肩こり、首こりの原因は?どうすれば良い?
国民生活基礎調査ってご存知ですか?
昭和61年から毎年(健康面は3年毎)おこなわれている保健、医療、福祉、年金、所得などの国民生活の基礎的な事を調査して厚生労働行政の企画・運営のために役立てる事を目的とした厚労省の調査資料です。
その調査の「健康面の自覚症状」の中で、ここ数年変わらないTOP 2があります。
画像引用:2019年 国民生活基礎調査の概況-厚生労働省 より
男性は
1位:腰痛
2位:肩こり
3位:鼻がつまる・鼻汁が出る
女性は
1位:肩こり
2位:腰痛
3位:手足の関節が痛む。
です。
国民の約3割くらいの方が自覚症状をお持ちで、男性よりも女性の方が多い傾向があります。
今回は、女性1位、男性2位の国民病とも言える「肩こり」について書いてみます。
肩こり、首こりの原因は?
肩こりの原因は、長時間の筋肉の緊張・硬直状態にあったことによる筋肉疲労です。
どうして長時間筋肉が緊張してしまうかというと、PCやスマートフォン、運転などで頭が前に出ていたり、肩や背中が丸く猫背になっていたりすることで頭の付け根から肩甲骨にかけてあるいくつかの筋肉が重い頭を支えるために頑張り緊張し硬直状態になるからです。頸椎疾患やストレートネックになってしまっていることもあります。
画像引用:増えるストレートネックスマホ、パソコンの使いすぎに注意/医療ニューストピックス/時事メディカル より
どこの筋肉がこる?(若干、専門的)
筋肉は基本的に骨に付着します。頭を支えている筋肉は頭蓋骨のちょうど頭髪の生え際あたりから肩甲骨にかけての筋肉で主に支えています。
画像引用:日本整形外科学会 「整形外科シリーズ4 肩こり」より
頭の近くでは、表面から僧帽筋、頭板状筋、頭半棘筋(この下を大後頭神経走行)、下頭斜筋。
首の根元〜肩甲骨にかけて僧帽筋、頚板状筋、肩甲挙筋。
首の根元〜肩甲骨と背骨の間にかけて僧帽筋、小菱形・大菱形筋。
色々専門的に書いてしまいましたが、表面よりも深いところにある肩甲骨周りの筋肉(上記太字)が首・肩こりのキモであることが多いです!
どうすれば良い?
まずは、正しい姿勢の意識とその時間を作ることです。
顎を引いて、肩甲骨と肩甲骨を合わせるように胸を張って10秒!
朝起きたら、、食事前後、、仕事の合間、、入浴前後とかだけでも良いので習慣にしましょう!
あとは、運動や体操、ヨガ、ピラティス(PILATES)などもおすすめです!
血流も良くなり、普段緊張して硬くなった筋肉は次第に柔らかくなって行きますし、健康や美容にも良い事だらけです!
先に書いたように、コリの大部分は表面より深い部分にある事が多いので、マッサージ等ではなかなか深部の筋肉のコリまではほぐすのは難しいです。
僕たちペインクリニシャンは、そのコリに直接痛み止めを入れてく「神経ブロック」や筋膜やその結合組織(Fascia)を生理食塩水で剥がす「筋膜リリース」などを前述の筋肉の間におこなったりします。
いずれにしても、長い時間をかけて酷使された肩こりは、硬い身体が直ぐに柔らかくならないのと同じです。
個々にあった方法を組み合わせながら、諦めないで継続しておこなっていく事が大事だと思います!
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