マンションの間取り変更は構造次第!ラーメン構造?壁式構造とは?
お久しぶりになってしまいました。広報担当の奥本です!
今年も出会いと別れの季節がやってきましたね~。
ちょっぴり寂しくてどことなくみんなソワソワしている空気が漂う時期です。
リノベーション業界においても出会いと別れの季節で、新年度を新しいおうちで迎えるために秋頃からリノベーションのお手伝いをさせていただいていたお客様のおうちが完成し、3月は完工ラッシュ!!!お引き渡しが多くあります。
そして夏~秋頃にお引越しを考えられている新しいお客様との出会いがあります。
長い間関わらせていただいたお客様と一緒に創ったおうちが完成するのは、とても嬉しい瞬間です!
それと同時にお引き渡しの際はちょっぴり寂しさもありますが、新しい住まいでの暮らしがより一層豊かな時間となりますようキュースタジオ一同願っております!
またこれからリノベーションをされるお客様との出会いを楽しみにお待ちしております!
さて今回は「マンションリノベーションの間取り変更に関すること」をお話ししていきます。
どれくらい間取りや仕様は変えられるのか、注意するべきポイントはどこなのか、などなどお伝えしていきますので、参考にしてみてくださいね!
どこまでがリノベーションOK??
まずマンションには「専有部分」と「共有部分」があり、リノベーションで変更できるのは「専有部分」のみです!
専有部分・・・
区分所有法で個人の所有権となる部分のことで、住戸の内側と、キッチンなどの住宅設備機器が含まれます。
共有部分・・・
マンションの所有者全員で所有権を持つ部分で、外壁や屋根などの構造体、廊下など共同で使う部分を指します。
上記を踏まえてリノベーションで変更できないところを挙げると…
・パイプスペース(排水管、給水管、ガス管、電気配線)の位置
住宅の中にありますが共用部分なので変更はできません。ただし、キッチンやサニタリーなど水回りの位置を変更することは可能です!
・玄関ドア
玄関ドアの外側は共用部分になるため、ドアを別のものに変更したり、塗り替えたりすることはできません。ただし、内側は専有部分になるので色を塗り替えることなどは可能です!
・窓サッシやガラス
外観に影響が出るため、違う色のサッシや種類に変えることは原則禁止されています。ただし、既存窓はそのままで内窓を新設することは可能です!
・バルコニー
バルコニーは変更できない共用部分です。また万が一の時の下の階や隣戸への避難経路でもあります。避難ハッチをふさぐようにウッドデッキを設置したり、隣戸との間仕切りのそばにものを置いたりしてはいけません。目隠しフェンスなどの設置も外観に影響するため管理規約で認められていないことが多いです。
以上の4つ以外のところは基本的にリノベーションで変更することができます!
(※マンションの構造や管理規約の内容によっても変わってきます)
間取りの変更は自由にできる?
間取り変更の自由度は構造によって異なり、「ラーメン構造」と「壁式構造」の2つに分けられます。
出典:SUUMO「ラーメン構造って何?壁式構造とは?逆梁工法や逆梁アウトフレーム工法は?特徴やメリットをイラストで解説!」
ラーメン構造・・・
「柱」と「梁」で建物を支えており、取り壊せない壁がないため、居室と居室を繋げて広いリビングにするなど、自由な空間が作りやすいです。
デメリットとしては、室内に柱や梁が出てしまうことですが、柱や梁をあえて活かし、デザインに取り込むことでリノベーションらしい個性的な住まいにすることもできます!
壁式構造・・・
床・天井・壁で建物を支えています。壁自体が構造体となっている場合があるため、ラーメン構造に比べると制約が多いです。
柱や梁でなく壁で建物を支えているため、お部屋ごとに形が整っていることがメリットですが、自由に壁を取り壊せないので、大きな間取り変更をお考えであればラーメン構造のマンションを選びましょう!
しかし発想を逆転させて壁が主役になるようなおうち創りも魅力的ですよ!
ご紹介したように建物の構造によって間取りの変更がどれくらいできるか変わってきますので、間取り図を見るなどして物件選びの段階から注意しましょう!
ちなみに壁式構造は高層には向いておらず、主に5階までのマンションで使われています。
参考:SUUMO「ラーメン構造って何?壁式構造とは?逆梁工法や逆梁アウトフレーム工法は?特徴やメリットをイラストで解説!」
間取りを考える上で大切なのは“動線”と“収納”
○ポイント1:スペース配分&人の動き
間取り変更のポイントは、「スペース配分」と「人の動き方」を検討して決めていくことです!
まずはリビングの用途や家族の人数を考えスペースを決めましょう。
例えば、家族とコミュニケーションを取りながらお料理されたい場合は、壁付から対面へとキッチンの向きを変更。
ご夫婦それぞれがテレワークで集中して会議もできる空間が必要であれば、居室の数を増やすか、減らさずに残す必要があるかもしれません。
またお子様がいらっしゃれば人数分の居室を用意するのか、ペットを飼っていらっしゃれば、ペットシートはどこに置くのかによってもスペース配分が変わってくるかもしれませんね。
このように普段の生活を改めて意識してみることで、どこに困っているのか、どう変えたいのか、間取り変更のヒントが見えてきます!
○ポイント2:収納スペース
さらに間取りを考える上で欠かせないのが、「収納スペース」です!
意外と忘れられがちですが、持ち物の量を踏まえた収納スペースを予め確保しておくことは、住みやすさに大きく影響してきます。
いつ・どんなときに・どれくらいの頻度で・何を・どこで、使うのか考えてみましょう!
使う場所と片付けの動線をイメージすると、適切な設置場所が見えてきます。
そして扉を付けるのか、付けないのか、開き戸なのか引き戸によってもスペース配分は変わってきます。
大きく間取り変更した事例をご紹介!
最後に事例を一つご紹介します!
Before
After
こちらのお客様は間取りを大きく変更し、今までの暮らし方を見直しました。
まず、元々壁付けキッチンだったものを対面キッチンに変更。そうすることで、リビングダイニングを眺めながら料理ができます。またご夫婦で会話しながら作業も行えます。
次に、玄関からLDKに向かう動線を大きく変更しています。今までは、玄関からすぐにLDKに行ける動線でしたが、このご時世ですので玄関からサニタリールームを通り、十分に除菌をしてから寝室やLDK部分に入っていく動線になっています。
次に、収納スペースを多く設けています。O様がご自宅に入れたい家具を事前に伝えていただいたので、その高さに棚を設けて使い勝手を良くしています。
今までの暮らしよりもっと素敵に、快適に。
最後に
いかがでしたでしょうか?
暮らし方が人それぞれということは、快適に過ごせる住まいの形、間取りも人それぞれということです。
みなさまお一人お一人の生活スタイルに合った住まいを一緒に創っていきたい!とキュースタジオは考えていますので、ぜひお話をお聞かせくださいね。
ご家族の人数や動線を意識して、豊かな暮らしを実現させましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!!
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