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今週の良かった新曲感想【3/11~3/17】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。3/11~3/17リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『狂恋ROMANCE』/ REDALiCE vs DJ Myosuke feat. DELUTAYA

 ハードコアテクノレーベル「HARDCORE TANO*C」主宰として知られるコンポーザー/DJであるREDALiCE、同レーベル所属のDJ Myosukeのコラボ曲で、作詞はDr.MARON、ボーカルには歌い手兼個人勢VTuberのDELUTAYAをフィーチャー。
 REDALiCE×DELUTAYAは「アカツキノソラ」で既に実現していますが、そこにDJ Myosukeが加わった事で、中毒性高い電波ソングらしさはキープしたまま攻撃力とカオスさが加速。強烈なガバキックが最高です。"メンがヘラってぴえんヤケ酒"など韻踏ラップ等も表情豊かに歌いこなしてて素晴らしい。


#2『Unknown DIVA』/ 天音かなた

 VTuberグループ「ホロライブ」所属の4期生、天音かなたの記念すべき1stフルアルバム。Giga、TeddyLoid、じん、藤田淳平(Elements Garden)、みきとP、つんく、トビー・フォックスなど豪華プロデュース陣による新曲8曲と、既存曲のアレンジ4曲の全12曲を収録。
 “天音かなたは歌が好き”という点を知って欲しい想いから“まだ知られていない”という意味の“Unknown”と、“歌を歌う人”のイメージで入れた“DIVA”を組み合わせたと語るタイトル。これに相応しい"天音かなた"がどんなシンガーであるかと示した1枚だったと思います。作詞作曲もこなし、キャラ性の高い個性的な歌声と、それを活かした引き出しの多い器用な歌唱スタイルには改めて脱帽しましたね。高低差あるメロディでも乗りこなし、声の表情を巧みに変化をさせていくTr.1「おらくる」、Tr.2「Knock it out!」だけでもビビっと来て貰えるはずです。疾走感溢れるTr.4「START UP」では力強く、Tr.6「返信願望」では切なく儚げに、Tr.10「片羽」では低音から天高くまで突き抜けるハイトーンボイスまで披露してくれました。素直な感情を隠さない作詞がそのまま歌い方にも現れている気がします。初オリ曲にして代表曲Tr.10「特者生存ワンダラダー!!」も更なる進化を遂げてて最高でした。


#3『桜の約束』/ 早乙女あずき

 個人勢として活動している、はらぺこハイカラ看板娘VTuber早乙女あずきの記念すべき初のオリジナル楽曲。作詞:早乙女あずき・祝りんご、作編曲:山口たこ。活動4周年を記念してリリースされ、3Dライブでも披露されました。
 情緒溢れる和風テイストに仕上がったギターロックナンバーで、美しさと力強さが共存した1曲。サウンドも豊富でスケール感のあるシネマティックな音像美が良いですね。そこに溶け合うロマンチックな歌詞と、落ち着くと云うか、安心感を与えてくれる優しい歌声もステキでした。オリ曲は今後も増えるそうなので楽しみです。


#4『わからせCiちゃん』/ キョンシーのCiちゃん

 元バーチャルアンデッドユニットBOOGEY VOXXのボーカル担当として活動し、現在は個人勢VTuberであるキョンシーのCiちゃんの新しいオリジナル楽曲。作詞:田中じゅんじろー、作編曲:ねっぴ。ソロ活動1周年を記念してリリースされました。
 ネタを混ぜた自己紹介ソング的な側面もありつつ、楽しく盛り上がるライブ向けの1曲でした。踊れるキャッチーなメロディに、コーレスもふんだんに盛り込まれてますね。幅広い表現力に、可愛らしくもパワフルに伸びてくるCiちゃんの歌声を聴いていると、やっぱり活力が湧いてきます。


#5『NEVER GLOW UP』/ JK組

 「にじさんじ」所属バーチャルライバー、1期生のうち女子高校生である月ノ美兎、樋口楓、静凛の3人によるコラボユニット「JK組」によるオリジナル楽曲。作詞・作編曲:玉屋2060%(Wienners)。
 玉屋2060%らしい、情報量多すぎる楽しく愉快な電波ソングに仕上がっており、自然とテンションブチ上がりますね。異常な中毒性から滲み出るエモーショナルさよ…。3人の個性を惜しみなく詰め込んだ事で渋滞してるカオス展開と、メロディのハマリ方気持ちよすぎる歌詞がガチで好き。


#6『ECHO (88.nia Cover Ver.)』/ 88.nia

 個人勢として活動している、音神見習いのVsinger、88.nia(はちやにあ)のカバー楽曲。カバーされたのは、Circus-Pの代表曲「ECHO」。
 普段はカバー楽曲紹介しないんですが、推しなので。過去イチとも言える、にあちゃんのカッコイイ一面が詰まってて最高でした。普段のピアノ弾き語りの柔らかい雰囲気からは想像付かない程で、原曲にある二面性的なテーマにもピッタリ。目立ったアレンジは無いからこそ、流暢な英語発音や、感情表現豊かな厚みのある響きが際立ってました。好きすぎる。


#7『傷から咲く花』/ 下月學院

 韓国のVTuberグループ「VRECORD」から新たにデビューしたMyulee、Hess、Taru、Lilithによる女子高生ユニット「下月学園 HAWOL」のデビュー曲。作詞:旻・MYULee・Lilith・Hess、作曲:旻、編曲:旻・くもハミ・euPhemia (a.k.a. pyong)。
 切なくも力強いメロディを奏でるアニソン的ロックナンバー。デビュー曲らしい高揚感を煽る雰囲気が魅力的ですね。ギターソロ明けのピアノがエモーショナルで好き。Lilithがラップを披露するなど、4人とも個性の異なる歌声でありながら、ラストは全員で綺麗なコーラスを響かせてくれました。


#8『SwitchB∀ck』/ ラティオ・ユィリス

 元Project:YuiRes所属、2024年1月1日に独立し個人勢として活動している、正統実力派Vsinger、ラティオ・ユィリスの2ndシングル。作詞:清水コウ、作編曲:清水コウ・Kakeru・rins。
 ダークな雰囲気の中、攻撃力の高いビートを刻んでいく重低音とそのヘヴィなグルーヴを完璧に乗りこなすクールで力強い歌唱が際立った1曲。重厚で鋭利なエレクトロサウンドに負けない、迫力ある低音と美しく響く高音を行き来する歌唱力に唸りますね。太く芯のある歌声がガチでカッコイイ。


#9『Triぴーす✌ひふみふフリーダム』/ 電音部

 DJをテーマにした物語や、新進気鋭のクリエイターによるクラブミュージックを展開しているメディアミックスプロジェクト電音部のアキバエリア「外神田文芸高校」の新曲。作詞・作編曲:かめりあ!1月6日の「電音部 ULTRA EXPO 2024」にて初披露された曲が遂にリリース。
 最狂かめりあサウンド/意味わからん変拍子急展開モリモリソングで多動必至。フリーダムと云うタイトルに噓偽りなく、慌ただしすぎて付いていけないです(褒め言葉)。でも要所要所のメロディがちゃんとキャッチーで電波感もあって、3人の歌声のハマリ方も気持ちいいです。普通にスルメ名曲。


#10『MONEY』/ Chaosbay

 ドイツはベルリン出身のプログレッシヴ・メタルコアバンドのシングル。今年秋リリース予定のニューアルバムから先行で、今回はWe Are PIGSのボーカルEsjay Jonesをフィーチャー。
 相変わらず中毒性の高い楽曲作るの巧すぎますね。キャッチーなメロディに主軸を置きながらも、プログレ要素も久々に帰ってきてヘヴィかつグルーヴィーに攻め立ててくれました。サイバーチックなシンセと、ボーカルエフェクトがEsjayのブチギレ系シャウトとも噛み合ってます。ラスト激アツ。


#11『Sunset become the Lenz』/ Invert Hourglass

 新潟を拠点に活動している、プログレッシヴ・メタルコアバンドのシングル。今年は早くもコレで2曲目ですね、素晴らしい。
 リリース日の1年前に亡くなった、カメラマンの友人に向けて制作したとの事で、バンド史上最も叙情的で心揺さぶる1曲になりました。安定感抜群の美しいグルーヴは健在ながら、アンビエント要素が強めであり、"夕陽を纏ったレンズの奥に"と詩的な日本語詞も新鮮。彼らの世界観と美的センスにまだ見ぬ可能性を感じずにはいられませんでした。


#12『Lighthouse』/ Recone

 ウクライナはキエフ出身、ネオロマンティック・メタルコアを掲げるバンドのシングル。今年初となる新曲。
 非常にグルーヴィーなニューメタルコアをベースにしながらも、クリーンパートでは雰囲気を一変させかなりエモーショナルなメロディを奏でている意外性が良かったですね。どことなく異国情緒感が漂っており、独特のメロディセンスもあるので、今後にも期待です。


#13『Sleeping Lotus』/ Convictions

 アメリカオハイオ州フリーモント出身のメタルコアバンドのシングル。約1年半ぶりとなる新曲ですね。
 このバンドは2021年リリースのアルバム『I Won't Survive』の印象が強すぎるんですが、それに並ぶ久々に好みの曲でした。ヘヴィできめ細やかなギターリフと、ドラマティックな展開美が魅力的。Vo. MichaelはCrystal Lakeのボーカルオーディションにも参加してましたね、圧巻のボーカルワーク。


#14『Our New Kingdom』/ Asleep At The Helm

 UKマンチェスター出身のモダンメタルコアバンドのシングル。昨年からリリースが続いており、半年ぶり今年初となる新曲。
 2年前のアルバム『Keepsake』も良盤だった彼ら、相変わらずツインボーカルのアグレッシブすぎる展開が強烈で、ドライブ感のあるギターリフとスケール感のあるエモーショナルクリーンパートとのコントラストが綺麗でした。この辺りのバランス感は10年代ポストハードコア好きには堪らない。


―――以上、3/11~3/17はアルバム1枚、シングル13枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
※先週の新曲感想はこちらから。

#ライブレポート

【3/16 hololive 5th fes. Capture the Moment Supported By Bushiroad@幕張メッセ国際展示場 展示ホール1-3】

今年はEXPO(展示)は見れず、fes.(ライブ)のみ参加

 VTuberグループ「ホロライブ」の5度目の全体ライブ「hololive 5th fes.」の4つある公演の内、現地参加できた16日のStage1のライブレポを書いていきます。会場が幕張メッセイベントホールからホール1~3に変わったので、昨年よりキャパは増えたものの、それでも高倍率で全通叶わずなの悲しいですね。1公演行けただけでも御の字。

 昨年と比べると出演者数に併せて公演数が増えた分、1公演当たりの曲数は7曲ほど減った感じですね。そんな訳でStage1のセトリは以下の通り。

なめたけさんポスト引用

 全体的な感想からだと、構成変わりましたね(元に戻った)。前回の4thではユニット曲をまとめて終盤に放出してたんですが、今回はMCパート直前に持ってくる形に。個人的には4thの構成の方が好みでした。残ってるメンバーを読む猶予が無いのと、ラッシュを掛ける事で純粋にテンションがブチ上がるので。あとは中盤に過去のライブを振り返る様な映像が流れた後、出演者全員でのSSSこと「Shiny Smily Story」が特徴的でした。ホロハニ以外の公演でも確定で披露しており、今回の全体曲「Capture the Moment」が5thという節目でSSSを意識した曲だったからだと思います。ステージも正面、上手側、下手側の3ステージ構成となりましたが、生バンドがいるのは正面のみ。座席によっては音響の遅延の影響を受けたり、中央にある柱の所為で直接ステージが見えなかったりと、正直残念な点ではありました…(メッセは毎度これで苦しみます)。ステージ装飾など景色は良かったんですけどね。

 では、いくつかピックアップ感想を。まずは何と言っても開幕曲「Our Bright Parade」、昨年4thの全体曲で大好きな曲だし、いつもありがとう堀江晶太の気持ちで泣きでした。続くのは序盤に来るとは思わなかったマリン船長の「美少女無罪♡パイレーツ」でブチ上がり、まつりちゃん「ばーちゃらいぶ」、ノエル団長「ぎゅーどんかーにばる!」とライブアンセムが続いたの素晴らしすぎました。昨年に引き続き声出し最高なんよ。これで終わらず、かなたそと船長の"かなマリ"で「特者生存ワンダラダー!!」と「Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆」をマッシュアップで披露。Stage1のピークと言っても過言ではない位の盛り上がりで狂い散らかしでした。ここまでは無料パートになっているので、是非見てみてください。

 ステージが下手側に移ってからは、バラエティ豊かなパートに。リスちゃんのドラマティックロックナンバー「Sing Out」が好きだったので聴けて良かったですね。ユニットカバーでは、プロセカ曲の「にっこり^^調査隊のテーマ」を披露。完璧な声出しできてたオタクは同士…楽しすぎました。

 反対方向の上手側に移り、このパートはクラブハウスで流れてそうな曲が続いた印象。ステージ天井にはミラーボールも回っており、会場をキラキラした空間にしてくれました。中でもアキロゼ×ちょこ先による「クレイジー・ビート」は飛び上がってクソほど盛り上がりましたね。2人の大人の色気すら漂うダンスもむっちゃカッコよかったです。

 先述したSSSを挟んでライブも折り返しに入り再び正面のステージ。アキロゼの3rd fes.ぶりとなる代表曲「シャルイース」や、ころさんの「真赤な誓い」など最新オリ曲を外してくるパティーンで、ころさんは側宙も披露してて相変わらずの身体能力の高さに湧いてましたね。あとレイネの「Sip Soma Tea」がライブ映えしすぎて大好きになりました。カッコよすぎ。ユニットカバーは「ジャックポットサッドガール」とまたしてもプロセカ曲で強し。

 再び上手側にステージパート、初手ハコ太郎がアルバム最新曲を予想してたんですが、まさかのカバーで「歌よ」をコンテンポラリーダンス付きで披露。良い意味で裏切られたと云うか、会場の空気を一変させる圧巻のパフォーマンスでした。続くクロヱちゃんは逆にオリ曲をメドレーで披露してくれて、ブチ上がり。ユニットカバーはμ'sの「SUNNY DAY SONG」となり、ラブライバー大歓喜。同伴してた友人が大喜びで、お蔭で自分も初見でしたが一緒に盛り上がる事ができました。サビメロが普通に良い。

 いよいよラストスパートに入ると、それに相応しい楽曲が続いてくれました。こより自身が作詞した「Tear-Gazer」でエモーショナルになり、かなたそ最新曲「Knock it out!」で限界までブチ上がり、ユニットカバーでも「テレキャスタービーボーイ」⇒「WILDCARD」と最強ボカロ曲で大いに盛り上げてくれました。そして、最後は勿論、この5th fes.の為に書き下ろされた全体曲「Capture The Moment」で感動的な余韻を確かに残し幕を閉じました。

 そんな感じで今年も素晴らしいライブでした。年に一度しかないお祭りなのでね。ファンにとっても、タレントにとっても1年間積み重ねてきた想いや努力が実を結ぶと云うか、どうしたって感極まってしまう日です。自分も輝かしいステージでパフォーマンスしているメンバー1人1人を見ていると、涙と共に何とも言えない気持ちが今年も込み上げてきましたね。いつもありがとう…と感謝の気持ち。会場が大きくなったとは言え、まだまだデカイとこでやれるぞ!と多くのファンが思っているのでそこだけ来年期待です。


【3/16 トゲナシトゲアリ 1st ONE-MAN LIVE “薄明の序奏”@横浜1000CLUB】

持ち曲全て+新曲2曲を初披露

 東映アニメーションが製作するオリジナルアニメ、ガールズバンドプロジェクト『ガールズバンドクライ』にて、オーディションにより結成された5人編成のガールズバンド「トゲナシトゲアリ」初のワンマンライブに行ってきました(ホロライブ5th fes.から怒涛のハシゴ…)。昨年9月のお披露目ライブにも参加しているので、約半年ぶりですね。初なのにキャパ1000人に挑戦する心意気も凄くて、純粋に全力応援部隊なので参加を決めました。当日券が出る位チケットの売れ行きが怪しかったんですが、現地に着くと9割近く大勢のファンが集まってて安心しましたね。

 暗転すると、楽屋裏の様子を伝える様なボイスドラマが流れ、アニメ発のバンドでもある事をしっかりアピールしてからメンバーがステージに登場。円陣を組んだ後に、始まりの1曲である1stシングル「名もなき何もかも」でスタート。バックスクリーンにはMVが移し出され、キャラクターと連動した熱いライブパフォーマンスにファンも序盤から声出しで応えてましたね。
 最初のMCでは、Vo. 理名がガチガチに緊張している事を正直に伝えながらも、この日に懸けた気合十分な想いも語ってくれました。MCが明けると、Ba. 朱李ベースラインが印象的なナンバー「偽りの理」で再び熱気を取り戻し、Key. 凪都の切なげなピアノイントロと共に理名が小指を立てた手を高く掲げて始まる「傷つき傷つけ痛くて辛い」まで続けて披露。叙情系エモーショナルロックに仕上がったこの曲は半年前にはまだ無かったので聴けて最高でした…。

 もう一度MCに入り、ここではルーレットで決めた順番にメンバーそれぞれの自己紹介と演じるキャラクターについて語られました。キャラクター紹介PVを流した後、出身や年齢、好きなモノや、キャラクターとの共通点、楽器を始めた時期や理由など、十分な時間を取って思い思いに語ってくださって、たまに笑いも生まれてとても温かい空気でした。

 自己紹介を終えると、和やかなムードを打ち破る様にイントロが強烈な「理想的パラドクスとは」で演奏再開。続けて「黎明を穿つ」もドロップし、この2曲ではどこか陰鬱でアングラな雰囲気を切り裂く、Gt. 夕莉のギターが圧倒的な存在感を放ってくれました。ギターソロでメロイックサインを掲げずにはいられなかったですね。

 ライブを重ねる度に最新MVをお届けしていますよね、と云う前振りを挟んでから、ファンならすぐピンと来たであろう最新曲「サヨナラサヨナラサヨナラ」を披露。持ち曲の中では最も速くてメタリックなナンバーですが、Dr. 美怜とBa. 朱李はペースを崩す事なく、Key.  凪都も激しくも美しい旋律を奏でてくれました。

 ライブも後半折り返しに入り、ラストスパートを掛ける様に「気鬱、白濁す」「極私的極彩色アンサー」「運命に賭けたい論理」を連続で披露。アイコンタクトを交えながら、身体全体でリズムを取り合い、Vo. 理名も疲れた様子を全く見せず力強い歌唱を魅せメンバーを牽引してました。楽器を弾きながらバックコーラスが入ったりしてたのはライブならではでしたし、「運命に賭けたい論理」ではサビで一緒に手を振れて楽しかったです。

 ラストMCでは、アニメOPの話になり、実は新曲です!ということで、新曲「雑踏、僕らの街」を初披露。独創的な変拍子で攻め立てるロックナンバーでこれまた激ムズ曲が来たなと…。要求される技術が毎度高いんですが、打ち込みの力も借りつつ、見事に演奏しきってました。そして本編ラストはやはり「爆ぜて咲く」!1000万再生を突破したMVをバックに、完全リンクした全力パフォーマンスにフロアの熱気は最高潮。サビの"爆ぜて咲いた"の部分はファンもシンガロング状態で最高でした…普通に泣いた。この曲がバンドとファンと共にこの先も大切に力強く育っていく事を確信しましたね。

 アンコールに応えると、グッズTシャツに着替えたメンバーが再登場。アニメOPがあると言うことは、EDがある!ということで、まさかのED曲「誰にもなれない私だから」まで初披露。OPとは対照的にエモーショナルなロックバラードでアンコールには持って来いな1曲でした。そして、アンコールラストは特別に撮影許可が降り、理名から”今日、また新たな始まりを見届けてくれた貴方にもう一度贈ります"と、「名もなき何もかも」を再披露。歌い出しがより感情を込められたライブアレンジでのスタートで、本当に全てを出し切るパフォーマンスを魅せてくれました。最後は記念撮影と挨拶をし、幕を閉じました。

 メンバーが舞台袖に捌けると、会場にいた人限定で、2021年にスタートしたオーディションから現在までを辿った激レア映像とアニメOP映像がスクリーンに流されました。前者は本当に貴重な映像でもう一度見たい…。メンバーの当時の空気感とか緊張具合、初挑戦となるアフレコの様子も流れてて良かったですね。後者はもう益々アニメが楽しみになる傑作OP映像でしたね、実現させたいエモーショナルシーンがあって本当に良かった。

 とゆーことで、改めてワンマンライブありがとうございました!お披露目ライブからまた一段とカッコよくなってて感動しましたね。メンバーの人柄も段々と分かってきて改めて個性豊かなバンドだなと思いましたし。演奏に関してはミスが全く無い訳じゃないけど、ロックバンドらしい魂のこもった演奏から既に一体感もあって、見る人の心を熱くさせるパフォーマンスになってると思います。まだ緊張してるのも、MCアドリブ慣れしてないのも良い意味で初々しくて、これからの成長が楽しみですし、寧ろ応援しがいがあると云うか。まだまだ始まったばかりですからね、これからいよいよアニメの力も借りて益々人気になるはず…!絶対に行くぞ、武道館!


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