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読んでみると印象が違う「透明人間」

<SF(103歩目)>

子供の頃に読んだジョブナイル版と明らかに違う。
SFですが、ベストセラー小説になる要素がすべて入っている。さすが!と感じました。

透明人間 [完訳版]
H.G. ウェルズ (著), 佐竹 美保 (イラスト), 雨沢 泰 (翻訳)
偕成社

「103歩目」は古典SFの代表作。実は、今回読むまでおそらくジョブナイル版みたいなものを読んだだけで、読んだことありませんでした。
筋は有名なのですが、子供心に理解していた「透明人間」とは違いました。

作者のH.G. ウェルズさんは、「モロー博士の島」「宇宙戦争」「解放された世界」「タイム・マシン」「宇宙戦争」「世界最終戦争の夢」を読んでみました。

最初に、この作品は127年前のベストセラー、やはりSF要素と当時の社会生活がうまく描かれていた。

そしてSFの「ネタ」としての「透明人間」よりもベストセラーになるには訳がある。

100年以上経ても、「あるある」とうなずいてしまいました。
研究を完成させ皆を驚かせたい男の執念が凄まじく、人が何かに憑りつかれると如何に周囲が見えなくなるか(そして、周囲は「透明人間」ゆえに「見えなくなる」のですが。。。)。

理想を追求していくとこんなことが「ある」と感じ、SF以上に小説として面白い作品でした。

とにかく抜群のストーリーで、なんと100年以上経ても面白い。
やはり大御所でした。

そして、佐竹美保さんの挿絵が素晴らしいです。

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