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[序章-1項]情けない自分と対峙して

序章 - 第一項「経営者とは」 -

先日、noteにも書いた「経営者になるためのnote」の第一弾を書こうと思う。

今日は序章「経営者とは」の第一項について読んでいきたいと思う。

経営者とは、一言でいえば「成果をあげる人」です。これが私の考える経営者の定義です。経営者に求められているのは、「成果をあげること。これに尽きます。
成果とは、「約束したこと」です。経営者が、顧客、社会、株式市場、従業員に対して、「こうなります」「こうします」「これをやります」と宣言をして約束したこと。これを実行して、実現する。これが成果をあげるということです。

ですから、これは業績の数値だけとは限りません。「業績数値も」入ってきますが、「それ以外も」入ってきます。
例えば、「年率二○パーセントの成長を続けながら経常利益率二〇パーセントを達成し続ける」というのは業績数値の約束ですが、「世界中どこでも経営ができる人材を二百名作る」というのは業績ではない、定量的な約束です。また、「上海、シンガポール、ニューヨーク、パリに経営拠点を作る」ですとか、「今までにない新しい価値を持つ服を創造する」というのは、定性的な約束です。

経営者というのは、このように、やると宣言したことを実現することに固執し、それを何としてでもやり遂げるようにする。それが経営者の役割です。そうやって約束したことを成果としてあげてはじめて、顧客、社会、株式市場、従業員から信頼されて、会社は存在し続けることができるのです。

そして、このような、自分たちがやると約束する成果を考えるにあたって、一番大切なことは、社会における自分たちの存在意義、つまり使命を考えることです。
そもそも何のために会社をやっているのか、それをよく考えるということです。会社は社会の役に立ってはじめて存在が許されます。だとしたら、自分たちはどういうことを通じて、社会に貢献するのか。これをよく考えるということです。

ファーストリテイリングは、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」というステートメントに集約された「使命感」を持っています。
この使命感にゴールはありません。永久にゴールに到達することはないのですが、ゴールを目指して追いかけます。それが正しい会社の姿です。それが正しい経営者の行動です。

永久に完成しないけれど、それに近づくために、五年後にはこうなる、来年にはこうなる、今年はこうなる。こうなるために、今からこれをやる、今年はこれをやる。来月、来週、今日はこれをやると約束をする。そうやって約束したことを実現する。
それが成果ですから、約束する成果というものは、使命の実現に一歩近づくものでなければいけないということです。
会社の使命と成果が結びついていること。それが経営の原則です。

確かに会社は儲けることが大切です。経営者は慈善事業をやっているわけではないし、評論家をやっているわけでもなく、商売をやっているのですから、商売人としてしっかり儲けないと経営者としては失格です。これについては、本編の第二章「儲ける力-経営者は商売人であれ!」で詳しく述べます。

しかし、これだけは絶対に誤解してほしくないのでしっかりと理解してほしいのですが、私は「儲ければいい」ということを言っているわけではありません。「儲けることが大切」と「儲ければいい」は全く意味が異なります。「儲ければいい」という考え方は、「何をやってもいい」という考え方と「結果オーライでもいい」という考え方に通じます。

そうやって儲けている人を、「経営者」とは呼びません。厳しい言葉で言うと、「モラルのない商売人」です。
経営者にとっての「正しい儲ける姿」とは、「約束したことを成果として実現させたうえで、儲けている」という姿です。
約束したことが実現できていないのに、儲けがあがっているとしたら、経営者としての仕事はできていないと思わないといけません。

やるべきことをやったうえでの儲けではないので、儲けても意味がありません。結果オーライで、それで喜んでいたら、その会社の経営は長続きしないでしょう。
例えば、「今までにない新しい価値を持つ服を創造する」と言っているのに、今シーズン何もその約束を果たすような商品ができておらず、それなのに売上があがっていたとしたら、これは単に気候が影響しただけかもしれません。

気候は我々がコントロールできないものです。それなのに、結果オーライだったからよかったと喜んでいる会社になっていたら、あっという間にお客様から見放される会社になっていく姿が目に浮かびませんか。

正しい儲け方をしないと企業は長続きしないのです。ただ足もとで儲かっていればいいというのは正しい経営者の姿ではないと思ってほしいです。
現パナソニックの創業者の松下幸之助さんは、「水道哲学」という言葉で、自分たちの会社の使命を説きました。それは「水道から流れる水のように、廉価(一般の人が手に届く価格)で大量に物資を供給することで、人々を福にする」という内容です。松下幸之助さんは水道哲学を実現することで、結果として会社を大きく成長させました。

本田技研工業の創業者の本田宗一郎さんは、「世界一の二輪車メーカーになる」とか「F1レースに参戦して優勝する」などの宣言をして、それを実現することで、町工場だったホンダを世界に通用する会社に育てあげました。
二人がなぜ、いつまでも経営者として、あらゆる人から尊敬され続けるのか。
それはやはり彼らは使命感を持ち、その使命の実現に近づく道程として、その時その時の、目指すべき姿、やるべきことを約束として宣言し、それを成果として実現させてきたから。そして、その実現を通じて、実際に社会に役に立つ企業を作ったからに他なりません。

正しい経者の姿とは、あるいは経営者の果たすべき役割とは、こういうことだと思います。
これから経営者になる人は、このことをまずしっかりと心得てほしいと思います。

※ここからは若干ですが、支離滅裂な文章になっております。読む人を選ぶと思うので、読むのが「だるいな」と思われた方は、お手数ですがブラウザバックしていただければと思います。

情けない自分と対峙して

このnoteを書く心理的なハードルはかなり高かった。
それはこの柳井さんの言葉一つ一つに「痛いところを突かれまくった」からだと思う。
少し自己嫌悪になるレベルで、自分の弱さと言うか、情けない姿を客観視せざるを得なかった。

正直、このnoteを書き出す前は早い所終わらせて、新しく買った技術本を読みながら、簡単なスクレイピングツールを作ろうと舐めてかかっていたのだけど、そんな自分にバチが当たったのかもしれない。

特に痛かったのが以下。

"約束したことを成果としてあげてはじめて、顧客、社会、株式市場、従業員から信頼されて、会社は存在し続けることができる"

”「正しい儲ける姿」とは、「約束したことを成果として実現させたうえで、儲けている」という姿です。約束したことが実現できていないのに、儲けがあがっているとしたら、経営者としての仕事はできていないと思わないといけません。”

"正しい儲け方をしないと企業は長続きしないのです。ただ足もとで儲かっていればいいというのは正しい経営者の姿ではないと思ってほしいです。"

"それはやはり彼らは使命感を持ち、その使命の実現に近づく道程として、その時その時の、目指すべき姿、やるべきことを約束として宣言し、それを成果として実現させてきたから。そして、その実現を通じて、実際に社会に役に立つ企業を作ったからに他なりません。"

口では何とでも言えると。吐いた唾は飲まず、やるべきことをやれと。それも姑息は手を一切使わず「正しいやり方」で。

自分がどうかと考えれば、普段から口だけにならないよう言行一致をかなり意識している一方で、「期限をつけていない」タスクに関しては、結果的に口だけのようになっているものがある。

だらだらと。それも周りを巻き込んで、助けてもらっているにも関わらずだ。やると言ったことをやる。最後までやり抜くということ。
簡単なようで、これは本当に難しい。

そして、それは本当にタフなことだ。この柳井さんの言葉通りに考え、実践すると言うことは。

「そんなに辛いなら、やらなければいいじゃないか」と言う指摘もあると思う。それはその通りなのだけど、どうしても自分がやりたいことなのだから、仕方がない。

僕は本当に自分勝手で、わがままな、どうしようもない人間だと思う。
自分でこのnoteを書きながら少し呆れるほどに。

やりたいことがある、でもきついことはしたくない。
それが今の自分の現状なのだと思う。現実逃避をしている。このnoteを書いている今だって、もしかしたらそうなのかもしれない。
要は生ぬるい。茹でガエルのように、がっつり仕上がってる。

情けない。

やるなら、約束しないといけないし、成果を出さないといけない。そして、それはタフなことだと覚悟しなければいけない。
やらないなら、約束をする必要はないし、成果を出す必要も、タフである必要もない。

短期的な時間軸では断然後者でいい。メリットしかないから。
でも死んだ時のことを考えると、つまりある程度の長期的な時間軸で考えると、後者であることはデメリットしかない。
(いや、それが長期的かどうかも微妙なところだ。「それがいつか」なんて、誰もわからないのだから)

死ぬときに後悔するか、しないか。
判断材料はそれだけだ。

使命感について

僕はどんな境遇に生まれようと、「誰もが自分の境遇から誇りを生むために挑戦できる世界を創りたい」と思っている。
(理由はいつか、タイミングがあればnoteに書きたい)
それがおこがましくも「自分の使命感」だ。

これを果たすことなく、ここに少しでも近づけずに死ぬのは心底嫌だと思う。

理想と現実のギャップにあるものが何なのか。
それを見つめ直すことから、まずははじめようと思う。

助けてくれる人たち、支援してくれる人たちへ

読んでないと思うのだけど、一つのケジメとして。
口だけの状態になってしまってごめんなさい。
やる気がなくなっているというわけではないです。

今回使命感を書いてみて、自分が「何でやりたいのか」を思い出した時、やっぱりやりたいという気持ちが生まれたし、これからもそれがブレることはないです。

現状の課題(新規営業のやり方、(プロボノ)チームマネジメントのやり方)を把握し、解決策について講じる必要があると思っているので、何とかします。

この本は経営者の方だけでなく、サラリーマンや個人事業主の方、NPOやボランティアなど様々な組織で働いている人にとって、とても学びの多い良書だと思います。内容はnoteでも紹介していきますが、一部のみのピックアップとなりますので、内容に興味を持たれた方は是非ご購入いただき、自分だけのノートに仕上げていただければと思います。

また本には振り返りのためのセルフワークシートも含まれています。日々の振り返りを行いたい、自戒することを習慣化したいと考えている方に、もとても価値のある内容だと思います。





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