ヒロイン期

こんな情緒不安定な日には私の心は深く乱れて荒れて汚れているから、本当に荒削りな文章になるけれど。書き留めておきたい。
ずっと前まではマイナスなことがあった時それをプラスに帰着させることがいい事だと思っていた。だけど私はマイナスをマイナスとして捉えることで本当に強くなれるんじゃないのかと思い出した。いわば自分が逃げているように思えてならなくなった。そのマイナスなことを曲解も否定もせずに知るということだ。恐いかもしれない。

ところで私は今悲劇のヒロイン期なのだ。
ヒロインごっこをしたいのだ。
私以外の人間が見ると痛々しいかもしれないし、これを読んでいる少し未来の私は恥ずかしくてたまらないだろうけど…


早く大人になりたいんだよ。親の元を離れて自由になりたい。親ガチャ失敗とかそういうことでは無い。私はそういうことを言いたいんじゃなくて。確かに17歳の私は、もうバイトもできる年齢だし、一人暮らしだってできるだろう。現に友達にも何人かいる。それは私が度胸がないのもあるだろう。こんな口でわがままいうが、だけど早く大学生になって一人暮らししたい。軽々しく言っている。
貧乏暮らしも働き詰めも構わない。ただ私について何も聞かれたくないんだ。
朝は豆腐とか納豆とかそんなもので構わないし、夜抜きでも仕方ない。
親に生活をさせてもらっている子供な以上、私の将来について色々言われるのは仕方の無いことだと思っている。私が過敏に反応しているだけかもしれない。
私は親が人の世間的な噂をしていると耳を塞ぎたくなるのだ。過剰防衛というのか、私は母が「パート先の息子さん国立落ちたらしいわよ」とか父が「あー今月の学費で残りウン万しかない」とか言っているのを聞くと、自分が本当に無価値な人間に思えてくるのだ。私は親に認められないといけない。凄くなりたいわけじゃないのにいつの間にかそれを目標にして、心をすり減らしていた。 親が周りに自慢できるような進路を進んで、で…残ったものはなんだろうと今もその空気感になると思うのだ。親の嫌なところを見てしまうのが本当に無理なのだ。私だって世間知らずでどうしようもない潔癖症だ。極度の噂嫌いだし、高くまとっているたかが17歳の子供。それはわかっている。
家族といると私は人の嫌なところをすぐ見つけてしまうから、私は自分の世界に潜り込む。イヤフォンをつけて爆音で音楽を流すのだ。
いつの間にか口を閉ざしていた。何も話さなくなっていた。私は素直な姿を見せられなくなった。その反動か学校では本当にうるさくて明るくて、おかしいくらいだった。情緒不安定だった。
家庭よりも、学校のほうが居心地が良かった。
それはいつからなんだろう。
人と近寄ることが出来なくなったのかもしれない。

そんな時私は幼なじみに相談したくなる。
私と同い年の彼は、離れているからかもしれないけど、本当に全てが好きで、唯一素直になれて、尊敬できた人間だった。なのに私は本当に好きな人間には気持ちを言えないのだ。
逆も然りで、本当に好きでいてくれる人には冷たくしてしまう。知らぬふりをして無視してしてきた。まるで幸せになることを避けているかのように。
私は周りから見たら幸せに見えるかもしれない、なのに幸せと胸を張って言えないのだ。厄介だ。
物質的には恵まれているのに、私の心は満たされないというのだ。これでは一体いつ手に入れられるのだろうか。

年月が全てを解決してくれるというのか。
私はもう何をしたらいいのか分からない。
ひとつ分かることは、何も考えないことが一番の薬だということだ。

そんなわけで

今日は何も考えない、そう決めました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?