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JR北海道を国有化へ

JR北海道への追加支援今後三年間で約1300億円が拠出されるとのニュースがありました。

出典:jiji.com

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020122500336&g=eco

これはただのその場しのぎです。ほんの数年間消えそうな灯を延命するだけです。

一刻も早く儲からない鉄道、これからも儲かる見込みなんてないJR北海道とJR四国は国有化するべきだと思います。もう企業努力でなんとかなる段階ではないんです。


JR北海道利益水位

JR北海道利益推移連結

出典:JR北海道ホームページ

上記2つのグラフはJR北海道の2014年~2019年までの単体(上)と連結(下)の収益を示したものです。

コロナが始まる前。まだ外国人観光客も国内の観光客もたくさんいた2019年でも204億円の赤字です(単体経常利益)。

コロナ後V字回復すると思いますか?

たとえコロナが収まり利用客が戻ってもかなり厳しいと思います。

むしろ今後人口は減少していくのは確実なのでさらに厳しくなるでしょう。


「鉄道なんかいらない、車があるし、バスもトラックもあるし」という人もいると思います。

そうかもしれません。今は。

バス会社もトラックの会社も運転手不足に悩まされています。多くのバス会社は赤字です。遅かれ早かれ「儲からない路線」から撤退していくことでしょう。

「鉄道はコストがかかる。鉄道は儲からない」ごもっともです。

ですが道路の維持費にどれくらいかかるかご存じでしょうか?

道路の維持管理費将来

出典:国土技術政策総合研究所ホームページ(http://www.nilim.go.jp/lab/pbg/siryou/20190515_hatyusyasekinin_ijikanribukai/190515_siryou1.pdf)

これは2018年に国土交通省が出した今後40年に道路などにかかる維持管理費・更新費の推計です。

道路に関して言えば今後40年あまりで70兆円ほどの「コスト」がかかる見込みです(高速道路6会社は含まず)。

この「コスト」は税金で賄われます。

儲かっているのでしょうか?

それはわかりません。

ですが人いるいない車が通る通らないは関係なく全国津々浦々までカバーするインフラとして重要なので税金で維持されます。ここに鉄道は含まれていません。なぜでしょうか?

これは国鉄民営化時の政治関係の話だと推測できます。

民営化以前は国鉄は国のものでした。良い悪いの話は置いといて利益が出ていなくても維持されていました。

民営化された後、JR各社は自社の努力で利益を出さないといけない民間企業へとかわりました。

1987年に民営化し時は流れて鉄道を取り巻く状況は変化し続けています。

人口減少の問題や人口の都市部一極集中の問題、地方活性化の問題と合わせて鉄道を含めた日本のインフラを時代の変化に対応した形に作り替えるいい機会なのではないでしょうか。

私の意見は、JR北海道とJR四国は国営に戻しさびれた街の駅をもう一度街の中心として、街づくりをするべきだと思います。

様々な課題は「俺は車持ってるから関係ない」ではなく。また政治家だけとか、国土交通省だけとか、住んでる住民だけとか、鉄道事業者だけとかではなく国民みんなで考えて鉄道と地方の街とセットで作り上げたら楽しいんじゃないかと思います。



長々と読んでいただきありがとうございました。


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