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船に棲まうvol.1@地球🌏



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ミーハーとでも何とでも呼んでください。ゴールデンゲートブリッジ、何回通過しようともテンアゲです。

そんなサンフランシスコ港を出港して



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南に下り、メキシコはエンセナダ港で汗ばみながらタコスを頬張って





数日後に






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氷河。



もうね、季節感も何もなくなります☆


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半袖でも長袖でも、どっちでも大丈夫な感じになりました。



前置き写真が多くなりましたが、今回は僕の職場である(今は陸でサバイバル中。早くコロナ収束してー!!)クルーズ船の世界へご招待致します!

全体的なまとめ記事にしようと思ったんですが、エピソードが爆裂に多く、絶対収集つかんようになるんで、航路別に何本かに分けてお届けしますね。


始まります、「マ○コの知らない、クルーズ船の世界」第一弾!

〜ひよっこ船乗り、アラスカへ行く(船内編)〜



悶々とした社畜daysを送っていた僕は「海外で働きたい」という漠然とした目標を実現させる為、一念発起して転職活動を始めます。

一発目にエントリーして、いきなり受かったのが今所属しているクルーズ船会社。

海外というか、海上で働くこととあいなりました。(人生、どう転ぶか分かりませんねー)


仕事を始めると、約半年は船内で生活して毎日勤務

世界中のどの航路になるかは、契約オファーが来るまでのお楽しみ

ほぼ毎回、1,000人程度の乗組員の中で日本人は1-2人

こう書くと、中々難易度高めの職場環境ですが、僕にとっては最高の天職です。



今回の第一弾は、船上生活について!

船といってもかなりデカく、あべのハルカスを横倒しにして

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その上に大阪城を乗っけたくらいの大きさです

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どえらいデカイやいしょ!(和歌山県民、テンション上がると語尾が面白くなります)


そんな船には、3,000名強のお客様が乗船され、1,000名程の乗組員が働いています。(僕の地元町は人口約5,000名)


大阪のランドマークを二つガッチャンコして

和歌山県の某町民が全員乗り込んでいる。

と考えて頂けるとスケール感伝わるかと存じます。(伝わってますかね?)


ほぼ、海上に浮かぶひとつの街なので、ホテル機能はもちろんのこと、カジノや写真スタジオ、サウナにラウンジから免税店まで、何でもあります。



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星空の下でスターウォーズ鑑賞という、VR越えのリアル体験も。


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800名位が収容できる大劇場も。運が良ければ僕のダンスパフォーマンスもご覧頂けます!(本業は別なんですが)



詳しくはHPで!




しかし。

表に出るのはあくまでお客様エリア。

お客様にとってバカンスの空間であると同時に、我々クルーにとっては日常生活の場所でもあるのです。


お客様が行き交うエリアとは完全に区切られた、裏ダンジョン的なスペースがクルーエリア。そこには、食堂がありバーがあり(これ大事!)市役所的な受付があって洗濯機はセルフで。売店とか講義室もあります。



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基本的に下の方にクルー部屋は集中しているので、海が荒れた時には窓に波が直撃したりもします。

ちなみに、船中央部に作られた窓なし部屋も多いので、窓あり部屋が当たると波が直撃しようがお構いなしで中々にハッピーな毎日が過ごせます。(起き抜けで日光浴びるか否か、ほんま大事ですよねー)


船で働く仲間たちは、エンジニアであれダンサーであれコックでもカジノディーラーでも、みんな同じエリアで日々を過ごします。

とは言っても900名以上の大所帯やし皆半年くらいの契約なので、結構入れ替えも激しく、ずーっと一緒やけど結構サバサバもしてる。みたいな絶妙な距離感が絶妙に心地良いんです、絶妙に。


あと、この環境でもうひとつ素敵だなと思う事が「一等賞の国がない」という点です。

「何?どないやねん?」と思ったそこの貴方!イメージしてみてください。

例えば日本にある会社やとどんなに多国籍でも日本人が基準で、文化や常識も日本スタンダードですよね、それがイギリスであってもマレーシアであっても同じです。陸である以上、その国や地域が基準(一等賞)になりヨソから来た人はヨソモノとしてその基準に合わせていく。良い悪いではなく、事実そういうモノですよね。

しかし船上は船籍と運行会社の本社所在国はあるものの、海に浮かんでいる空間で、寄港する港もどんどん変わって、同僚も上司も半年スパンで色んな国の人が取っ替え引っ替えになるので、実際は無国籍で多国籍な、良い意味でカオス空間なんです。

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今月は氷河見ながら髪切って、翌月はシアトルに停泊中にカット、みたいな日々です。(©️ひっこりひょうたん島)


もちろん、劣等意識も優等意識もあるし、めちゃクルー人数多い国もあれば少ない国もある。それでも、お互いにリスペクトしながら一隻の船を支えている感覚というか「みんなひっくるめて、このひとつの船やから!」というフラットな一体感があり、凄く爽やかに働ける環境やなーとつくづく思います。



そんな職場で何しとるんかって?

寄港地ツアーを販売する部署に所属しているんですが、それは「後半へー続く」(©️ちびまる子ちゃん)ということで次回投稿でお話ししますね!

タイトルにアラスカ入れときながらアラスカの話何にもしてませんね、、次回はアラスカのツアーについてもお話しさせてください!


この投稿書くために昔の写真漁って、「早く復帰したいなー」と柄にもなく感傷に浸ってしまいました。

皆さん、それぞれの環境でのご心労お察しします。。今は忍耐の時やと、割り切らんとしゃーないですね><

僕たち船乗りも、大多数が本職完全ストップした状態で何とかサバイバルしております!

早く船上で、お客様と仲間達に再会出来ます様に。(マスクなしで!)


ほた、またよー!

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