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今週の良かった新曲感想【7/8~7/15】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。7/8~7/15リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『FRAMES』/ Ibuki

◆所属:Revival Production
◆作詞・作編曲:yowanecity
◆デジタル配信:https://nex-tone.link/A00156959

 2ndシングル。名曲!強烈なビートと圧倒的なスピード感で縦横無尽に駆け抜けるスタイルに、もうブチアガらずにはいられない。他人が勝手に決めた歪な枠組み(FRAME)に捕らわれず、自分の歌声で新たな時代を切り開く決意を歌ったとの事で、その想いがキレのあるパワフルな歌声に表れていますね。聴いてる側も自然とエネルギーが漲ってきます。


#2『この夏、キミと』/ 月ノ輪乃愛つきのわのあ

◆所属:個人勢
◆作詞・作曲:月ノ輪乃愛、編曲:okoge
◆デジタル配信:https://linkco.re/S5nnXR6Y

 4thシングル。誕生日を記念してリリースされました。どこか切なげな雰囲気が漂いながらも、明るく前向きな気持ちにさせてくれる1曲。アコギの素朴さを残した、煌びやかなアレンジのバランス感が絶妙だなと。今にも飛び出したくなる解放感あるサビもグッときますし、粒感のしっかりとした歌声がメロディラインに綺麗に乗っていく歌唱も心地良かったです。


#3『砂時計』/ 春猿火はるさるひ

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞:弥之助(AFRO PARKER)、作編曲:Ava1anche
◆デジタル配信:https://phenomenon-record.lnk.to/hourglass

 ニューシングル。今年4月に開催された3rdワンマンライブで初披露された楽曲。ノスタルジックな雰囲気もほんのり漂う、Lo-Fiなピアノバラードに仕上がった至極のチルアウトミュージック。かなり浮遊感のあるメロディが流れ続け、まどろみのひと時を味う事ができますね。春ねえの歌声も語り掛けてくれる様な優しさに溢れてて、本当に心地良いです。


#4『Miss RGB』/ The Bikini Bottoms

◆所属:Bao⇒United Talent、Nihmune⇒MSM Talent、Sylily⇒Mythic Talent
◆作詞・作編曲:Biango
◆デジタル配信:https://songwhip.com/baothewhale/miss-rgb

 海外VTuberであるBao The Whale、Akuma Nihmune、Sylilyによるデビュー曲。3人とも出身も所属も異なりますが、これまでも共に活動しています。言葉が陳腐になってしまい申し訳ないんですが、良い意味で洋楽っぽさが詰まった1曲だなと。極々シンプルなリズムから生まれたグルーヴに重きを置いてて、歌声がじんわり馴染んでくる感覚がとても心地良い。メンバーは3人ともオリ曲をリリースしているので、気になった方はチェックを。


#5『DULLY』/ 宗谷そうやいちか

◆所属:ななしいんく
◆作詞・作編曲:⌘ハイノミ
◆デジタル配信:https://linkco.re/9hmNxPhQ

 5thシングルにして、6ヶ月連続デジタルリリースの第2弾。どこかダークでメランコリーな1曲かと思いきや、サビでそれらを一蹴する様な勢いとカッコ良さがあって最高でした。そやさんの歌声は独特の清らかな美しさがあるので余計にカタルシスを感じると云うか。落ちサビ前のブラスサウンドもオシャレだし、中毒性を煽る要素が散りばめられているのもグッド。


#6『Replay』/ Awairo feat. 梓川

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞:WaMi、作編曲:雄之助
◆デジタル配信:https://awairo.lnk.to/Replay-feat.Azsagawa

 7月12日に開催された『梓川 2MAN LIVE -2EZ w/ Awairo-』の為に書き下ろされた新曲。ライブのアンコールで披露されたんですが最高でしたね。本当に多彩すぎて、サウンドと云うよりメロディが幾つか重なって乱立している感覚すらあります。これだけ遊び心と美しさを追求した上で、WaMiさんと梓川さんの色気を発揮した歌声も乗ってくるんだから…只々ヤバいです。


#7『Music Meets Me』/ パン野実々美

◆所属・レーベル:ビクターエンタテインメント
◆デジタル配信:https://jvcmusic.lnk.to/musicmeetsme

 佐賀県出身19歳のネット発シンガー"パン野実々美"のメジャー1st EP。昨年リリースした「私になれ」「夏雨」「すごいInvincible。」に新曲2曲を加えた全5曲を収録。
 名刺代わりにもなる素晴らしい1枚が完成したなと感動しました。爽やかなエモーショナルロックナンバーTr.1「私になれ」、変拍子急展開が襲ってくるエレクトロスウィングナンバーTr.2「すごいInvincible。」、自身で作詞も手掛けたピアノバラードナンバーTr.3「夏雨」、これまでのシングルだけでも幅広い曲調の楽曲が揃っており、情感豊かな歌声や多彩な歌い回しを堪能できるかと思います。そして、驚く事に新規曲は2曲共に初の本人作詞・作曲。Tr.4「ハニートースト」は、今迄ありそうでなかったポップナンバーで、ライブで盛り上がる要素も多め。Tr.5「群星」は、真っ直ぐな想いが綴られた歌詞と伸びやかな牽引力ある歌声が胸に迫る感じ、みみみちゃんの真骨頂とも思える1曲で非常に気に入っています。今週末にはリリイベ、来月にはワンマンライブも控えているので楽しみです。


#8『天気雨の旅』/ 堀江晶太 feat.棗いつき

◆所属:一二三(Hifumi,inc.)
◆作詞・作編曲:堀江晶太
◆デジタル配信:おそらく後日

 8月から始まる1stライブツアー「TRAVEL2U」のテーマ曲。サビ直前から隠しきれない堀江晶太節全開だし、泣きの落ちサビへの持っていき方も大胆で堪らないですね。同じ言葉やメロディを重ね、メッセージ性を強く押し出しているのもステキ。切なさの中に忍ばせた力強さがメロディからは勿論、歌声からもガッツリと感じ取れて、大変エモーショナルでした。


#9『Supernova』/ さよならグラビティ

◆所属:モンソニ!(MIXI)
◆作詞:スズキコトコ・兵藤ふゆ・HAYATE、河分伸一朗
 作曲:HIEDA・生亀貴之、編曲:HIEDA
◆デジタル配信:https://nex-tone.link/A0015709207

 「モンソニ!」から新ユニットが登場し、1stシングルをリリース。Vo. ネオ(CV. 水瀬いのり)、Gt/Vo. ハレルヤ(CV. 花江夏樹)は強すぎる。楽曲も仕上がり的にはスペーシーなEDM寄りですが、要所要所で色鮮やかなギターサウンドやグルーヴィーな骨太ベースが際立っているのが最高ですね。ラスサビへの持っていき方も非常にオシャレでカッコイイ。モンソニ楽曲の打率高すぎて信頼しかないですわ。


#10『HYPERVIOLENCE』/ Windwaker

◆ジャンル:ポストハードコア、エレクトロ
◆国:オーストラリア(ニューサウスウェールズ州ワガワガ)
◆レーベル:Fearless Records
◆デジタル配信:https://found.ee/hyperviolence

 2ndフルアルバム。前作『Love Language』までボーカルを務めたWill Kingが脱退し、その後すぐに嘗てのギタリストLiam Guinaneがボーカルとして再加入。シンセ担当のConnor Robinsも加入し、新体制では初のアルバム。新体制以降(2022年11月~)のシングルカット6曲を含む全13曲を収録。
 名盤!期待にも応えてくれました。軒並み良かったシングルカットに加えて、新規曲も素晴らしく、大満足の1枚です。"ハイパーポップメタル"を自ら掲げる彼ら。ハイパーポップの因子は確かに感じますが、革新的なスタイルに仕上がっているかと言われると微妙なライン。ただ間違いなくWindwaker節はある。抜群のセンスを活かした余りにもキャッチーなメロディに溢れ、頭から離れなくなりますね。Vo. Liamはクリーン以外にも存在感を遺憾なく発揮しており、ヒップホップのフロウやグルーヴも全開に滑らかなボーカルワークを魅せます。緩急を付けた予想外な展開を実現しているのも彼のお蔭でしょう。時折ブルータルな一面でのスクリームも素晴らしい。ハイパーポップ影響下にあるデジタル感の強い派手なシンセやヒップホップの雰囲気は、Tr.5「The Wall」やTr.9「Vertigo」、Tr.11「Venom」辺りが強いかなと。このアルバムをセトリとするならば、実質のラストトラックはTr.12「Tabula Rasa」で、ライブ後のエンドロールで流れそうなバラードTr.13「Juliet」でアルバムを締め括る余韻も見事でした。本当に幅広い音色の数々や展開美を備えているので、是非お気に入りの楽曲を見つけて欲しいなと思います。


#11『Who Are You When No One Is Watching?』/ Graphic Nature

◆ジャンル:ニューメタルコア
◆国:イングランド(ケント)
◆レーベル:Rude Records
◆デジタル配信:https://music.ruderecords.com/waywnoiw

 2ndフルアルバム。飽和状態だったニューメタルコアシーンに一石を投じたデビュー作『A Mind Waiting To Die』から僅か1年と5ヶ月ぶり。先行のシングルカット4曲を含む、全13曲を収録。
 名盤候補。前作から大きな変化はなく、延長線上と云った印象でした。ブルータルでグルーヴィーなニューメタルコアをプレイし、無機的で殺伐としたインダストリアル要素やドラムンベース、不協和音系の異質なサウンド等で、奥行きある不気味な雰囲気に仕上げてます。ただ本作は、Vo. Freemanがロンドンの列車内で暴行を受け、身体と精神の傷害を負った事件から生まれた作品との事で、かなり生々しく叙情的で正直な気持ちを歌った1枚になりました。それも踏まえて、ラストTr.13「For You」を聴き終えた時は何とも言えない気持ちになりましたね。彼がどれだけ苦しんだのか伝わってくる様で。是非この曲だけでも和訳して欲しい。ニューメタルのテンポ感やメロディを誠実に継承したノリやすさがありながら、非常に重々しく鈍器で殴られる様な激しい展開が待ち構えているのも、彼ららしさだなと。シングルカットの良さが目立ちますが、新規曲では、脳汁爆散ブレイクダウン搭載のTr.6「Breathe」と、ドラマ性もあるTr.12「When No One Watching」がお気に入り。改めて、デビュー作が好きだった人なら必ず好きな1枚だと思います。


#12『Counting Sheep』/ Midwinter

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア
◆国:アメリカ(オハイオ州クリーブランド)
◆レーベル:自主

 ニューシングル。今年2枚目。妖しげで幽玄な雰囲気が漂う中、Djent由来のユニゾンとデスコアぽい強靭なスクリームが入り乱れてて物凄いわ。これだけ全体の攻撃力高いのに、サビのクリーンはしっかりキャッチーなのも狡い。凶悪ながら美しさを保った仕上がり、とても好みでした。


#13『Forevermore』/ Alleviate

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア
◆国:ドイツ
◆レーベル:Arising Empire

 ニューシングル。8月23日にアルバム『DMNS』をリリースを控えてますが、もう8曲も揃っちゃいました。 2分ちょいと尺は短めですが、今迄で最もヘヴィでブルータルな仕上がり。不気味なシンセを飛び道具的に使いつつ、不協和音とブレイクダウンの嵐でニューメタルコアにも接近する勢いです。Visualizerの燃えてるエルモがじわるw


#14『suffer.』/ What Lies Below

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア
◆国:アメリカ(ペンシルバニア州ハリスバーグ)
◆レーベル:Theoria Records

 昨年リリースしたEP『Darker Colors』のDelax版に収録された新規曲。攻撃的にうねるリフを重ねていくダイナミックな展開で、ボーカルもスクリームのみ。迫力満点のグルーヴが生まれた後に、雪崩の様なブレイクダウンが襲ってくるのも良かったです。EP未視聴の方は名盤なので是非。


―――以上、7/8~7/15はアルバム2枚、EP1枚、シングル11枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
※先週の新曲感想はこちらから。

#ライブレポート

【7/12 梓川 2MAN LIVE -2EZ w/ Awairo- @渋谷Spotify O-WEST】


【7/13 電音部 VS LIVE『新宿大決戦 -カブキVSシンオオクボ-』@Zepp Shinjuku】


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