とある派遣社員が正社員化したときの評価ポイントの話

こんにちはへいはちです。

今日はとある派遣社員の方が正社員になる過程での私が評価したときの話をまとめてみようと思います。

現在の日本、正規非正規雇用の話題などいろいろな意見が飛び交っていますが、現実問題として雇われる側の雇用が強く守られている以上、派遣社員の利用が減っていくことはないと思っています。

そんな中でとある派遣社員の子(Aさん)を正社員として雇用した際に、私が評価した部分のことを強く覚えているのでその話をしようと思います。Aさんはまだ10代で専門学校を卒業したが就職が決まらずに派遣社員として働いていました。1年ほど前にうちの会社に来て、採用業務を行っていました。

とある時、採用活動の一環で専門学校を訪問したときのことです。

半日ほどのイベントでたくさんの学生さんと話をしました。Aさんの役割は、私が学生さんと話した内容をメモし、あとで私に渡すことです。Aさんは自分の携帯を使ってメモを取っていました。

(というのも、数多くの学生さんと話すと、どの子とどんな話をしたかを覚えておくのが困難なためです。どんな話をしたかのメモがあれば、その学生さんの評価を思い出すことができるので、いつもこういったイベントの際はメモをお願いしているのです。)

さて、18時頃までのイベントも終わり、帰り際にAさんと話しながら帰途に付きました。私はAさんも会社に戻ると思っていたので、「会社に戻ったらメモを僕のチャットに送っといてください」とお願いしたのですが、「今日は私直帰していいと言われているので会社には戻らないのですが・・・」と返されました。「じゃあ携帯で送ってくれても・・」とは言っても、まだ入社間もなかったAさんは携帯に会社用のチャットツールもメールの設定もしていませんでした。

そこで初めてその事実を知ったのですが、ちょっと困ったなと思いました。(実際に困ったということが顔に出てしまっていたと思います。)その日は金曜日なので今日メモをもらえないと来週になってしまい、評価の記憶が薄れてしまうためです。

ただ、派遣の子なのであまり強く言うことはできないので仕方なく、「じゃあ月曜日でいいので送っておいてください」と話すと、Aさんは少し考えを巡らせたあとに、「でも、ミースさん。来週だといろいろ忘れちゃいますよね・・大丈夫なので私も会社戻ってまとめます」と言ってくれました。無理させてないかと少し不安になったので「予定とかあるなら無理しなくて大丈夫ですよ」と確認しましたが、特にないので平気だと言い、一緒に会社まで戻ってきました。最終的にきちんと校正されたメモを当日中に送ってきてくれました。定時を過ぎていましたが、頑張ってくれました。

すばらしかった

この出来事があったときに、この子はとてもいいなと思ったのを覚えています。今まで多くの派遣の方やアルバイトの方などと接したことはありますが、その多くは「時間でいくら」の意識の中で仕事をしている人が多かった気がします。今回のケースで言えば、目的を達成するかどうかは関係なく、時間になったら帰宅してしまうということですね。雇用形態がそうなっているため、それが悪いわけではありません。もしそうだったとしても評価が落ちるようなことはないと思います。

ただ、Aさんはこの業務上で何が必要かを経験が薄い中でも自分で考えて導き出して、雇用形態に引きずられることなく行動したことによって成果を出すことができたんですね。この考え方が自然にできるということが素晴らしいなと思ったんです。(もちろん残ってくれた分の残業代は出てますよ!)

この出来事が全てではないですが、こういった行動の積み重ねが評価を上げることに繋がり、そのまま社員登用という形に進んでいきました。

評価の上げ方、給料の上げ方はいろいろあると思いますが、こういった行動を取るのはとても有効ですね。次回また評価の上げ方の話をしていこうと思います。

ではまた!

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