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現代長歌

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「現代長歌」
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2022年4月の記事一覧

ここ最近のハイライト

電車に2時間程乗ることがここ最近
多かった。
メールの下書きに詩の種をメモる。

エリオットを読み返すが、やはり、
私は影響を受けている。
象徴と具体。美と醜。の混在。
20世紀のイギリス詩壇は、
サンボリスムを越えている。
塚本大岡論争は、
短歌はサンボリスムを越えているか?
というもの。
塚本は越えていると言う。
短歌は越えているのなら、例証できるはず。
(全てフォローしていないがしているはず

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イノック・アーデン【ネタバレ少々有り】

イノック・アーデン【ネタバレ少々有り】

 物語詩。
 私たちは、生きている、その時代を越えることができない。
 この物語は、航海の時代を前提にする。
 詩的装置になっているのは、航海である。
 イノックの最期は、読んでもらいたい。
 「行方知れず」のあたりで涙が浮かぶ。
 19世紀でも、語りつぐ物語詩がある。

 この物語詩は、「聖書にかけて誓う」や
 妻のアニイが、フィリップと再婚するには、
 元夫が「死んでいる」ことが条件のように語

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えくぼ

日常が日常を捨てる、そんな時に――
「花は散るものよ」いつまでも君のえくぼは春である
「来年もまた見ようね」と僕たちの距離に穏やかな春風が吹く
日常を取り戻す 朝、そんな時に――
「私 きれい?」と君が言うえくぼが春に埋もれる時
「あぁきれいだとも」恥ずかしく鼻に触れながら僕は言う
日常が日常を捨てる、そんな時に――
君は僕から逃げていく。揃いのマグカップには冷めた牛乳が薄膜を張る
     反歌

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