捻出するか?
・人材(教員)確保はどうするか?
・奄美大島で学びたいと思わせるほどの魅力(特色)を
 どう打ち出すか?

などさらなる課題は山積です。

だから、
探究活動は「協働」がキモ!

人口減という深刻な課題ですからね。
奄美に限らず日本の地方であれば
どこも似たような課題を抱えているわけで、

それぞれの地域で
大人も高校生も一緒になって
課題探究し、解決に向けて行動する
機運が高まっていくと、
その地域はおのずと活性化していきそうです!

理数系の研究テーマの一例

上記に挙げた具体例は
身近で直観的にもわかりやすいものを
(あえて)取り上げてみました。

でもでも、
昨今の高校生はスゴイですよ!
理数系の本格的な研究テーマになると、
以下のようなものがあります。

・水に吸着することで撥水するオオサンショウモの不思議な仕組み
・風を味方に昆虫を誘う!?〜ネジバナはなぜ花で螺旋を描くのか~
・校内サギソウ(Habenaria radiata )群落の送粉者の研究
・チョウの翅の撥水性と微細構造の関係-水接触角・滑落角の観点から-
・変形菌イタモジホコリの変形体における自他認識行動

みなさん、理解できますか?

これが高校生の探究活動の最先端です。
僕は微塵も理解できません(苦笑)。

探究活動は総合的学力を伸ばす・・「が」!

探究活動には、
文系・理系の垣根がありません。
教科横断型といえるでしょう。

だから「総合力」が試される。

特に「コミュニケーション能力」が必要ですね。
一人で解決できる課題なんて、たかが知れています。

一人では到底歯が立たないような
課題について、

異業種・異年齢の人たちと
目的を共有して協働するプロセスから
学べるメリットは相当に大きいはずです。

だけれど、
この探究活動、
例示した事例を見ただけでも
「学校」や「職員」だけでは
とても完結できないことは
ご理解いただけたかと思います!

そう!
新時代の学校教育は、
学校「だけ」では絶対うまくいかない
のです!

子どもたちの
探究活動を支援していくためには

・設備
・専門的助言者
・同じテーマを研究する同志
・人件費、交通費その他もろもろ

学校外のリソースが必要だし、
それを下支えするお金がなくては・・
絶対に成り立ちません。

現場が最も困り感を抱いているのも
まさに、その点です。

とはいえ、学校だって自治体だって、
ない袖は振れないでしょう。

どうすればいいか?

ここからは
わたくし枝瀬の探究活動です(笑)。

学校や自治体が
生徒の「探究活動」を下支えし、
将来を生き抜く確かな学力を育てるために
できること。

僕なりに調べたことを
以下記させていただきますね!

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