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今週の良かった新曲感想【7/2~7/7】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。7/2~7/7リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。
 ※今週は、歌い手・VTuber・ボカロP・動画師・MIX師・絵師等がチームを組んで楽曲を制作し各種動画サイトに投稿するボカロ楽曲の投稿祭「ボカデュオ2024」の楽曲が何曲かあります。


#1『Basilisk』/ Bearwear × 長瀬有花

◆所属:長瀬有花⇒RIOT MUSIC(汽元象レコード)
◆作詞:Kazma、作編曲:Kou
◆デジタル配信:https://linkco.re/0nEZCEVU

 7月31日にリリースされる、BearwearとのコラボEP『ever_changing』からシングルカット。大の爬虫類好きの長瀬有花が、トカゲの登場するBearwearのMVにSNSで触れた事がキッカケで実現したコラボ。出会いのキッカケでもある爬虫類から着想を受け、神話上の大蛇バジリスクをテーマにした1曲。アンビエントな浮遊感溢れるサウンドが心地よく、長瀬ちゃんの優しく蕩ける脱力ボイスとも抜群のシナジーを生んでます。ポップながらどこか叙情的な香りもするメロディラインの繰り返しに、不思議な感覚に包まれますね。


#2『Your dawn』/ 八雲うつろ

◆所属:個人勢
◆作詞:八雲うつろ、作編曲:Shoichiro Toko・task!
◆デジタル配信:https://lnk.to/VDy6NGZl

 初のオリジナル楽曲。イントロからピアノの美しさが映える一方で、跳ねる様なドラミングに支えられた、パワフルで勇ましさすら感じるメロディが良いですね。分厚いバンドサウンドに負けない、牽引力ある歌声。力強く美しい、凛とした歌声がステキです。


#3『ゴースト警告を唄う』/ Empty old City

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞・作編曲:Neuron
◆デジタル配信:https://anarchic-record.lnk.to/Ghost_sings_a_warning

 ニューシングル。どこか幻想的で小洒落た雰囲気の中、ジャズのエッセンスを含んだLo-Fi風に仕上がっている1曲。舞う様な軽やかなピアノの旋律が心地よく、力強いグルーヴにも身体が自然と動いてしまいますね。物憂げでミステリアスな歌声がサウンドと溶け合っている感じも好き。


#4『Jewelleryfish』/ Adust Rain

◆所属:個人勢
◆作詞・作編曲:kissssy
◆デジタル配信:https://linkco.re/CnSy5sRH

 ニューシングル。薄っすらと光を放つ、揺蕩う様な幻想的なシンセに彩られたラウドロックナンバー。しっかりヘヴィな激しさもありながら、メロディラインの叙情的な美しさと、透明感に溢れた儚げな歌声が非常に魅力的です。泣きのギターソロも滅茶苦茶カッコイイ。


#5『きみのこと。』/ 花冠かむりあむる

◆所属:めろふぃにてぃ
◆作詞:東条サダヲ・花冠あむる、作編曲:東条サダヲ
◆デジタル配信:無し

 2ndオリジナル曲。2周年を記念してリリースされました。ピアノの旋律と共に、とても真っ直ぐに気持ちが届いてくるラブソング。心が温かくなるメロディと、距離感近めなリラックスした歌い方が良いですね。優しい歌声に癒されます。8月24日には1stワンマンライブも開催されるので是非。


#6『盲目飛行』/ 繭糸まゆい

◆所属:個人勢
◆作詞・作曲:繭糸、編曲:AsaMo
◆デジタル配信:https://big-up.style/n7SLcZLUQy

 自身で初めて作詞作曲をしたオリジナル楽曲。蚕が繭にこもるイメージの内省的な歌詞、その一方でジャケットイラスト通りの、温かな希望の光が差し込む様なメロディが魅力的。アンビエント系の身体がフワフワと浮いて漂っているような感覚を味わえるサウンドメイクも素晴らしい。優しさに溢れた歌声も沁みますし、聴いていると心が落ち着いてきます。まだ新人さんみたいですが今後期待しかないですね。


#7『夜明かしの旅』/ 流星のサイトシーイング

◆所属:project Little Lindo
◆作詞・作曲:沖コエビ、編曲:L!sa
◆デジタル配信:https://linkco.re/Nt4qZeH8

 流星のサイトシーイングのボカデュオ参加曲で、ボーカルには一つ前に紹介したVsinger繭糸をフィーチャー。映画のエンドロールで流れてくれそうな美しい余韻があって惹かれてしまった。必要最低限の音を置いていきながらも、グッと心を掴む盛り上がりを魅せてくれるのが良いですね。あどけなさが残る優しい歌声にも感動させられました。


#8『Kick the RE4RISM』/ 9Lana

◆所属:ソニーミュージック
◆作詞・作編曲:ぽりふぉ
◆デジタル配信:無し

 チーム"Gotcha"のボカデュオ参加曲。ゴージャスな雰囲気で、エッジの効いたハイテンションサウンドと、魅惑的なメロディにブチ上がらずにはいられない1曲。クラナさん相変わらず多彩すぎる縦横無尽な表現力でもはや笑えてきますね。カッコイイとカワイイ織り交ぜてくるのガチで好き。


#9『潜水花』/ 浠 Mizuki

◆所属:子午計畫(台湾)
◆作詞・作編曲:ねじ式
◆デジタル配信:https://packer-sys.streetvoice.com/zh-hant/packerlink/xPt5HuKevk/

 チーム"真夏のうに丼"のボカデュオ参加曲。夏の瑞々しく爽快な空気感が隅々まで行き渡った素晴らしい1曲。自然と心が弾んで足取りが軽くなる様なメロディ、中盤以降でノスタルジックな雰囲気が一気に強まる展開も良いですね。クセのない澄んだ、伸びやかな歌声とも相性ピッタリ。


#10『青盲論』/ 凪葵 -nagi-

◆所属:無所属
◆作詞・作曲:baKe
◆デジタル配信:https://linkco.re/TsXb81DV?lang=ja(7/13予定)

 チーム"箒星の材料"のボカデュオ参加曲。太陽が眩しい、夏のカラッとした暑さを感じる空気感が充満する中、切ない歌詞とエモーショナルメロディが涙を誘う1曲。疾走してゆくサビメロが好みドンピシャだし、今にも消えてしまいそうな儚さと透明感ある歌声も突き刺さりました。ギターソロ辺りからの盛り上がりも見事…。


#11『夏空、遠景、夢見風。』/ Yuki

◆所属:個人勢
◆作詞・作編曲:てとてと
◆デジタル配信:無し

 チーム"風の音"のボカデュオ参加曲。真夏の爽快感と夜空の煌やかさを組み合わせ様なサウンドが美しい1曲。照り返す日差しや、輝く星々が目に浮かぶ程です。疾走感あるメロディもエモーショナルで、無垢なる真っ直ぐな歌声と共にグッときます。ポエトリーリーディングのトコもむっちゃ好き。


#12『Starry Line』/ 甘楽つづらめる

◆所属:個人勢
◆作詞:モモ、作編曲:神山やみか
◆デジタル配信:無し

 チーム"凪"のボカデュオ参加曲。星空をイメージした様なキラキラしたエッセンスが散りばめられたバンドサウンドと、階段を駆け上がる様な勢いあるサビメロがひたすら気持ちいい1曲。MVによって解像度アップされた歌詞にもグッときました。低音から高音までしっかり響かせながら、凄く身近に感じる歌声がステキ。


#13『マインドボックス』/ 箱乃なかみ

◆所属:個人勢
◆作詞・作編曲:YM
◆デジタル配信:無し

 チーム"アーマードワャンコ"もボカデュオ参加曲。荒々しくキレのあるバンドサウンドで、きっちりキャッチーなメロディを奏でる1曲。熱さとスピード感が気持ちよくて、頭振れますね。かなり歌うの難しそうなんですが、流石のリズム感と音域を活かして歌いこなしてて素晴らしかったです。


#14『un@ngelic.』/ Vivid Lila

◆所属:無所属
◆作詞:Sekimen、作編曲:鈴谷皆人、ギター:上杉悟
◆デジタル配信:https://linkco.re/G597ghcd

 Vivid Lilaでのボカデュオ参加曲で、ボーカルには歌い手"るる"と, "つぐ"をフィーチャー。Vivid Lilaにしては珍しい雰囲気・曲調だったんですが、むっちゃ良い!ハイスピードで駆け巡るサウンドに脳汁が止まらないし、畳み掛ける様な展開もグッドな音ゲーコアっぽい仕上がり。激しいギターが差し込み、天使と悪魔を彷彿させるラップパートも最高でした。2人とも表情豊かな歌唱で、ハモリでは可愛さが増幅してますね。配信されてる音源には各ボーカルのソロver.もあるので是非。


#15『オリハルコン』/ 織姫はるか

◆所属:個人勢
◆作詞:きみコ(nano.RIPE)、作編曲:ササキジュン(nano.RIPE)
◆デジタル配信:https://linkco.re/zCbFCFME

 6thシングル。新衣装お披露目と共にリリースされました。あのnano.RIPEから楽曲提供と云う事で、サウンドも生音、クオリティ間違い無し。切なくも勇壮な雰囲気が漂い、目の前の障害を切り裂いてくれる様な解放感あるメロディがカッコイイ。聴いてる側としても凄く勇気を貰えますね。熱く想いの乗った、おりはるの歌声も胸を打ちました


#16『灰ト祈リ』/ GEMS COMPANY

◆所属:ディアステージ
◆作詞:ヨコオタロウ、作編曲:岡部啓一(MONACA)
◆デジタル配信:https://lnk.to/HaitoInori

 ニューシングル。『NieR:Automata Ver1.1a』第2クールEDテーマに起用されました。重厚なストリングスとあらゆる方向から重なる囁き声、身震いする程の物凄い緊張感が行き渡ってますね。ジェムカンからこんな曲がリリースされる日が来るとは思いませんでしたが、アニメの世界観にフィットした素晴らしい1曲だなと。徐々にスケールを増していくドラマティックな展開も息を呑む美しさでした。もし現地ライブでやったら大化けしますね。


#17『Frozen Eclipse』/ 에픽세븐 × 아이리 칸나(藍璃かんな)

◆所属:藍璃かんな⇒StelLive(韓国)
◆作詞・作編曲:REQ
◆デジタル配信:https://lnk.to/FrozenEclipse

 グローバルeスポーツの祭典『エピックセブン ワールドアリーナ チャンピオンシップ2024』とVsinger”藍璃かんな”によるコラボ楽曲。壮大な雰囲気で雪原の冷たさも感じるサウンドスケープが印象的な1曲。切ないメロディがより力強く押し出される様に、次第にサウンドと厚みと共に盛り上がりを魅せる展開がドラマ性に溢れているのも素晴らしい。かんなちゃんの圧巻の歌唱力も一役買ってますね。相変わらずソウルフルかつ透明感に溢れた歌声が沁み渡ります。PVは韓国語ですが、配信されてる音源には英語ver.と日本語ver.もあるので是非とも聴き比べてみてください。


#18『HYPERMETAL』/ Earthists.

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア
◆国:日本
◆レーベル:DIGITALCULT RECORDS
◆デジタル配信:https://linkco.re/9eyBTDc7

 フルアルバム『Have A Good Cult』のリリースからは約2年ぶりとなる、ニューEP。昨年からリリースされた「Hyperhell」や「ACIDGLINT」などを含む全6曲を収録(うち新規曲は2曲)。
 バンド独自の解釈でヘヴィミュージックのスタイルを新たに確立し提唱している「HYPERMETAL」をタイトルにしている事からも本作への自信が窺えると云うか、遂に前作以上にコンセプトが固まった1枚になったのかなと。実際、どの曲も一聴しただけでEarthists.だ!と確信できる独自性と独創性に溢れたスタイルになってました。ユニークでデザイン性に優れた多彩で遊び心あるサウンドメイク、ボカロやアニソンの系譜も感じる疾走感あるキャッチーなメロディ、テクニカルなフレーズを織り交ぜながら限界まで濃縮し畳み掛けてくる展開。これらを詰め込みつつも、プログレバンドらしい屈強なグルーヴを維持しているのが本当に偉大。Vo.Yuiの異常ハイピッチメロシャウトも綺麗に響いており、存在感は抜群です。新規曲どちらも良かったですが、Tr.3「SHAPERBREAKER」がガチでヤバすぎて好き。間奏の鍵盤の旋律とか特に気持ちよすぎる。8月のライブもチケット握れたので楽しみです。


―――以上、7/2~7/7はEP1枚、シングル17枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
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#オマケ

 今年も『VTuber楽曲10選』の記事を書きましたので、是非!!!


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