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聖なる日にひとっ走り『2023.12.25』

12月25日はクリスマス。久しぶりになんの予定もない今年は、自宅で家族と過ごすことになった。

午後、母と買い出しに出掛けた。
この前出掛けた日は-7度だったらしい。しかも吹雪。めちゃくちゃ寒かった。びっくりした。

今日、出掛ける時間の気温は-2度。許容範囲だ。この違いが、NOT雪国出身に分かるだろうか。


これはいずれ、私が首都圏に友達が出来た時には話そうと思っていた話。

買い物にソリを使ったことがあるだろうか。

雪国出身どころか、雪国でも都会の人なら、は?と思っている人もいるかもしれない。でも田舎に住む私にとって、雪の買い物にソリが必須なのは当たり前のことだ。

私の母は運転免許が無く、父が仕事に行っている間は車を使うことが出来ないので少し遠出をする時には、必ず交通機関を使う。だから、学生時代も社会人時代も、交通機関の使用はお手の物だった。交通機関の駆使が当たり前の世界に生きていたから、むしろ楽しかった。

では近場の買い物はどうだろう。
行きは余裕だとしても、帰りは荷物を持っているし、小さな子ども(私)がいる。そして雪道。もふもふ。つるつる。

そんな時にソリを使うのだ。

言っておくが、うちだけではない。小さな子どもがいる人はもちろん、おじいちゃんおばあちゃんもソリを持って行く。スーパーの出入口から自家用車まで運ぶソリがスーパーに置かれていることだってある。雪国と田舎が合わせられると、ソリが何よりも大切になる。

小さい頃の私は、母が引っ張るソリに乗ってスーパーに行った。帰りは荷物と共にソリに乗って帰る。母は引っ張るだけだし、私も座ってるだけで楽だ。ソリを持たないで両手に抱えて帰るよりはたくさんの買い物が出来る。

その光景を想像出来るか。
4.5歳の小さな子どもが、親が引っ張るソリに、荷物と一緒に運ばれている姿を。

可愛いでしょ。可愛いもん。

今日はクリスマスだったから、大量のディナーとケーキを買った。

ディナーはともかく、ケーキは崩れるといけないからと私が持ち、母が大きなソリを引っ張った。

揺られる荷物。左右に動くソリ。
可愛かった。


雪国でしか体験出来ないのかと思うと、体験出来ているだけ得しているのかもしれないと思った。この前通った大きな公園で、観光客らしき人達が雪でわたわたと遊んでいた。

うちの雪を自国に持って帰って欲しいと思った。


今年が終わるまであと1週間も無いらしい。来年の目標を考えないと、また来年になってしまうな。

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