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まだまだ『2024.1.3』

今日は外に出た。家族に神社に行くと言われ、極寒の地の猛吹雪を全身で感じながら車に乗った。

自宅から車で15分ほどにある神社は、夏になると祭りが行われる。近所の子どもたちと保護者と地元にしか居場所がない成人達ですぐに満杯になる夏祭りは、私も小さい頃何度か訪れた。
今日みたいな冬。1月3日は人は少なく、大粒で湿り気のある雪が降る中にこじんまりと綿あめ屋が凍えながら店番をしていた。

お参りでは何をお祈りするだろうか。私利私欲か、家内安全か、商売繁盛か。

前日、母と「お願いごとをする時に住所を唱えるか問題」について話し合った。私は中学くらいの時に母に「お願いごとをする前に、自分の名前と住所を言わないと神様が誰が誰だか分からなくなる」と聞いた。その時から、フルネームと住所を唱え、誰よりも長く目を瞑った。

しかしそれは私が子どもの時に急に現れた習わしであって、自分が子どもの時はやっていなかったと言うのだ。

今思えば、住所や名前を唱えることは烏滸がましさすら感じてくる。どうしても叶えたいんだな、ハハ。と神様に馬鹿にされているかもしれない。

まあそれでも、自分の今年の願いを強く念じられることと、責任を持つことに意味があるのかもしれない。


おみくじを引いた。父はいつも運が良く、母はいつも運が悪い。私はなあなあだ。
父が小吉、母が中吉、私が大吉だった。生まれて初めて父よりも良いおみくじを引いた。

だが内容は、父の方が良かった。

思うようにならない。失物は見つからない。交通事故には気を付ける。あまり利益はない。

なんだこれは。私は大吉ではなかったのか。疑うほどのネガティブだらけに、降り積もる雪と共に溶けていきたい気分になった。


「何事も思うようにならず不安ですが、意志を強く持ち仕事に励むことです。これを守れば幸運に恵まれます」

私は、正月に引くおみくじにはいつも「謙虚でいろ」「調子に乗るな」と書かれていた。ニュアンスは違っても、私は毎年浮かれているらしい。

今年はどうだ。思うようにならないのだ。私は私の軸をきちんと持って仕事に励まないと、調子に乗っても乗らなくても上手くいかないのだ。


私に足りないのは、努力したいと思う気持ちなんだと知る。

向上心がある人を見る度に、この人はどうして成長し続けたいんだろうと考えることがある。貴方は今の貴方で100点満点なのに、と心配になる時がある。でも彼らは、自分なんてまだまだだと一種のネガティブを持ち合わせている。だがそれは良いネガティブというか、自分を成長させるのに大切な要素なのだ。

私はこれを持っていない。常に赤点にならなければいいか〜の繰り返しで23年生きて、今年は年女である。

「私はまだまだだ」
これを重んじるだけで、どれだけ成長出来ることか。

意識は人を動かすのだ。

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