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今週の良かった新曲感想【3/5~3/10】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。3/5~3/10リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『Overkill』/ Mori Calliope

 VTuberグループ「ホロライブ」のホロライブEnglish所属、Mori Calliope(森カリオペ)のニューシングル。作詞:Mori Calliope・Yuki Tsujimura。作編曲:Yuki Tsujimura・MEG(MEGMETAL)。
 名曲!カリオペ史上最もメタルに仕上がった1曲で最高です…好きすぎる。ヘドバン必至のイントロからヘヴィかつスピード感あるリフで一気に駆け抜ける中、1:50~の加速に加速を重ねていくカオスさは観衆を巻き込む勢い。悪態をつくような切れ味鋭い歌い方も凄みがあってやっぱカッコイイです。そろそろ2ndワンマンライブ開催されたら嬉しいですね。


#2『同盟』/ V.W.P

 クリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」所属のVsingerである花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜が集結したバーチャルアーティストグループV.W.Pの拡声曲シリーズにして16thシングル。作詞:Kanata Okajima・Hayato Yamamoto、作曲:Kanata Okajima・Hayato Yamamoto・MEG (MEGMETAL)、編曲:MEG (MEGMETAL)。1月13日のV.W.P 2ndワンマンにて初披露されました。
 ガチ名曲オブザイヤー2024。アクセル全開で最高速度のままぶっ飛ぶトコまでぶっ飛んでる感が凄く好き。拳突き上げ系のシンガロングを煽るフレーズで幕を開けるロックナンバーで、疾走感溢れるユーロビートの煌びやかさと、メタルの重厚な質感が融合し行き渡っている感じが堪らないです。サビは二段構えながら口ずさみたくなるキャッチーなメロディに仕上がっており、メタル仕込みが隠しきれない激アツギターソロ⇒ラスサビへ向けて高揚感を最大限まで高めるビルドアップも気持ち良すぎて最高。要所要所で響くストリングスはカンザキイオリが作曲を手掛けていた頃を継承している様で胸アツ。V.W.Pの5人も個性を巧みに活かして、史上最大の力強さと切れ味ある歌唱を披露してて本当にカッコイイです。MVの表情も大好き。


#3『Emotional night』/ 九条林檎くじょうりんご

 Sony MusicによるVTuberプロジェクト「VEE」所属の、吸血鬼と人間のハイブリッドレディ九条林檎の2曲目となるオリジナル楽曲。作詞・作編曲:佐伯youthK(佐伯ユウスケ)。
 メロウでダンサブルなジャズテイストに仕上がった1曲。月明かり照らす夜のオシャレな雰囲気が漂い、心地よいテンポの良さとクールな大人っぽさが同居したエモーショナルなメロディラインが素晴らしい。艶やかな麗しい歌声とも完璧なまでに相性ピッタリですね。高尚な感じが好き。


#4『きゅんきゅんみこきゅんきゅん♡』/ さくらみこ

 VTuberグループ「ホロライブ」所属0期生のエリート巫女アイドルさくらみこのニューシングル。作詞・作編曲:キノシタ。3月5日の誕生日ライブにて初披露されました。
 キノシタさんらしい楽しく愉快で中毒性あるメロディが次々と押し寄せてくる1曲で、合いの手やコールも入るライブ向けな仕上がり。祭り囃子的なノリは彼女の定番で、ファンにとっては思わずクスッと来るネタの数々が歌詞に散りばめられているのもキャラソン的側面を加速させてますね。


#5『STAR STAR☆T』/ ときのそら

 VTuberグループ「ホロライブ」所属0期生のときのそら、活動6周年を記念してリリースされたミニアルバム。収録楽曲数も6曲であり、Akki、ナユタン星人、玉木千尋、眞塩楓などが楽曲提供。
 タイトル「STAR STAR☆T」は「始まりの星」を意図し、4月からの新生活への期待や不安へ寄り添う楽曲を揃えたとの事。そんなテーマの通り全体的に明るい曲調と共にメッセージ性も高い1枚になってました。ハイテンションライブアンセムに仕上がったTr.1「Rolling, Loading!!」では、6年目の先へとまだまだ続くと力強い想いが込められており、活力を分け与えてくれますね。アルバムを締めくくるTr.6「はじまりは一直線」は、そらちゃんらしい華やかでエモーショナルなロックナンバーで、"はみ出しても 寄り道してもいい"と云うメッセージ含めかなり気に入っています。懐かしいディスコチックなTr.3「傘賛歌」は中毒性も高く憂鬱な雨の日が楽しくなりそうだし、大人っぽい雰囲気が漂うミディアムバラードTr.5「ブルーディスコ」もリスナーの心に寄り添うモノだったと思います。自慢のハイトーンボイスを惜しみなく活かしたTr.2「スタースタースタート」、クールビューティーな歌唱を魅せるTr.4「ナイトキューブパラドクス」はライブで更に化けそうだなと。
 4月6日に6th Anniversary Party「Keep Shinin'」の開催が決定しているので、チケット握れたら参加したいところ…。


#6『Capture the Moment』/ hololive IDOL PROJECT

 VTuberグループホロライブのプロジェクトである「hololive IDOL PROJECT」の新曲。ホロライブの全体曲であり、今月3月16、17日に開催される「hololive 5th fes. Capture the Moment」の為に制作された楽曲。作詞:金丸佳史・中野領太、作編曲:中野領太と、ホロライブ初となる公式曲『Shiny Smily Story』の作家陣が再度揃いました。
 "これまで"と"これから"は勿論、今一度タレントとファンを繋ぎ止める様な1曲となり、原点回帰感もあるのは5周年と云うひとつの節目だからでしょう。ストリングスも響き渡り、エモーショナルに彩られたメロディからは追い風の様な力強さも感じますね。丁寧な盛り上がりから開放感を魅せる終盤の展開美も中野領太さんらしくて素晴らしいなと。


#7『Call Rin !』/ 花風はなかぜりん

 音楽に特化したクリエイティブ事務所「BLUEMOONMUSIC」所属のVsinger、花風りんの2ndシングル。3/7に誕生日を迎えてリリースされました。作詞・作編曲:NEKOZUME(まお猫)。
 ファンに元気に楽しく毎日を過ごして欲しい、という想いを込めたとの事で、確かに輝くサウンドと"リンリリリン!"と思わず口ずさんでしまう中毒性の高いメロディがリスナーの心を射止めてきますね。フワフワとした柔らかいウィスパー感気味の歌声も相まって多幸感も溢れる1曲でした。


#8『Misleading love game』/ レイン・パターソン

 「にじさんじ」所属バーチャルライバー、レイン・パターソンの新曲。作詞・作編曲:R・O・N。にじさんじのソロシングルCDプロジェクト『FOCUS ON』で今回フォーカスされました。
 リズミカルなビートに自然と身体が揺れてしまうKawaii Future Bass的な仕上がりの1曲で最高でした。楽しそうに歌っているのも目に浮かびますね。独特な声質はピコピコサウンドとも相性ピッタリで、更にゲームボイスっぽくエフェクトを掛けている部分(2:41~)も面白いアプローチでした。


#9『トキメキ禁断症状』/ RouteHeart

 株式会社Brave group系列のバーチャルアイドルプロジェクト「Palette Project(通称パレプロ)」内の、七海ロナ・藤宮コトハから成る王道アイドル系ユニット「RouteHeart」の2ndシングル。作詞・作曲:Kaoru、編曲:MARUMOCHI。
 Kaoru×MARUMOCHIさんなだけあって、HoneyWorksのバイブスを感じる女の子目線の青春恋愛ソングになりましたね。段々と強くなる胸の高鳴りがキラキラしたサウンドや、アップテンポでキャッチーなメロディにも表現されているなと思います。二人の甘めな可愛らしい歌声も魅力的でした。


#10『Yume』/ FLOYA

 ドイツを拠点に活動する、元Time, The ValuatorのボーカルPhil Bayerと、元ALAZKAのギタリストMarv Wilderによるポストハードコア/マスロック・バンド、待望の1stアルバム。デビューシングル「Wonders」以降のシングル9曲に表題曲「Yume」を加えた全10曲収録。
 名盤です。これまでのリリースで解り切ってはいたんですけどねw 新規曲は表題曲Tr.10「Yume」のみとなりましたが、こちらも例に漏れず、艶やかで美しいサウンドスケープとシンガロングが胸に迫るバラードで良き。改めて全体通しの感想としても、ポップロックをポストハードコア的に再解釈し、モダンに昇華したスタイルがやはり魅力的だなと思います。民族楽器系からエレクトロ系まで多彩なサウンドによる装飾や、テクニカルだけども耳馴染みの良いメロディは前バンドの経験を活かされていると云うか。どこかロマンティックな世界観の中での、煌びやかで透明感のあるリフ、胸を刺す内省的な歌詞とエモーショナルなメロディ、ドラマティックな展開美、蕩ける様な情感に溢れる美しきハイトーンボーカル、どれも惚れ惚れしますね。因みに、この盤をキッカケにVo. Philを知った方は、彼が前バンドに在籍していた時の『How Fleeting, How Fragile』を聴いて欲しいです、ガチ名盤。


#11『Within Worlds』/ Alleviate

 Clean Vo. Timo(Our Mirage)、Shout Vo. Marius(Breakdown's at Tiffany's)、 Gt. Ramon(The Evolutionist)、Gt. Marc(We Are Perspectives)、 Dr. Yunus(Time, The Valuator)の豪華メンバーで2020年コ〇ナ禍に結成されたメタルコアバンドの新曲。昨年12月に2年ぶりとなるリリースを果たし、これで5曲目。
 すっかり良曲量産バンドになってて歓喜。不穏でメランコリックな空気感を醸し出す鍵盤類のサウンド、息も付かせぬ勢いで畳み掛ける骨太リフと極悪スクリーム、そのままデスコアに傾倒する様なブレイクダウンまで圧巻でした。ここまで5曲、重厚感とダークな色調の幅が広くて驚きますわ。


#12『PARASITE』/ HATE COMPLEX

 Vo. Jesse Burr (Inhibitor)、Gt. Stuart Pearson (The Storm Picturesque, Wraith)、Gt. Jake Carling (Wraith)、Dr. Jayden Mason (Aversions Crown)から成るオーストラリア拠点のデスコアプロジェクトのデビューシングル。
 デスコアベースのブルータルさに、ニューメタルコアらしいグルーヴが癖になりますね。ハンマーで殴られたかの様なアタック感の強いサウンドも効果的で、二転三転する変拍子を盛り込んだメリハリある展開を際立たせていると思います。ボーカルのしゃがれ具合も狂気じみてて好き。


#13『Whenever You're Ready』/ Alpha Wolf

 オーストラリアはメルボルン出身のニューメタルコアバンドの新曲。今年はコレで2曲目で、4月5日にSharpTone Records / Greyscale Recordsからリリース予定の3rdアルバム『Half Living Things』から先行リリース。
 ゴリゴリのニューメタルコアではない新たな世界を魅せてきた1曲で新鮮でした。鍛え上げられた強靭なグルーヴにたなびく幽玄でダイナミックなサウンドと、これまではない非常にメロディアスなフレーズが魅力的。メロシャウトと絡み付くクリーンボーカルも良いですね。この路線もかなり好き。


#14『Disrupt』/ Despite Exile

 イタリアはウーディネ出身のメロディックデスコアバンドのニューシングル。2022年12月にリリースした3rdアルバム『Wound』以来となる新曲。
 久々ですが、アルバムの延長線とも言えるダークで不気味な雰囲気は変わらずクオリティも申し分無しで最高でした。ダイナミックで重厚なサウンドと血湧き肉躍るボーカルで蹂躙していく圧と、そこに散りばめられたテクデス的フレーズやメロディアスなパートの塩梅が絶妙。


―――以上、3/5~3/10はアルバム1枚、EP1枚、シングル12枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
※先週の新曲感想はこちらから。

#オマケ

【3/8 正解だらけの日々の中、いびつに君をすきになったり〜花譜展4~@渋谷BEAM】

 クリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」所属のVsinger、花譜の”今”を詰め込んだ展示イベント花譜展に行ってきたので、その写真を共有できればなと。

今回のキービジュよく見ると直筆サインがある…
怪花キービジュ
PALOW.・りたおなどのアートワーク
らぷらすぬいに描かれた猫?は花譜ちゃん本人が来た時のイタズラw
歴代の衣装、レイヤーが特殊(壁の鳥の絵は花譜ちゃん作)
組曲キービジュ
歌みたサムネイラスト
描き下ろしグラフィック①
描き下ろしグラフィック、コレが好きすぎる

 4度目となる開催、今回も良き展示でした。2024年1月に終えたばかりの、代々木ワンマン公演のライブフォトやシアタールームでのライブ映像は振り返りに丁度良いタイミングで有難かった。円盤化が楽しみです。歴史が詰まった衣装展示も今回くらいしか見れないので貴重。花譜のもうひとつの姿としてデビューしたバーチャルシンガーソングライター廻花のエリアは撮影禁止でしたが、こちらも同様にライブフォトや衣装など見れて良かったです。

 では今回はこの辺で。また来週お逢いしましょう!

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