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建築と海
海のある場所に建築をつくることは、注文主だけでなく建築家にとっても最大の楽しみかもしれません。
「海とどう建築をつなげるか?」
これが建築をつくる上で一番難しく、一番面白いところでもあります。
私は実際に海のある場所に建てられた素敵な建築を訪れてみました。
そこで素敵だと感じた建築をいくつか紹介します。
□東山魁夷せとうち美術館
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日本で美しい海はどこかと言われたら「瀬戸内海」と答える人もたくさんいるかと思います。
瀬戸内海に面したこちらの美術館は素敵な演出がなされています。
エメラルドグリーン色の二枚の壁が建っていて、その壁の周りと間に空間を作っているのがわかります。
空間をたどっていくと最後にカフェにたどりつきます。
カフェでコーヒーを飲みながら目の前に開かれた瀬戸内海の景色を眺めることができます。
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目の前の海もエメラルドグリーン色で、なんだか壁の色と共鳴しているみたいで素敵でした。
□ベネッセハウスミュージアム
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瀬戸内海に浮かぶ直島にあるベネッセハウスミュージアム。
こちらは元祖・地中美術館という感じがします。
この美術館のおもしろいところは自分で展示室の進み方を選べるところです。
色々な行き方があるのでそれがおもしろいですね!
海沿いにある美術館らしく開放的な展示スペースもあるなど、とても現代的な美術館という感じでした。
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屋外展示スペースもあり、海のパワーを最大限活かした空間がとても魅力的でした。
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□横浜大桟橋国際船ターミナル
横浜の海沿いにあるこの建築は一風変わった姿をしています。
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床はウッドデッキで仕上げられていて、歩くと船のデッキにいるみたいでテンションが上がります^_^
特徴的なのが波のようにうねる床です。
人口物という感じではなく自然の中を歩いているような感覚です。
360度に広がる横浜のパノラマ風景が気分爽快にさせてくれます。
横浜はやはり海沿いがいいですね^_^
港などもありとても美しい光景が広がっています。
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□weekend house
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神奈川県鎌倉市にあるこちらの建築。
外観はいたって一般的な姿をしていますが、ところどころに隙間が設けられています。
路地のような空間は独特で好奇心を誘います。
上から見ると一つのかたまりをショートケーキを切るかのように切っていて、切った部分が路地になるという構成でつくられています。
私的に印象的なのはこの路地から見た海の光景でした。
日本なのになぜか日本ではないような雰囲気を感じ、今でもこころに残っています。
色々な海とのつなげかたがありますが、こんなつなげかたもあるのだなぁと感銘を受けました。
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□広島市環境局中工場
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広島にある清掃工場です。
清掃工場といえば巨大で一般人は入れないことが多いですが、この建物には展示空間が街に開かれています。
トンネルが建物を貫通していて、トンネルを通ると両サイドに清掃工場の展示を見ることができます。
このトンネルを抜けると目の前には大きな海が広がっています。
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この劇的な空間演出は感動を覚えます。
地図で見てみると、この清掃工場の道の先には平和記念公園があります。
海だけでなく都市とのつながりを考えたアイデアも素敵だと感じた作品でした。
□坂本龍馬記念館
高知県の海沿いに建てられた記念館です。
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色合いとカタチが特徴的な美術館です。
海に向けて飛び出ているボリュームがなんとも坂本龍馬の意思を表しているようで、おもしろいと感じます!
飛び出ているボリュームの上はテラスになっていて、高知県の海を眺めることができます。
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高知県の海は荒々しくてとても力強い印象を受けました。
坂本龍馬もこの海を見て日本の未来を考えていたと思ったらなんだか嬉しくなります。
□ところミュージアム
愛媛県大三島にある美術館です。
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半屋外美術館なのでとても環境にやさしい美術館です。
斜面に沿って建築されていて、ゆっくり下っていきながら展示室を流れていきます。
ネタバレになるのでお伝えはしませんが、最後に待ち受ける最大のアート作品は見ものです。
まとめ
建築と海は切り離せない関係です。
時に海はキバをむきますが、普段は我々人間にも素晴らしいものを与えてくれます。
私も建築設計者なのでぜひとも海とつながりをもつ建築を考えてみたいですね^_^
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