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#133 平和な幼稚園を作りたい、と6歳児が呟いた話

6歳と2歳の息子たちを持つ父親です。息子たちの成長の様子を綴ることで将来のボウズ達へのプレゼント(酒の肴)になれば、と筆を執っています。

さて、今日は6歳のキミへ。1歳の頃から毎週土曜の朝はお父さんのサッカーについてきてくれてもう早5年だね。最初は泣きじゃくっていたキミもすっかりチームの輪に溶け込んで子供たちで元気いっぱいグランド脇で遊んでいる。

十分に体力がついてきているから、車の中でも寝る事が少なくなったね。最初の頃は行きも帰りもキミはぐっすりだった。

お父さんとキミは、足し算をしたり掛け算をしたり、たわいもない話をしながら車中を過ごす。2歳のキミの弟はすっかり熟睡。今日も掛け算をして、「パパめっちゃ難しいやつ出して」というから「じゃあ、245x5は?」と出すと、キミは「うーん」としばらく考えてから「1225!」と見事に当てて見せる。キミは九九を知らないから、いちいち足している。「どうやって計算したの?」と聞くと、「パパ、まず200x5は1,000でしょ。それで40x5は200でしょ。それから5x5は25だから1225だよ。」と見事に分解して解いて見せる。昔々、お父さんが「分解して考えるんだよ」と教えたのを着実にこなしている。「分解ってなに?」と聞いていたのが、ちょっと前だった気がするのだけど。早いもんだね。

キミは小学生になったら週末もサッカーの試合や練習だ。これはお父さんのじゃなくてキミのチームだね。いよいよ今年一年でお父さんのサッカーチームも卒業だ。なんだかしんみりしてしまうが、キミにとっては新たなチャレンジ。先週、公園で小学生のお兄ちゃんたちと2対2(そのうちの一人はお父さん)をしたけど、しっかり体を入れてボールを守って、お父さんにもパスを通せるようになってきた。ノーバンリフティングも10回だ。お父さんはケガをしない限り、まだまだキミの練習相手にはなるだろう、先週は小学校5年生をコテンパンにしてしまった笑。大人げないお父さんだ笑。

車中でキミは「パパ、平和な幼稚園にしたいんだよ」とキミはお父さんに語り出す。「●●とXXは人を噛んだり叩いたりするんだよ」。「そうなの?そしたらなんていうの?」お父さんが聞くと、「自分がやられていたいことは人にはしないんだよ、という。でも聞いてくれなかったり、聞いてくれても何もいわなかったりする」。「おー、それは100点満点の回答だなー」とお父さんは言いながら、キミは弟にも絶対に手を出さないのを思い起こしていたよ。2歳の弟はキミを叩いたりするけどね笑。キミは手を出さない。とても偉いことだ。幼稚園の先生も、キミはちゃんと口で言う、と個人面談で褒めていたからお父さんはとても嬉しかったよ。大丈夫、キミの行動は着実に平和な幼稚園へと繋がっている。

それにしても「平和な幼稚園」というのはとても良いキーワードだね。キミが自分のことだけでなく、幼稚園スケールの視座で物事を考えていることにお父さんは感心しながら、えらいえらい、助手席のキミの頭を撫でていたよ。今日はチャイルドシートを乗せ忘れて、2歳弟が後部座席でキミのチャイルドシートを使い、キミは一列前でお父さんの横だ。助手席だと話をする機会も増える。後ろだといつも兄弟でがちゃがちゃしているもんね。

さて、お父さんはこれから膝の治療に行き、いつまでもキミたちとサッカーができるようにきちんとメンテナンスをしておくよ。

お昼ごはんは「パパの特製おにぎり(塩味のみ)」だったけど、夜は何にしようかな。昼はキミからのリクエストだよ。「パパのおにぎりが世界で一番おいしい」とキミが言ってくれるので、お父さんは毎日丁寧におにぎりを握っているよ。のりを巻く時間がないときには、真っ白おにぎりで申し訳ないけどね。幼稚園から戻ると、「パパ、今日のおにぎりはおいしかったよ」とキミはちゃんと言ってくれる笑。いつもありがとう。

これから羽ばたくキミたちへ。良い天気の週末で気持ちが良いね。たっぷり公園で遊ぼう。

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