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最後から2番目の「恋物語」じゃなくて「挑戦物語」です。5

「とんでもないことに足を突っ込んでしまった」
申込金を振り込んだとたんに、後悔の嵐です。

「何考えてるんだろう、私・・・」
「こんなことにお金を使って大丈夫なの?」
「キャンセルしたほうがいいんじゃない?」
「キャンセル、出来るのかなあ」

グダグダ考えているうちに時は過ぎ、「出版界のおやっさん」からは毎日メルマガ届きます。
「チャレンジすることは、誰でもできる」とか言われて、

(あ、直接言われたわけではありませんでした)またまた勘違いしてしまったようです。

キャンセルする勇気もなく、Facebookグループに参加登録してくださいといわれ、使い方もわからないまま何とか登録しました。
いろいろな連絡事項はメールでも送りますが、Facebookでやり取りします。
チンプンカンプン一休さんです。

さて、第1回目の講座を受講しました。

「では、簡単に自己紹介をお願いします」

やばいです。
やっぱり場違いでした。
すでに出版経験がある方、その道の専門家、起業してフリーのお仕事をされてるライフコーチの方、経営者等々そうそうたる面々の方達です。

私の自己紹介
「主婦です。定年退職をして今は無職です。特に専門分野はありません。ITとかSNSとかよくわかりません。Zoomもまだ数回しか使ったことなくてよくわかりません。車いすです。よろしくお願いいたします。」

笑ってごまかすしかありません。(辛)
「あ~あ、」

講義が始まりました。

第1回講座
・キックオフMTG
「なに?MTG?キックオフ?」
検索・・・
「あー、初回の会合のことね。開講式かな」
一事が万事こんな調子です。

・著者マインドセットと商業出版への準備
「マインドセット?心構えのことかな?」

「出版したいなあ」「出版できればいいなあ」ではなく
「出版する!」と覚悟を決めてください!
「ひえ~つ!」

ショックだったのはZoomの中に写っていた自分です。
「え、誰?」
ほうれい線くっきりの口元をへの字に曲げ、眉間にシワを寄せ、老眼鏡の目を伏し目がちになんだか偉そうにメモを取ったりうなずいたり、歯並びの悪い口元を大きく開けて笑ってみたり、変なおばあさんがそこに移っていました。
私は愕然としました。
これが現実。

他の皆さんは柔らかな笑みを浮かべて、ゆっくり頷いて話を聞く素敵な表情が映っていました。
こんな表情で話を聞いていただけるなら何でも話せちゃうような気がしました、さすがプロです。
その道の大御所や経営者の方はどっしり構えて落ち着いた表情で写っています。
私のように挙動不審ではありません。

やっていけるのでしょうか?

すっかり凹んでしまいましたが、ここであきらめてしまっては

有り金はたいた受講費をどぶに捨てることになります。

それならば「何も知らない素人の普通の車椅子おばあちゃん」
このキャラで行こうじゃないか。

「私は私よ関係ないわ~、わたしアラ古希A~」
と歌う車椅子おばあちゃんでした。

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