見出し画像

【2022.4】今月良かった曲20選レビュー

 どうもです。

 月末恒例になった音楽記事の4月分です。今月もリリースされた楽曲(アルバム、EP、シングルetc…)を対象に、良かった楽曲を紹介していきます。あと今月はラストにオマケもあります。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に!ではどうぞー。


#1『TEMPLATE/Wicked feat. Mori Calliope』/ 星街すいせい

 イマを代表するVTuberグループであるホロライブ所属のバーチャルアイドル、"すいちゃん"こと、星街すいせいが両A面シングルをデジタルリリース。「TEMPLATE」はキタニタツヤが作詞・作編曲を担当。力強い歌詞を力強い歌声で響き渡らせるカッコイイ1曲でした。ラスサビ堪らん。
「Wicked」は作詞をfeat.しているホロライブEN所属のMori Calliope(森カリオペ)とHIROMIが担当、作編曲をGigaが担当しています。すいちゃんとカリオペちゃん、お互いの得意分野が思う存分発揮される構成と歌割りが見事。特に2番が好きすぎる。
 2曲とも3月31日に行われた4周年記念ライブ「Selfish of a Rough Stone」で初披露でした。すいちゃんの歌唱力をこれでもかと堪能できますので是非ご覧ください。また、ライブ終幕時にはTAKU INOUEとユニバース・ミュージックプロジェクト「Midnight Grand Orchestra」を新たに発足する事を発表し、4月13日に早速SOSをデジタルリリース。こちらも是非チェックして欲しい。すいちゃん×イノタクはマジで間違いない。


#2『CapSule』/ Mori Calliope・星街すいせい

 「Wicked」に続いてまたまた、すいちゃんとカリオペちゃんのコラボ曲です(笑) この2人の勢いが凄すぎるんよ。
 ホロライブEN所属、Mori Calliope(森カリオペ)がメジャー1stシングルをデジタルリリース。4月4日の誕生日3Dライブ配信にてユニバーサルミュージックEMI Recordsからのメジャーデビューを発表し、今楽曲を初披露しました。アートワークは僕が好きなイラストレーターの1人Nardack先生が担当。センス良すぎ、色合い綺麗すぎ。7月20日にはメジャー1st EP「SHINIGAMI NOTE」のリリースも決定しており、本楽曲も収録予定。
 作詞はカリオペ自身とDECO*27による共作。作曲をDECO*27が担当。まずネオンサインが似合う様な雰囲気がむっちゃ良い。あとは2人が交互に歌う処、何なら2人の歌声が交錯する感じがカッコよくてとても好き。
 因みに1st EPリリース翌日の7月21日には豊洲PITにて、ワンマンライブ『New Underworld Order』の開催も決定している彼女。先月の記事でワンマンライブをやってくれる事を願うばかりと書いて、もう実現するとは。本当に嬉しい限り。あとは争奪戦になるであろうチケットを手に入れるだけ。


#3『deadweight.』/ InRetrospect

 イギリスの新進気鋭のメタルコアバンド。今年に入ってシングルをリリースし続けており、3曲目「deadweight.」を今月リリース。コレが一番好きなタイプだったので今月やっと紹介する事にしました。
 イントロから強烈な1曲。そっから急にグルーヴ感あるリフを魅せてくれます。サビは美しいメロディでクリーンが響き渡る。全体通してどちらかと云えば目まぐるしい展開ですが、繋ぎが丁寧なので聴き易い。本人達によると、不眠症や睡眠麻痺(金縛り)の経験を探求し、突然の恐怖に襲われた時の心の闇、そしてパラノイアが去った時の平穏の二面性を、リリックだけでなく強弱ある展開でも表現しているそうです。
 彼らは今年4月にInVisionsのツアーでもサポートしており、今後の活躍にも期待が高まります。


#4『My Heart Is Heavy』/ Divided Me

 アメリカテキサス州アマリロ出身のメロディック・メタルコアバンド。2018年以降リリースしたシングルを含む、ニューEPをリリース。自分は今月公開された新曲「Void」が気に入って彼らを知ったので、6曲とも初聴。
 真新しさとかはそこまで無いんですが(寧ろ古臭さの方がある?)、何かちょっと渋いのがツボだった。Tr.2「The Fever」は割とアグレッシブ寄りだったり、Tr.5「Void」とかストリングスも入ったりする曲もあるのに、ゆったり聴かせるパートがあるのが渋い。ロングスクリームは体格通り、圧巻ではある。ポテンシャルはあると思うので、今後も注目していきます。


#5『Slipping Away』/ High Wind

 アメリカアリゾナ州フェニックス出身のポストハードコアバンド。BlessthafallのBa. JaredとGt. Elliottによって新しく始動したサイドプロジェクトですね。今年すぐにリリースされた『Windwvker』の3曲も良かったんですが、「やっぱコレがやりたかったのかBlessthafall…」って云う何とも言えない感情で色々考えちゃって紹介できてませんでした(笑)
 なんですが、新曲「Slipping Away」は本当に良かった…素直に好きすぎる。こーゆー感情剝き出しの直球楽曲好きなのよ。サビだけで白飯3杯いける。メロだけでなく、リリックも泣ける。こんなにも心の底から叫ばれてしまったら、今後も聴かざるを得ないです。楽しみにしてます。


#6『Constrictor』/ Grievances

 これがデビュー曲となるニューメタルコアバンド。あとは情報が拾えませんでした。Spotifyのフォロワーもこれを書いてる時点ではまだ3桁。
 まず、デビュー曲とは思えないクオリティでビックリよ。メンバーが気になる…。最初っから最後まで怖いもの知らずな勢いが最高。重苦しいヘヴィサウンドと、それに負けないボーカルワーク。一般的なニューメタルコアバンドより一段グルーヴ感強めな気がします。ディレイや耳をつんざくモスキート音の使い方みたいなのも、聴覚を通して記憶に残そうとする意識が強くて良いなと。今後も要注目です。


#7『Virtual Reality』/ Dreamwake

 アメリカコネチカット州ニューヘイブン出身のプログレッシヴ・メタルコアバンド。待望の1stアルバムをリリース。昨年リリースされたシングル3曲から期待した通りの、いやそれ以上のクオリティ。今月のベスト3には間違いなく入るし、年末の名盤選にも入るかも。全曲本当に素晴らしかった。
 引き締まったハリと厚みあるサウンドは国内のabstractsがかなり近くて、エモーショナルかつスタイリッシュなメロディセンスはフランスのNovelistsを彷彿させますね。また、煌びやかな音色を聴かせるサックスはロシアのSHREZZERSを連想せざるを得ない。ホント良いトコ取りって感じで、そこに儚げで少しキラキラしたエフェクトを効かせ、Djent由来のピロピロメロディも絡めてくる。クリーンとシャウトの絶妙な使い分けが非常に心地良いボーカルワークも見事としか言いようがない。是非1枚通しで聴いて欲しい名盤でした。全曲オススメだけど、敢えて選ぶならTr.3「Night Rider」、Tr.5「Midnight Rain」、Tr.7「Paradise」が好きすぎる。
 この新譜のリリース記念ライブでは、昨年末のベストアルバム記事で紹介したGlass Crownや、今年1月の記事で紹介したENOXとも共演を果たしています。今後とも要注目です。


#8『will in the Demijohn』/ SheeSawHarm

 関西を中心に活動している、京都のラウドロックバンド。昨年リリースされたEP『リコ』ぶりとなる2nd EP 『will in the Demijohn』をリリース。ミキシング・エンジニアにa crowd of rebellionのGt.丸山漠を迎え制作された。
 4曲(内1曲はintro)収録で少し物足りなさはあるものの、逆に4曲だけで強烈な印象を残してくれたのが本作でした。ライブ開幕の高揚感を搔き立てる様なTr.1「will」からTr.2「Hyperpnea」へ流れはやはり気持ちいい。押し寄せる疾走感に身を任せたくなる。タイトル通り小波音で始まるTr.3「into the ocean」はまた表情を変え、非常に感情に訴えかえてくる歌詞とメロディを魅せてくれました。そして、何と言ってもTr.4「テルミナル」コレが一番好き。目まぐるしくカオスな展開の中で侘び寂びや哀愁を感じさせる至極の1曲。構成やメロディからも美意識の高さを感じます。ボーカルはクリーンもスクリームも良い声出しますね。かなり好み。


#9『SPACEMAN feat. FiNCH』/ Electric Callboy

  ドイツを拠点に活動するメタルコア・エレクロニコアバンド。昨年末、過去の楽曲の歌詞やバンド名"Eskimo"が差別的であるという指摘を真摯に受け止め、謝罪と楽曲の公開停止や、バンド名の変更を示唆する声明を発表していった彼ら。改名を果たし、Electric Callboyとして初の新曲をリリース。人気ラッパーFiNCHをフィーチャーしてます。
 昨年リリースされた「Pump it」もそうですが(てか新体制になってからかな)、思わず笑顔になっちゃう楽曲作りが本当に巧いなと。マイナスな感情をプラスにしてくれる。旧体制の色も残したまま、メタルコア的要素を残したまま、こーゆー楽曲を生み出すセンスや情熱に毎度驚きを隠せないです。今回の改名までの姿勢とかもそうですが、人間性もよく反映されている気がします。また、"音楽はこうあるべき"の答えの一つを提示してくれているなと。ホントいつ聴いても最高。また来日して欲しいわね。


#10『Hell Is Other People』/ Abbie Falls

 チェコ・プラハを拠点に活動するメタルコア・バンド。昨年はデビューEPをリリースし、今年はコレで2曲目となるシングルをリリース。この楽曲で彼らを知ったんですが、中々良いなと。
 全体的にはニューメタルコアだなって印象ですが、今年2月にリリースされた「Parasite」聴くとブレイクダウンの刻みとかメタルコアのそれですし、今回の「Hell Is Other People」はデスコアっぽいブラストビートあるし、結構各ジャンルの要素を織り交ぜて表現しているのが魅力的だなと。スピード感に頼り切らない、波打つ感じも好き。ボーカルも閃光の様な切れ味ありますね。彼ら、Breakdown of Sanityの「Paralyzed」のカバーもしてたので、ブレイクダウンについては完全に影響下にあるなと納得した(笑) ところで、Breakdown of Sanityの『Perception』はやはり名盤。


#11『Harmony In Absolution』/ Monument Of A Memory

 アメリカ合衆国ニュージャージー州バーゲン郡出身のメロディック・メタルコアバンド。記念すべき1stフルアルバムをリリース。彼らの楽曲、4年前のComatoseだけは聴いた記憶があるな位の印象だったんですが、見違える程カッコイイバンドになったなと。あと今更で恐縮ですが、あの時のボーカルWill Ramos(現.Lorna Shore)だったのね(笑)
 これまでドラムを務めてきたDylan Newhouseがリードボーカルも務め、双子の弟Jeremy Newhouseがギター、 Eren Guneyがギターとソングライター、Joshua Correaがベースを務める編成。ライブの時は流石にサポートでドラム呼ぶのかな。
 んで、アルバムですが捨て曲無し、完成度の高い1枚でした。一番はメロディセンスが抜群に良い。クリーンパート特に。重厚なメタルサウンドでありながら、上品さが漂っているのも魅力の一つかなと。MVの見た目もお洒落ですし。また、随所で2000年代初期のメタルコアサウンドも感じられるんですが、不思議と古臭さみたいなのは感じないのが良い。オリエンタルな雰囲気が強いTr.3「Black Gold」、クリーンのみで伸びやかに歌い上げるTr.5「Distlling Spirit」、前ボーカルWill RamosをフィーチャーしたゴリゴリにヘヴィなTr.8「Victoriois When The Devil Failed」、イントロからもう好きすぎるTr.10「Shadow Walker」がかなり好きです。ホントに良かったので来月からも聴き込んでいくと思います。


#12『In Stasis』/ Monuments

 イングランドはミルトン・ケインズを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコアバンド。Century Media Recordsから4thアルバムをリリース。前作『Phronesis』から実に4年振りで、2019年に加入したボーカリストAndy Cizekにとっては最初のアルバム。また、2015年に怪我で脱退し、2019年に復帰したドラマーMike Malyanも参加し、新たな4人体制で制作された一枚。
 2月の記事でもTr.3「Cardinal Red (feat. Mick Gordon)」があまりに良すぎて紹介しましたが、それ以外の楽曲も全て素晴らしかった。また神盤がこの世に解き放たれてしまったなと。年末名盤入選確定。
 前ボーカルNeemaを迎え、2人で叫び散らかしてるTr.1「No One Will Teach You」、強弱のメリハリが美しく且つヘヴィネスなTr.2「Lavos」、彼ららしいゴージャスで神秘的メロディが光るTr.4「Opiate」、サウンド攻撃力の高いイケイケなTr.5「Collapse」、テクニカルさとスピード感が半端ないTr.7「Somnus」、Andyの凄まじいスクリームと綺麗なファルセットクリーンを一番堪能できるTr.9「Makeshift Harmony」。後は何と言っても8分超に及ぶTr.10「The Cimmerian」がエグくて好き。彼らの技術やセンス、世界観をドラマティックに落とし込み、アルバムを締めくくるにはこれだけの尺が必要だと言わんばかりのクオリティ。最初聴いた時は圧巻でした。
 彼らのキャリア色々あったけど、その分リリースした4枚とも全然違う印象で、尚且つ全部好きなんですよね。ここまで1枚を選べないバンドはある意味珍しい。つまり、最高のバンド。


#13『Upside Down』/ STELL/\RIS

 チェコ・プラハを拠点に活動するメタルコア・バンド。記念すべきデビューEPをリリース。このバンド、スクリームとクリーンを完璧に使いこなす紅一点の女性ボーカルNicol Hofmanováが本当に強烈。
 最近だとイギリスのVEXEDとかも紅一点ボーカルでしたね。アレもそこそこ好きですが、STELL/\RISの方が正統派のメタルコアサウンドって感じで聴き易くて好きですね。サウンドよりも、展開美とNicolのボーカルワークから来る存在感で多くを魅せているバンドな気がします。展開美で云えばTr.1「Echoes of the Past」のラストとか、ボーカルワークで云えばTr.2「Hell-0」でのスクリームは男性に決して引けを取らない技術と迫力があります。ワンテイク動画もあるので是非チェックして欲しいです。


#14『BULK UP』/ USAO & Yuta Imai

 ハードコアテクノを制作及びクラブなどでのイベントを開催している同人サークルHARDCORE TANO*C(ハードコアタノシー)所属のUSAOと、国内外でHARDSTYLEを主にDJ/作曲し、昨年にはレーベルDirty Workzと契約を結びアジア人初のメンバーとなったYuta Imai。国内ハードコアシーンの最先端を往く2人の初コラボトラックがリリース。ここ最近のハードコアシーン合作リリースが多い気がするんですが、気のせい?(笑) 嬉しい限りです。
 歪みが気持ちよすぎるフレンチコアをベースに、ひたすら楽しくて強い楽曲に仕上がっております。歪みのバリエーション多彩すぎ。歌声は可愛いので、サウンドとのギャップが良いですね。2:18~辺りのキック好きすぎる。是非これ聴いて筋トレしましょう。かなり捗ります。


#15『BBB feat. Such』/ Paledusk

 福岡発、2015年に結成されたメタルコア・バンド。メタルコアやハードコアを軸に多彩なジャンルのエッセンスを貪欲に取り入れた前衛的スタイルで、世界規模で見ても唯一無二の世界観を確立しているバンドの一つ。今年2曲目となる新曲をリリースした彼らですが、今回は女性ボーカリストSuch(サチ)をフィーチャー。
 Suchさんは以前から知っていたので、まさかメタルコアシーンで聴けるとは思わなくてビックリでした(笑) 彼女の少しハスキーで、時に艶やかな色合いを放つ歌声は彼らの重厚なサウンドとも見事に調和。Paleduskらしいノリや勢い、ダンスミュージック的要素とも確かに相性ピッタシだなと納得した。因みにSuchさんが気に入った方はトラックメイカーPSYQUI(サイキ)さんのアルバムinnocentをオススメしておきます。
 4月21日からスタートしたワンマンツアーは観に行けなかったんですが、今年も1回位は観れるでしょう多分(笑) 彼ら6月にはAlpha wolf, Fit For A King, Great American Ghostとのオーストラリアツアーも決定しているので、今以上に海外人気を勝ち取って来て欲しいですね。


#16『Identity』/ Soothsayer

 アメリカテキサス州アビリーンを拠点に活動するメタルコアバンド。2年ぶり、2枚目となるEPをリリース。昨年リリースされたシングルを含むので新曲が少ないのは残念なんですが、クオリティ自体は高かったので紹介したいなぁと。
 MVもあり、新曲となる「Onxy」が特に良かったですね。ガツガツと鳴らされるソリッドなメタルコアに切れ味の良い鋭いリフ、テクニカルなフレーズも絡ませる余裕感。勢いだけではなく、ちょこちょこ遊び心があるのが好き。アグレッシブなボーカルも良いです。また、タイトル曲「Identity」もDjentな刻み、音色がひたすら気持ちいい。また、メロディック・ハードコアの香りも漂い、叙情をそこはかとなく感じます。次回は是非アルバムをリリースして欲しいです。


#17『Obsidian』/ Northalane

 オーストラリアを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコアバンド。昨年10月に所属レーベルUNFDを離脱して「Northlane Worldeaters」を立ち上げ独立。長年のコラボレーターであるChris Blancatoの協力を得て、セルフレコーディング、セルフプロデュースとなった通算6枚目のスタジオ・アルバム『Obsidian』をリリース。これまで先行リリースされてきたシングルから既に期待値高めでしたが、しっかりそれに応えてくれて感謝。
 本作はオーストラリア内の移動制限が掛かる中で、メンバーが抱えてきた孤独感や、怒り、鬱、絶望など人間が持つあらゆるテーマを楽曲に反映しているそうです。MV「Echo Chamber」でもそう云った環境下でありながら"現代のロボット工学と技術進歩"により撮影が行われました。多くの想いが込められた1枚である事が解りますね。
 多彩なエレクトロニック要素を取り入れた前作『Alien』からの進化系とも取れる本作。ダンサブルなプログレッシヴ・メタルコアリフを軸に、テクノからEDM、ドラムンベースを前作以上に加え、そしてインダストリアル・メタルのフィルターを通して鳴らされるグルーヴィーな唯一無二のサウンドになったなと。サウンドだけでNorthlaneじゃん。って解る位になり、彼ら独自のジャンルも確立してます。これだけ大胆なアプローチでもエグみやチャラさは一切なく、似通った曲も無いのは、聴覚体験への意識の高さだったり、長年磨いてきた美的センスの賜物でしょう。ライブで生音聴きてえ。って思ったパートが沢山ありました。Tr.2「Clockwork」、Tr.3「Echo Chamber」、Tr.5「Abomination」、Tr.6「Plenty」、Tr.12「Obsidian」、Tr.13「Dark Solitaire」が特に好きです。


#18『Darkbloom』/ We Came As Romans & Brand Of Sacrifice

 アメリカのメタルコア/ポストハードコアバンド、We Came As Romansと、カナダのニューデスコアバンド、Brand of Sacrificeによる、コラボ曲がSharpTone Recordsからリリース。
 「Darkbloom」は、2021年にWe Came As Romansが新体制になってからリリースされた楽曲。既存のままでもかなり好きだったし、Brand of Sacrificeも大好きなので、このコラボは聴く前からブチ上がってましたね。この曲開幕のブオンッッって奴が好きだったんですが、ここもいきなりBrand of Sacrificeの仕業であろう女性の声が導入されててニヤけた。その後も女性コーラスは加わり、シンフォニックな装飾が施され更に壮大な世界観になったなと。また、要所要所でBrand of SacrificeのボーカルKyleが極悪スクリームで存在感を放ちまくる。そんで最後のブレイクダウンよ…激烈な攻撃性と重量感を兼ね備えたブルータリティに言葉を失った。完璧です。
 Brand of Sacrificeも昨年、自身の「Lifeblood」でWill Ramos(現.Lorna Shore)とコラボしたりしていたので、こーゆーコラボ楽曲は是非続けていって欲しいですね。純粋に楽しいので。


#19『Nothing is Permanent』/ Invert Hourglass

 新潟を拠点として活動している、プログレッシヴ・メタルコアバンド。2021年3月に活動休止中であったCurse of my handsから改名し再始動。 コンポーザーのkomaを中心に、美しく且つダークサイドな面を持つアンビエントサウンド、ダンスミュージック影響下にあるシンセなどを取り入れ、独特な世界観を持ったメタルコアサウンドを展開。昨年はMAKE MY DAYGraupelPROMPTSなど国内トップシーンで活躍するメタルコアバンドとも共演を果たしています。
 今年初リリースとなる新曲「Nothing is Permanent」はこれまで魅力的に感じていた浮遊感に満ちた空間系サウンドを維持しながらも、スピード感のあるアグレッシヴな攻めを展開。しっかり落差のあるブレイクダウンも搭載されており、静と動のコントラストは抜群。ドラマティック且つ緊張感あるラストも良いですね。恥ずかしながらまだライブを観れていないので、どうにかして今年中には観たいなと思ってます。Earthists.と共演しないかな(笑)


#20『Shatterdome』/ Our Hollow, Our Home

 UKサウサンプトン出身メロディックメタルコアバンド。3枚目のアルバムを昨年5月にリリースした彼らが早くもMVと共に新曲をリリース。昨年11月にBa.BobbyとDr.Nickが他の活動を行うためにバンドを去り、LarryとAlexが加わったOHOH。パンデミックの間、自分達を維持するのに苦労し、今回のメンバー交代を機にバンドを徐々に変え始める事を決意したそう。そんな彼らは、この曲で"満たされない平凡な生活サイクルから抜け出せない"というコンセプトを表現しているそうです。
 リードギターのメロディが気持ち良く響く開幕。そっから一気に刻み込まれるリフと相変わらず良い声のスクリームで一気にリズムに乗らせてくれるのは流石の一言。サビ前にツインボーカル2人が重なる処が好きですね。曲構成も若干シンプルじゃなくて面白かった。ノンストップ感が良い。ラスサビでドラマティックに終幕へ向かう感じも思わず拳掲げたくなったわね。先述した彼らの強い意思を感じられる1曲だったし、今後どんな変化を魅せてくれるのか楽しみになりました。頑張れOHOH…。



#オマケ(M3戦利品紹介)

音楽作品12枚と音声作品1枚

 今月24日に開催された、音楽・メディアミックス同人即売会である春M3に今年も参加してきたので、そこで購入した戦利品も紹介したいなと。20選に入れたい位、良曲揃いだったので。軽くコメントも交えながらテンポよくいきます。気になった作品があれば是非購入して欲しいです。

・『Indigrotto』/ 藍月なくる

新譜。音楽事務所「Hifumi,inc.」へ所属後、初の共同制作作品。表題曲のサウンドが良すぎる。アートワークはここでもNardack先生…っ!素敵。


・『COLOURS.01 “Growing”』/ Endorfin.

 新譜。先ほどの藍月なくるさんがボーカルを務める音楽ユニット。10th Albumであり、"色"をテーマにした新シリーズ第一作。全曲グーです。


・『Portray Blue』/ nayuta

新譜。nayutaさんの活動15周年記念アルバム。年を重ねてひたすら磨きがかかる美しい歌声とメロディに打ち震えろ。「蒼のキャンバス」超好き。


・『GehirnEP』/ Juggernaut.

新譜。コンスタントにリリースしてるジャガノさん。スロー/ミドルテンポな楽曲だとサウンドから雰囲気が滲み出やすくて良き。ちょい不気味。


・『黒鉄たま 一攫千金出稼ぎディスク』/ 電音部

先行販売。ハイセンスビッグコンテンツ電音部アザブエリアのたまちゃんの楽曲。名曲「いただきバベル」のRemixはオシャレ度がUP。


・『ASTER』/ Islet

新譜『ASTER』と、以前からフィジカルで欲しかった旧譜3枚。「春を待つ」と「白日夢」を朝に聴くと全てが浄化され幸せな一日が確約されます。


・『SOMNIUM』/ LEVEREVE

新譜2枚(アルバム+シングル)。メタルコア初音ミク。新譜が名盤すぎる。統一感あるサウンドの質感と、圧倒的メロディセンスに感動を隠せない。


・『GOODCOLLECTION EX』 / EBIMAYO

 新譜。EX?色々入ってて今作も最高。やっぱEBIMAYOさんは裏切らない。聴いた瞬間に踊りたくなるハイテンションハイテンポグッドソング。



ーーー以上、4月の良かった曲20選+オマケでした。

 今月はアルバム4枚、EP4枚、シングル12枚を紹介。20選にホントは入れたかった作品もあるので、そろそろ蔵出しで出すかな、多分(笑) M3の楽曲も含めると本当に色々聴いてる訳ですが、これだけあると毎日飽きないし、音楽最高だなと改めて思わされます。紹介したOHOHの楽曲コンセプトじゃないですが、是非、変わらない生活サイクルを少しでも彩ってくれる様な楽曲との出逢いがあるとステキだなと。この記事も早いことに4ヶ月続いたので、この調子で年末まで駆け抜けます。

 とゆーことで、ここまで読んでくださって、ありがとうございました。何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキでの反応やシェアしていただけるとむっちゃ嬉しいです。よろしくお願いします!

 ではまた!

この記事が参加している募集

#私のイチオシ

51,107件

#今月の振り返り

14,371件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?