給料の考え方(新入社員として)
晴れて、入社、そして社員になりました。一ヶ月もすれば初給料です。
中途入社で即戦力でもなく、まだ仕事をおぼえるステージの新入社員なのに、お給料がもらえる、というのはすごいことだと思いませんか?
今回は、給料について考えてみました。
会社は何を出しているのか?
会社が労働者、従業員に渡しているのはお給料だけではなく、安定、充実、そして教育です。
まず、会社は従業員に対してこの4つ(給料、安定、充実、教育)を交換していると思ってください。
お給料は何に払われているのか?
では、新入社員は会社に対して何を交換するのか。
そもそも、新入社員というのは何もできなくて当然です。つまり、最初なので生産性もなければ、貢献度もない。それは入社してもらう側の会社としてもわかっている話であり、新入社員にそこまで求めることはありません。
それでも、生産性も貢献もない人に対価としての給料が払われるのはおかしいと思いませんか?
では、もう少し具体的に見てみましょう。
労働力は何からできているのか
一般的に労働力の対価としてお給料が支払われます。では労働力はどんな要素を持っているのでしょうか?
労働力は大まかに言うと生産性と貢献度の2つに分けられると考えています。
生産性
生産性は、何を作ったか、どういう成果を出したか、ということと考えて良いと思います。国は生産性要件の計算方法なんて出していますが、生産性としてはあまり参考にはならないと思います。
貢献度
会社に対する貢献度、というのはなかなか見えないものですが、その内容は仕事に対する態度やその人個人の雰囲気に出てくるものです。以下の項目が考えられると思います。
プロ意識
責任感
やり遂げる意志力
チームワーク
協調、調和、協力することができるか
お互いの立場の尊重
チームの目標が何かを理解しているか
チャレンジ精神
機会をうまく活かせるか
好奇心を持っているか
まずやってみようと考えているか
個性
その人にしかないなにかを持っているか
明るく素直で元気か
将来性(後述)
新入社員の場合
ざっと2つ、生産性と労働力、さらに労働力をくだいて見てみました。
ここで新入社員、という立場をもう一度よく見ると、やはりまだ最初ということもあって、生産性も貢献度も低い。いまから伸ばしていくしかないということが見えてきます。
しかし、低い生産性や貢献度でも会社はお給料を払います。何に対して払うのでしょうか?
それはずばり、あなたの個性や将来性に対して払っています。
将来性
将来的にどれくらい会社に貢献するのか考えて、会社は新入社員にお金を払います。先行投資と言ってもいいでしょう。どいういうことに対してお給料を払っているのか。総じて以下の4つぐらいかな、と思います。
研修を受ける態度
練習量、研修進捗スピード
物事の理解度
出勤・欠勤日数
貢献度にプラスして、この将来性も加味し、期待を込めて給料は出されていると思うと良いと思います。
期待値を理解する
将来性とは期待値と言っても差し支えないかもしれません。どのくらいの期待が持てる新人なのか、どのくらいの期待をしていいのか、会社がどういうふうに自分に期待をしているのか、を把握すると良いと思います。
一つ注意として、期待値を大きく超えることは新入社員ではあまりできないということです。なによりも、最初は地道にしっかり仕事をひとつひとつ覚えることです。その結果、期待値が超えられることになっている、ということがベストな状態だと思っています。
そういう地道さを期待値として持っている会社も少なくないでしょう。
それについてはこの記事の最初で紹介しましたが下記の記事で書いてみました。
スタートダッシュではなく、一生懸命、一つづつ、仕事を覚えて、会社への貢献と期待値を超え、信頼を勝ち取っていってください。