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”普通”って?という話

「俺たちが入社した頃は、当たり前だったことが今では違うんだよなぁ」と無口な夫が珍しくつぶやきました。

強風の影響で、会社の前が落ち葉だらけになっていたとのこと。
先に出社した先輩が、大量の落ち葉を運んでいたので、夫も掃除に加わったとのこと。

夜に雨も降ったので、濡れた落ち葉を集めるのは普段よりも時間がかかるものです。

そこに、今年入社してきた新人君が通りかかったのですが、挨拶するわけでもなく、先輩のお手伝いをするわけでもなく、スーッ!と目の前を通過したそうです。

自分から声をかけるタイプではない夫は、『え~~知らん顔して行ってしまうのかぁ』と思っただけで何も言わなかったみたいです。

「私だったら間違いなく、〇〇さん、おはよう!ねぇ~これそこまで運ぶのを手伝ってくれない?と声をかけちゃうけど」と妻。

「でもさぁ、わざわざ声をかけてやってもらうのもなぁ」と夫。


「なら、今になってグチグチ言わなくてもいいじゃん」と冷たく突き放す妻。

「言われなくても動いて欲しいんだよなぁ」(昭和夫)


「そんなの無理だよ。言わないと動かないと思うよぉ。たぶん新人君だって言われれば手伝ったんじゃない?」(あくまでも冷たい妻)

「でも、普通自分の頭で考えればわかるでしょ!」(でた!普通発言)

「昭和生まれの私たちとは違うんだから~~」(偉そうに言い返す働いてもいない妻)


「ここでお母さんたちが言い合いしても仕方がないでしょ!!」と会話そのものをぶった切る息子



夫婦で会話をしていたつもりが、若干言い合いに聞こえた様子(^^:

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働いていない私が偉そうに言える立場ではないのですが、世代間でのギャップが生まれるのは仕方がないことだと思うのです。

ここからは、私の勝手な憶測なので怒らないでいただきたいのですが。

私が中学生の頃は、先生や先輩は怖い存在でした。
ある意味、親は無視できても先輩は無視できないみたいな。

特に運動部は上下関係が厳しかったのではないでしょうか?
それがいい事だったとは、全く思っていません。
今、考えると理不尽なことばかりだったと思います。
今のように、ネットもなければ比べるものもありません。
それが当たり前の世界の中で過ごしていたのです。

先輩に挨拶をするのも当たり前。
しなかったら呼び出しを受けたかもしれません。

先輩が、何かしていたら言われなくても手伝う。
手伝わないで通り過ぎるなんて怖くてできませんでした。

中には、とんでもなく威圧的な先輩もいました。
そんな環境で数年間を過ごしたのです。

知らず知らずのうちに率先して動くというのが身についていたのかもしれません。

落語家の弟子が、師匠にさっとお茶を出すように。


でも今は令和の時代。
先輩も上司も色々と発言に気をつけなければいけません。

時代が変われば、常識も変わります。

「昔はこうだった。」とか「こうするのが当たり前」みたいな発言でさえも炎上になる可能性もあります。

な~~んて、長々と偉そうに語ってしまいました。

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夫との会話からも考えさせられたのですが。

私の普通は、みんなの普通ではない!

これを忘れるから、家族の間でもけんかになってしまうんですよねぇ。
自分の考えを知らず知らずに押しつけるような言い方になっているみたいです。

頭ではわかっていてもついつい口をだしてしまう自分がいるのです。

そもそも”普通”って何?って話ですよね(笑)


修行がまだまだ足りないようです。



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