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あなたの預金、何に使われてるか考えたことはありますか?

前回は欧州のエシカルバンクについて紹介しました。

みなさんはどこの銀行に口座を持っていますか?

多くの人が都市銀行や地銀、ネット銀行と答えるのではないでしょうか。

私のファーストバンクも、47都道府県にあるという理由で

みずほ銀行でした。

それでは、皆さんが普段使っている銀行が

どれだけエシカルなのか、少し調査してみましょう。

まず最初に参考になる指標はFair Finance Guideの格付です。

Fair Finance Guide InternationalはOxfam主導で始まったNGOで、40以上の組織と協働し、日本を含む8か国でレポートを公開しています。


”Do you know that financial institutions can use your money to facilitate arms dealing, child labor, and the destruction of the planet? Not really where you want your money to end up, right?"

金融機関があなたのお金を武器や児童労働、環境破壊に使うことができるというのを知っていますか?そんなところには本当は使いたくないですよね?

Fair Finance Guideでは、社会、ガバナンス、環境の3軸で銀行の評価・格付を行っています。

2020年の日本版格付の総合点は以下のような結果でした。

1.三井住友トラスト(3.4点)

2.三菱UFJフィナンシャル・グループ/農林中央金庫(3.2点)

3.みずほ銀行(2.8点)

4.三井住友銀行(2.7点)

5.りそな銀行(1.7点)

6.ゆうちょ銀行(1.1点)

基本的に加点方式なので、グローバルスタンダードに沿った取組を何かやっている→1点のように追加されていきます。

首位だった三井住友トラストは特に人権分野や脱税回避方針、ジェンダーの項目が高評価され、首位に立っています。

一方最下位のゆうちょ銀行は、赤道原則等多くのグローバル規範に未加入のため、最下位となっています。

情報としては主要都市銀行だけですので限られていますが、じゃあ3.0以上の点数をマークしている銀行が必ずしも100%エシカルな訳ではありません。

特に欧州で日本と近い評価指標にて評価しているオランダ等では、スコア合計が124を超える銀行もあります。(Triodos Bank)

また、個別案件を深堀すると課題は山積しています。

レインフォレストアクションネットワークでは、インドネシアにおけるパーム油関連の資金調達にメガバンクが出資している現状について痛烈に批判しています。

レポートでは3つのケーススタディが掲載されていますが、インドネシア国内最大手がシャドーカンパニーを駆使し、極秘でパーム林の伐採を行う等の問題提起がなされているにも関わらず、メガバンク一行あたり400億以上の資金が流入していることを報告しています。

特に海外事業にも目を向けると、統廃合を繰り返して組織が巨大化した分、透明性が担保しきれていない現状がよく分かります。

こうした現状を踏まえて、銀行口座を乗り換えたい・・でもTriodosは日本に無いし、どうしたらいいの?と思われる方もいらっしゃると思います。

そんな方のためにいまあるオプションをいくつか紹介します。

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