シンプルに考えて、シンプルに選ぶ。
前回は本当に必要なものは何か?という考えについて話ました。
今回は売り手と買い手の二つの立場から、本当に必要な物ってなんだろうとうことについて書いていきます。
前回の記事はこちら↓↓
大量生産・大量消費
これ、少し前からよく聞くようになった言葉ですよね。ファストファッション人気と共に注目されたように感じます。その言葉を売り手として体感し、驚いたことがことがありました。
それは ”SALE用に大量に作られる洋服があること” です。
SALEってシーズンの終わりに値引きして売ることだと、当たり前のように思っていました。ですが、実際はSALE時期に売ることを目的として作られた安価な商品があるのです。
正直、生地は良くないし、とりあえずトレンドっぽい感じで作られていて、ワンシーズン着たら着なくなってしまうんだろうなという商品。
そんな洋服が売上のために大量に作られ、売れ残ったらアウトレット店舗へ送られる。さらに売れ残ったら焼却処分。会社的にも価値のないものと見なすわけです。大量生産・大量消費・売り上げ至上主義が見て取れるわけです。なんだかとても虚しいですね。
モノ起点からヒト起点へ
商品という”モノ”起点の考え方から、消費者が本当に必要としている商品は何か?という”ヒト”起点の考え方への変化が、本当に必要なものは何か?という問いに近ずくために必要な事だと思います。
ヒト起点の考え方とは"人が求めているもの"を深く考え、想像して、商品やサービスなどの形にしていく作業だと思います。
そういった考え方で作られた商品やサービスの価値は高くなるはずなので、売り手として過剰な供給、いわゆる押し売り状態にはならないと思います。
買い手としてもヒト起点の考え方があるのかなぁと思います。
それはどんな人(会社)が商品を作っているのかなど、生産背景を考えたりすることです。
生産背景を考えることでモノの買い方・選び方が変わってきて、買い物の質が変わってくる。これは食品を買うときと似ていて、野菜とかお肉とかだと自然と生産地を見たりしますよね。同じように少し踏み込んで考えることで、自分にとって必要なものや、自分が正しく満足できるモノが見えてくるような気がします。
"生活"と"服"
今回、コロナの影響で自粛生活をする中、改めて思い知らされたことが、
生活する上で服の優先順位はとても低いということです。
外出自粛で家にいる時間が増えると、自然と着心地が良く楽な服を選ぶようになります。つまりストレスを感じない服を選ぶわけです。
最低限そんな服(まさにほぼUNIQLO)があれば生活には困らないわけで、必要以上に求めなくなります。ブランドビジネスで服売っていることに矛盾を感じていた自分に拍車をかけたわけです。
これを読んでいる方も、服に限らず働き方や人との関係性など今までの価値観が変化していく様を感じていると思います。僕の場合自分の仕事としている服・ファッションについて考え直す時間になっているわけですね。
何が必要で、何が必要ないのかを自分の基準に照らし合わせて、シンプルに考える。
そうすると必要なモノだけが揃い、ストレスフリーな生活ができるんじゃないかと思います。
次回は、その基準は、どうやって作っていくのか?という部分について書いていこうと思います。ご覧いただきありがとうございました。
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