見出し画像

もぐもぐ『2023.12.19』

なんかもうどうでも良くなる時期ってある。
もういいや、いつかどうにかしよう。みたいな。

多分、プロのモデルや現代の若者の致死量の食物を摂取した日だ。


私は小さい頃から、朝食だけはしっかり食べるように言われていた。
お米はほぼ欠かさずあり、5~6品ほどのおかずとフルーツが出てきた。それは母が元調理師であることと、一人っ子に注ぐ愛情量が関係してくるのだろう。
私は化粧やコンタクトをつけ始めた大学生まで、朝の身支度で1番大事なのは朝食だった。

だが、優先順位が変わっただけで、大学生になっても社会人になっても、朝食は必須だった。どんなに急いでいてもお米は食べていかないと体がもたない人間に育て上げられていた。大人になるつれ忙しくなる朝は、化粧をしながら服を選んで髪を巻いてYouTubeを観ながら朝食を平らげた。


それでも私が太らず、むしろ痩せていく一方だったのは、長距離通学・通勤と、朝食以外の食生活のおかげであった。

大学と就職先は、片道1時間半掛けて行っていた。所々歩いて向かって、単純に人間が最低限必要としている運動を無意識にこなしていたのだろう。
昼食はほとんど食べなかった。大学での三限、午後からの仕事に、睡魔が畳み掛けてくるからだ。とてつもない支障が出る。朝食を誰よりも摂っていた為、空腹にもならなかった。
夕食もほぼ食べない。大学の友人と飲みに行くか、仕事で疲れて睡眠に時間を割きたかったかの2択だったから。

社会人の頃は、昼食を食べられる休憩時間にトマトジュースや干し芋を食べていた。
「何?ダイエットでもしてんの?」と冷やかす同性もいたが「体が赤ちゃんなんでご飯食べると眠くなります」と伝えた。

世の中はユーモアで出来ている。


さて、現在の話に戻る。
出勤時間も外出予定もない私は、自分で決めた起床時間を守ることで、人間だという自覚を持とうとしていた。そんな生活が約3ヶ月続いている。

朝食を頂いて、昼夜だけ食べる母と昼食を食べ、父が帰るタイミングで夕食を食べるのだ。

摂取カロリーが、消費カロリーを超えているのだ。誰でも分かる。でも食べてしまう。


暇なのかもしれない。


創作をしなきゃしなきゃとバタついて数日が経ったが、パソコンを机の上に置く動作より、ご飯が並べられたトレイを置くことの方が増えた。自分の想像を膨らませるより、腹を食べ物で膨らませることを優先してしまっている。

ある意味生きようとしている。短命だと、数年前まで生きることに絶望しか無かった私が、生きようとしているのだ。人生は何があるか分からない。

脱却しなきゃ、と、ここに記しておきたい。一応脱却したいと思っていることだけは未来の自分に知らせておきたい。

日記には、生きたくない私の一日を書きたい。

この記事が参加している募集

#スキしてみて

525,870件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?