見出し画像

選挙からみる時代の空気感と各自が決めて進む未来

蓋を開けたら予想通り現職続行となった今回の東京都知事選挙(2024/7/7)の開票結果ですが…。前回の選挙と比べると、結果が現職続行とはいうものの立候補者の面子からして4年で随分空気感は変わった気がします。前回(2020年)の選挙の開票結果を4年経った現在改めてネットで調べてみてみると…明らかに違いを実感。その辺の時が経つと忘れそうなフワっとした雑感ですがメモ📝に残しておきたいと思います。


1.今回の選挙で印象に残ったこと

[1]  既存の社会の問題点が数々表面化、その不満の受け皿もでてきた
[2] ネット情報(むしろSNS)の影響力が大きく厚くなってきた
[3]  現職から複数の候補者により選挙で”AI”がキーワードに上がった
[4]  若い世代も興味持てる新しい世代やタイプの候補者登場

その他、史上最高人数の候補者乱立からポスター騒動(候補者が多すぎて「ポスター枠がない」から、「ポスター枠購入で同一ポスターを貼りまくる」から「迷惑条例型ポスター」まで)も前代未聞。ポスターって何?選挙って何?表現の自由って何?いろんなハ・テ・ナ???が出てきたのも印象的です。選挙公報の分厚さも、おおっ💦という感じでした。

また、TV新聞に一切取り上げられないけど健闘した複数の候補者の登場(しかも投票数上位)も特徴的。このことでTV新聞などの大手マスコミの情報や取り上げられる人たち偏っているかもしれない…と気づいた人たちも増えたかもしれません。まぁ、SNSからどう情報をとって判断していくのかといったネット・リテラシーも課題はまだまだありますが、世界的にも(先進国の多くが大手マスコミの報道に不信感が高い中…)TV妄信傾向が強い日本人にとって、「どこにその情報あったんだ?」「その人どこにいたんだ?」からの「別ソースがある」「調べなきゃいけないんだ」などと考えるキッカケとなりえた出来事でした。選挙期間中なぜか徹底的に取り上げられない候補者もいれば、落選しても選挙後に初めてTVに取り上げられている方もいれば、落選後に批判されている投票数上位者も複数…いるのも印象的でした。

従来型の社会がそろそろある意味末期症状で、従来型のパターンをどう終わらせて、新時代型へと切り替えていくかの段階なので…カオス状態もやむを得ないのでしょう。また、この末期症状を終わらせたい、修正して健全化したいという強い対抗エネルギーの登場も必然。既存の政党の支援ありvs支援なしとか、国際都市としての在り方という観点からグローバルvs反グローバルとか、様々な軸はありますが…別な角度で3つのエネルギーにわけてみてみました。エネルギーを感じるため、あえて具体的な候補者名はいれてません。

2.3つのエネルギーの流れでわけてみる

① 従来の延長上のエネルギーの流れ
② ①への対抗エネルギーの流れ
③ 新しいエネルギーの流れ

そうすると、それは年齢層以外にも…

① 従来の延長のエネルギー=防衛戦=現職
② 対抗エネルギー=戦いを挑む=現職以外全員

とも分けられるし、

① 従来の延長のエネルギー=職業政治家
②③対抗&新エネルギー=職業政治家以外の候補者

とも分けられるし、

① 従来の延長のエネルギー=TV大手マスコミが主戦場
②③対抗&新エネルギー=ネット、SNSが主戦場

また、

① 従来の延長のエネルギー=戦闘モード
② 対抗エネルギー=戦闘モード    
 (ex.正義vs不正)
③ 新しいエネルギー=衝突しないテーマとツールでいくモード
  
(ex.テクノロジーやシステムなど)     

と分けることもできそうです。個人的には、皆がどの主張を選択しようとどの立場をとろうと、これから私たちの社会が共通して向かうことになりそうな、という意味での「新たなる🌱エネルギーの流れ」(①TV新聞の影響力の限界・限定化へ、②ネット空間・SNSの影響力UP、③AIのインフラ化へ…の布石?あたりが選挙という場で初めてここまでハッキリと見える化されてきたのではないか、というところが最も興味深い現象でした。

3.未来の選択をするときの視点

そこで、こんな大変化の混沌とした時代に未来の選択をするならば…

「2030年くらいにどんな社会であってほしいかな? 自分はその頃どう生きていたいかな?」からみた2024年だったら、今自分どうする?

って、あえてちょっと先の未来という基準を入れてみるのも一案なのかも。都庁のある新宿西口で2022年に閉店した老舗の小田急デパートの跡地の建て替えも2029年には完成の予定だそう。そんな時期の新宿再開発の未来もイメージしてみたりすると…

計画建物イメージパース(※このイメージはこちらより

メディアや各候補者の主張や感情に左右されず、自分自身や所属する街(社会)にとって本当に今大切な情報や価値観は何か、大きな流れを読み取るセンサーを自分の中で作動させたり、新しい視点で未来と過去をつなぐ「自分にとっての最善の今」の選択をしやすいのかもしれない?とも感じました。「自分はどうありたいか」からみて「この選択をする」って順番が実は大事な気がします。「この選択をする」にあたるところが、選挙ならば、行く行かない、誰に投票するに相当するというか・・・。

これって、選挙だけじゃなくて、日々の毎日の選択全てに言えそうです。いずれにしても自分の内面と社会をつなげるところを意識することがますます重要になってきそうですね。この、つなげることをしていないと、今のような変化の激しい時代は、外の世界の激流に流されて「自分」がどこか思いもよらないところへいってしまいそうです。

社会の流れを把握するのも大事。そして、本当に自分にとって大切な価値観を見つめ直してつないでみるチャレンジ、やりがいあるだけでなく、これが必須の時代になってきたようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?