【詩】アイ、食べたかったなぁ
アイにぶつかるのがこわくて
私が坂道になってみた
アイに踏み潰されるのがこわくて
私はうつ伏せになったまま転がった
アイは私を飛び越えていった
軽々と羽根を生やして
キミは私をみて
私の額の間を、グリーンeyeで刺す
瞳のレーザー掃討は瞳孔を射抜く、注射みたいにチクリと痛く、冷たく、心地良く
彼は、不満だったあたしの感情を、焼き尽くして、ペロリと平らげ、お腹の中が、空っぽなわたしの運命は知らね、と吐き捨て
坂にゴロゴロ落ちてった
アイはきっと柔らかい
だって歯を出して 笑っていたもの
アタシは堅物すぎるから
コンクリートに骨が当たってしまうの
*
鮮やかな夕暮れのグラデーションに
震えるてで描いた鮮やかな文字の羅列は
蛇が蛇行して這っていくように
ワタシの身体をゆっくり締め付けていく
吐いた溜め息が全部
太陽の裏側に吸い込まれたらいいのに
誰かの愛情の刺繍を縫い付けて
誰に見せる訳でもなく
ただニヒルな笑みを浮かべる私が
窓ガラスに映って反吐が出る
魂を吐き出して
貴方のを置き引きして
交換してみたい
食べたらどんな味がするのかな
なんて不殺生な バチが当たるぞ
「多分、そんなの知ってる」
尖らせた魅せ方の悪い口が
色褪せて朽ち果てて
ゲームオーバー
多分、まだ分かってない
だけど物足りない
アイジョウなんて分からなくて
状態の不一致とか
天候がコロコロ変わるとか
彼は、そういう不確かなものでしか無く
不器用な身体の灯火に
ゆらゆらと身体は揺られて
ぽっと出た湯気にカキケサレテク
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