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どうしても避けられない苦手な人との付き合いかた

学校だったり、会社だったり、どうしても毎日毎日、顔を合わせなきゃならない人のなかに、苦手な人がいるというのは、とてもつらいことです。

苦手な人が身近にいるとつらい

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思い返せば中学生のころ、ある1人のクラスメートがとても苦手で、その子は自分に対して、とにかく高圧的に命令してきて、イヤと言えない自分も情けないのですが、いつもその子の顔色をうかがって生活をする学校生活がイヤだった ことを今でもよく覚えています。

会社に入ってからも、いわゆるパワハラ気質の厳しい上司がいて、仕事でミスをしようものなら、正論で責めてきて、当時まだ若くて知識も経験も乏しい自分は言い返すこともできず、言いたい放題言われて悔しい思い をしたことがたくさんありました。

学校にしろ、会社にしろ、そう簡単に辞めてしまうことが出来ない環境下において、苦手な人がいるというのは出口の見えない苦しみ であり、できればその苦しみから逃れたいと誰もが思っているはずです。

このような苦手な人から逃れる、何かよい方法はないのでしょうか?

嫌な人と巡り会うのは避けられない?

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仏教の世界で、自分が怨んだり憎んだりしている人と会わなくてはならない苦しみを

怨憎会苦(おんぞうえく)

と言って、代表的な8つの苦のなかの1つとして数えられるぐらい、避けて通れない大きな苦しみです。

なので残念ながら

「苦手な人と巡り会わないようにすることなどできない」

ということになるのですが、逆に言うと

「自分だけがこの悩みに苦しんでいるのでなく、誰もが抱えている悩み」

とも言えます。

気休め程度にしかならないかもしれませんが、

・誰もが抱えている悩みだから仕方ない
・自分だけじゃなくてみんな悩んでることだ

と割り切って考えてみれば、少しは気が楽になるのではないでしょうか?

にしても、いくら避けて通れない苦しみであるとはいえ、苦手な人との関わり方で何かよい対処方法はないのでしょうか?

苦手とされる代表的なタイプ

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一般論として苦手とされるタイプって、こんな感じの人ではないでしょうか?

1.自分の価値観を押し付ける
2.裏表がある
3.否定ばかりしてくる
4.愚痴ばっかり言っている
5.言い訳ばかりしている

2~5 についての対処方法は簡単で

聞き流せばいい!

もうこれにつきます。

「何でこんなに裏表があるの?」
「何でこんなに否定ばかりするの?」
「何でこんなに愚痴ばかり言うの?」
「何でこんなに言い訳ばかりするの?」

気持ちはよく分かるのですが、このように反応するのはやめたほうがよくて、

「何でそんなことするの」という反応が
「いつもこうだよこの人は」という反応を生み
それに反応してさらに
「ああもう聞きたくないよ」となって
「ふざけるな許せない!」

自分で自分のネガティブな反応に反応して、雪だるま式にストレスを溜めてしまうという 負の反応の連鎖を引き起こしてしまいます。

この負の反応の連鎖を断ち切るためにも、もし反応するのであれば

「そうなる気持ちも分かるよ」

と理解してあげることにつとめるべきです。

自分の胸に手を当ててよく考えみると

・権力者に媚びてしまう
・ついつい否定してしまう
・溜まりすぎて愚痴が出てしまう
・保身のため言い訳してしまう

そんなことが多かれ少なかれ自分にもきっとあると思うのです。苦手と思ってしまう人たちは、そうした行動をとることが人より多いだけで、要は程度の問題だけだと思うのです。

一方で、1のタイプ、つまり自分の価値観を押し付けてくるタイプはちょっと厄介です。

ただ価値観を押し付けてくるだけであれば、別にこちらが折れて相手の価値観を受け入れてあげればよいのですが、

高圧的に攻撃的に価値観を押し付けてくる人

も稀にいます。
このような場合の対処方法も、

できる限り聞き流して過剰に反応しないこと

に集中するしかないのですが、こういった人は、言うだけ言ったらスッキリするタイプが多いので、

とにかく気持ち良く、好きなだけ罵ってもらって、嵐が過ぎ去るのを待つこと

に徹しましょう。

柳に雪折れなし

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柳の幹は太くしっかりしていますが、その枝はしなやかに細く、どんな強風も「受け流し」ます。

細い幹では、そもそもの強風に耐えられませんし、太い枝では強風でポキッと折れてしまいます。

太い幹は自分自身を信じる信念 です。自分を信じられない、肯定できない人は強風に耐えられません。

細い枝は人と対峙するときの心構え です。いちいち人に立ち向かっていこうとする固い考えかたでは、強風でポキッと折れてしまいます。

「強い幹」と「しなやかな枝」その両方を持ち合わせた人になれるように、これからも精進していきたいと思います。

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