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成瀬勇輝「旅の報酬」いろは出版


Facebookの創業者ザッカーバーグのメンターはスティーブ・ジョブズだった。彼がジョブズから受けたアドバイスは「インドに行け、それがボクの明快なメッセージだ」というものだった。

旅はその人の日常を非日常から眺める絶好の機会となる。逆にTVでのヴィジュアル情報といった擬似的な可視感の氾濫が旅の本質をゆがめている。
世界を知っていると思い込む人を量産してしまう。

しかし、擬似的な可視からは残念ながら本の一部しか得ることはできないしその一部をもって「わかった」と勘違いする人たちを量産する。

実際の旅で得られるのは容易い「答え」でなく「問い」である。
しかもその「問い」を自分に投げかけ、「選択する」という機会が増えることだ。それによって自分の中に「選択の基準」ができる。
その延長線上に「自分でトレンドを作る」という生き方が待っている。

”The journey is the reward”
ジョブズが愛したのは「旅というプロセス自体」だった。

また、旅にもいろんな旅がある。

その中でも本著で薦めていたいたのは「会いたい人に会いにいく旅」である。著者はバルセロナに外尾悦郎氏(サグラダファミリアの主任彫刻家)との出逢いを求め、ロンドンには本田直之氏(ノマドライフの先駆者)との出逢いを求めた。その出逢いが自分の人生を大きく変えたという。

俺は仕事でしか海外にいっていないからそういった出逢いはまだ多くない。これからのたのしみ方に加えていこう。

旅は人を心地よく鍛えてくれる。俺も随分鍛えられた。これからも旅という冒険をしていこう。


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