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今週の良かった新曲感想【7/22~7/29】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。7/22~7/29リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『Route If』/ AZKi

◆所属:ホロライブ
◆レーベル:ビクターエンタテインメント
◆デジタル配信:https://azki.lnk.to/route_If

 メジャー1stアルバム。先行配信された「いのち(2024 ver.)」、「map in the cup」を含む全11曲を収録。制作陣には、Akki、瀬名航、ミト(クラムボン)、やしきん、Q-MHz、ヒゲドライバー、白戸佑輔、やなぎなぎ、渡辺翔、毛蟹(LIVE LAB.)と超豪華クリエイター10名が名を連ねました。
 「声の温度」をコンセプトに制作された1枚で、自ら企画書を提出する位やりたい事を全部詰め込んだとの事。そのコンセプトをバラエティ豊かな楽曲達から確かに感じると共に、ライブを意識した様な構成でもありました。ポエトリーリーディングのTr.1「Lazy」で幕を開け、前半Tr.5までは盛り上がれる曲を連投し、後半はバラード系の楽曲でしっとりしてから、ラストは5周年を記念してリアレンジされた「いのち(2024 ver.)」が飾り、力強く前向きな気持ちでアルバムを締め括ってくれました。前半のTr.3「まいすとらてじー!」、Tr.4「Operation Z」なんかは、踊れて声出せる曲だったのでライブ当日が楽しみだなと。後半は、毛蟹(LIVE LAB.)提供のTr.6「明けない夜があったなら」が特に気に入っています。綺麗なエモーショナルメロディと共に響き渡る儚くも力強い歌声が素敵。構成がセトリ的であると同時に、朝から夜…深夜までの時間経過も感じさせてくれたので、日常に寄り添った空気感も本作の魅力だったなと思います。言葉や歌声に持たせた温度は、きっとその時々の聴き手の温度とも合わさるはずで。色んな角度から心を掬い上げてくれる様な、繊細で美しい歌声を味わう事ができて良かったです。
 約4年7カ月ぶりとなるワンマンライブ『声音エントロピー』は8月3日にKT Zepp Yokohamaで開催。また急遽、9月17日、18日に豊洲PITでの追加公演の開催も決まったので、興味ある方は今からでも是非。


#2『Magic of Smile』/ 森野めるん

◆所属:個人勢
◆作詞・作編曲:テシマ(手島涼太)
◆デジタル配信:無し

 3rdオリジナル楽曲。2周年を記念してリリースされました。華やかなキラキラエッセンスが散りばめられたアイドルソング的な仕上がりで、コールも楽しめる1曲。2サビ後すぐにDメロが差し込まれてくるの好きですね。溢れんばかりの"ありがとう"を込めた歌詞と、その気持ちが伝わってくる真っ直ぐで可愛いらしい歌声もステキでした。同時リリースされた、ファンと一緒に作ったオリジナル曲『よくばり♥せんせーしょん』も良かったので是非。


#3『サマーパレット』/ 小夏みなも

◆所属:ぶいせん(個人勢VTuberグループ)
◆作詞・作曲:いるかアイス、編曲:いるかアイス・Tanchiky
◆デジタル配信:無し

 初のオリジナル楽曲。誕生日を記念してリリースされました。眩しい位にキラキラと爽やかで、透明感あるサウンドが綺麗なポップナンバー。エモーショナル成分がサビで全開になるのが好きですね。非常に軽やかで柔らかく、ちょっぴり甘さもある歌声も魅力的で、特に鍵盤の音色との親和性が高い声質してるなぁと思いました。


#4『Noise in Silence』/ VESPERBELL

◆所属:RK Music
◆作詞:Misty mint・VEENA、作曲:Misty mint、編曲:Misty mint・VEENA
◆デジタル配信:https://vesperbell.lnk.to/NoiseinSilence

 ワーナーミュージックよりメジャー1stシングル。"必ずこの声で切り拓いてゆく"と歌詞にもある通り、狼煙を上げる勇ましさや力強さを感じられる1曲。一歩ずつ踏みしめる様な堂々たるメロディーラインがカッコよくて、VESPERBELLに似合うなぁと。拳を掲げたくなります。歌声にも余裕と自信が満ち溢れている気がします。改めて、メジャーデビューおめでとう。今後の活躍が楽しみだし、またワンマンライブも待ってるぞ。


#5『青い宝石と竜の子』/ 藍璃かんな

◆所属:StelLive(韓国)
◆作詞:REQ、作曲:松岡美弥子、編曲:松岡美弥子・REQ
◆デジタル配信:https://lnk.to/Bluecrystal

 3rdシングル。どこか幻想的で確かなパワーを感じるバラードナンバー。漂う浮遊感をキープしながら終盤へ行くに連れて力強さも重ね増していく、ドラマティックな展開が素晴らしい。メロディ単体でもかなり涙を誘いますし、神々しい希望の光を感じるセルフコーラスにも引き込まれますね。ソウルフルかつ透明感に溢れた歌声で本当に表現力の深みが凄い。彼女の想いが込められた歌詞は、字幕ONにすると日本語訳もあるので是非チェックを。


#6『満開!エリオント』/ アイカツアカデミー!

◆所属:バンダイ
◆作詞・作曲:草野華余⼦、編曲:瀬名航(SOVA)
◆デジタル配信:7/29時点では無し

 アイカツ!シリーズの"YouTube配信"を中心とした新プロジェクト「アイカツアカデミー!」の初のオリジナル楽曲。オーケストラばりのサウンドと、満開の花々や花びらが舞う景色が目に浮かぶ様なメロディから、期待感と高揚感も湧き上がってくる1曲。サビ直前の合図みたいな"full blooming"がクセになりますね。3人の"これから頑張ってくぞ!"って云う意志の強さを感じる明るくハッキリとした歌声にも惹かれました。


#7『Sirens』/ hololive English -Advent-

◆所属:ホロライブ EN
◆作詞:monii、作編曲:James Landino, monii
◆デジタル配信:https://cover.lnk.to/R4knzO

 2曲目となるオリジナル楽曲。デビュー1周年を記念してリリースされました。オシャレでミステリアスな雰囲気、ほのかにオリエンタルな香りもするエレクトロサウンド、中毒性抜群のメロディと歌詞、余りに完璧。5人の煽り気味の歌い方も相まってゾクゾクする感じがクールで魅力的ですね。先日デビュー曲『ABOVE BELOW』をリリースした同じくホロEN-Justice-へのアンサー的な歌詞もあったので和訳も是非。


#8『光』/ DUSTCELL

◆所属:ALLT STUDIO(KAMITSUBAKI STUDIOから分岐)
◆デジタル配信:https://lnkfi.re/dustcell_hikari_240724

 3rdフルアルバム。 前作『自白』からは約2年9ヶ月ぶり。「足りない」や「可笑しな生き物」等これまでリリースされたシングルやミニアルバム収録曲に、新規曲7曲を加えた全16曲を収録。
 Vo. EMAが、"自分にとっても、DUSTCELLにとっても、どこか「救われる」ようなアルバムができた"と語った1枚。ドープなサウンドを鳴らしダークな雰囲気漂う前作までとは対照的でありながら、ずっと変わらずに根底を流れていた『光』が表題曲に辿り着く事で表面化した様な作品でした。新規曲では、繊細なピアノの旋律が存在感を放ちつつ、環境音含むアンビエント要素も取り入れており、時にその先の超自然的サウンドにまで拡がる奥深さを魅せてくれました。お洒落かつ叙情的なメロディも多く、感情を揺さぶられながらもそこに何とも言えない心地良さがあったなと。歌詞では、生きる事に関する問い掛けや模索の先で共感を誘い、聴く者にも光が差し込んでくる様な真っ直ぐな言葉選びが印象的でした。Vo. EMAの儚くて優しい歌声も相まって、その想いがゆっくり沁み渡る時間を過ごせるはずです。Tr.7「無垢」~Tr.10「Caffeine」が曲順込みで特に気に入っていますが、ラストTr.16「光」を聴いた時のカタルシスがやっぱり堪らなく好きです。改めてかなりボリュームある1枚でしたが、日常により馴染んだと云うか、DUSTCELLとの距離がより縮まった感じも魅力的だったと思います。アルバムを引っ提げたツアーは10月から東名阪で開催されますので是非。


#9『Cypher』/ ケタチガイ

◆所属:無所属
◆作詞:mona+, アザミ、作編曲:アザミ
◆デジタル配信:https://ssm.lnk.to/Cypher

 15歳シンガー"mona+"によるソロプロジェクト、4thシングル。バキバキのベースラインと、眩しく点滅している様に飛び交うシンセの音色が印象的で、2番は祭囃子の如く盛り上がりを魅せる展開も楽しい1曲。かなり早いテンポで乱高下するメロディラインが多いですが、いとも簡単に歌いこなして素晴らしい…。ハスキー成分多めで少しザラッとしたニュアンスの声質が耳に確かな引っ掛かりをもたらしてくれますね。特に中音域、パワフルな厚みがありつつ、美しくも切れ味のある歌声で好き。


#10『DON'T KILL ME』/ Chaosbay

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア
◆国:ドイツ(ベルリン)
◆レーベル:Circular Wave

 9月13日に発売予定の4thアルバム『ARE YOU AFRAID?』からのシングルカット。Of VirtueのVo. Tyler Ennisをフィーチャーリングゲストに呼び、2番から凄まじい迫力のスクリームで存在感を魅せてくれました。奥深いサウンドスケープに加え、エモーショナルに燃え盛るメロディに胸を打たれますね。


―――以上、7/22~7/29はアルバム2枚、シングル8枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
※先週の新曲感想はこちらから。

#ライブレポート

【7/29 Knosis July Tour 2024@渋谷Cyclone】

いつもの渋谷サイクロン

 Vo. Ryo Kinoshitaと、Survive Said The ProphetのYoshによるエクスペリメンタルメタルプロジェクトKnosisのライブに行ってきました。今年見るのは2回目。昨年のJulyツアーも会場は違いましたが行ったので、もう1年かと…。そんな事も考えながら、仕事終わってそのまま突撃しに行きました。

 月曜にしてはかなり客入り良くて、開演時間が遅かったのも有難かったなと。開演すると、Ryoさんはギターを持って登場。今年2月に見た時はまだ弾いてなかったんですが、その後の海外ツアー辺りから普通に弾いてたっぽいですね。自分はこの日初めてギター弾きながら歌うRyoさん観るので、初っ端からテンション上がりまくりでした。

 始めようぜ渋谷!と煽りつつ、いきなりMACHINE HEADの「Ten Ton Hammer」をカバー。勢いそのまま新曲「腐敗」を披露。しっかりヘヴィながら、縦ノリ全開のキャッチーさがあったので、超ライブ映え。それにギター弾くRyoさん本当に良すぎて。弾いてる時でもスクリームの安定感とか迫力は衰えてないですし、ギターから手を離した時はいつも通りアグレッシブに動くステージングは健在でした。この後やる曲でも、ギターは弾いたり弾かなかったり。楽曲によっては打ち込みギターでしたね。兎に角、何でも自由に好きにやるスタイルがKnosisらしくて本当に良かったです。

 この後は定番の「奈落」「忌鬼」「神喰」をやり、会場はモッシュにダイブで早速灼熱状態に。やっぱ夏のライブハウスは暑い…後ろで大人見してても汗じんわりかいてしまう位。そんな状態で、MCへ。「酒だけ飲んでないで、水分補給してね」と注意喚起もしつつ、「今日はどうしてもサイクロンでワンマンやりたかった、Knosisの初ライブ(2023年1月22日のSurvive Said The Prophetのゲスト出演)がここだったから。1年経っちゃったけど、1周年記念という意味も込めてやらしてもらいました!」と、やる気に満ち溢れた言葉を残してくれました。そして、只々感慨深い。

 バンドもフロアもやる気は十分!だけども、Ryoさんのチューニングトラブル等で次のパートに中々いけずw そんな笑いを誘いつつ、3度目の正直で、柏ハードコアバンド"ヌンチャク"の「3コードで悪いか」をカバー。前振りでも、「これから俺らずっとコレやるんで、覚えてください」と言ってて、声出しなど大いに盛り上がってました。

ギターも似合うRyoさん

 後半は「神喰」のハードコアテクノ風の四つ打ちRemixと、「奈落」のGHOST IN THE SHELL風Remixを披露。シンセと照明による世界観全開な感じで、サイバーパンクな空間が出来上がってましたね。しかも両方ともテイスト良すぎて、好みドンピシャ。続けて、ライブではお馴染み「火脂」と「暗月」も披露。この2曲に関してはレコーディング終わってて、年内にリリース予定だそう。Remixの2曲も音源リリースできる様に調整進めているとの事なので、楽しみに待ちたいと思います。

 ラストスパートは、「狂火」「星砕」「厄災」で、全てを出し切りフィニッシュ。何度聴いても、ライブでやるこの曲達は身体が勝手に動きますね。Knosisならではのグルーヴをこの日も身体に刻み、Ryoさんも飛び込んでくるフロアの盛り上がりを眺めながら、やっぱ最高にカッコイイなと思いながら、ライブ本編を終えました。

 これで終わりかと思いきや、サプライズで誕生日ケーキが登場!実はRyoさんが誕生日の前日でした。まさかの展開でRyoさんむっちゃ照れてましたが、そのままケーキに食らいつき満面の笑みを魅せてくれました。そんで、本当はやるつもり無かったらしいんですが、ファンからの要望もあり、流れでライブ定番の「YARUSHIKANEE」をラストに披露。メンバー3人ともマイクを握り、最後までカオスな盛り上がりを魅せてくれて、ひたすら笑顔になれましたし、1周年記念ワンマンは大成功と思えるライブだったと思います。

 僅か1年半とは思えない勢いで国内外に渡り活躍するKnosis。Ryoさんの偉大さを再認識すると共に、バンドとしても毎度ライブでは趣向を凝らしてファンを楽しませてくれるので本当に嬉しいなと思います。音源リリースやライブなど、引き続き楽しみです。なお、9月からは全国10カ所ゲストバンドありのツアーが始まるとの事なので、興味ある方は是非。改めて、最高のライブをありがとうございました!

RyoさんHappy Birthday!!!

【セットリスト】※もしかしたら間違ってる
1.Ten Ton Hammer(cover)
2.腐敗(新曲)
3.奈落
4.忌鬼
5.神喰
6.3コードで悪いか(cover)
7.神喰-Remix
8.奈落-Remix
9.火脂
10.暗月
11.狂火
12.星砕
13.厄災
14.YARUSHIKANEE(cover)


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