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カエサルを超える”厨二病”(Vol.2)

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CroMen salon 第1回インタビューでの内容を抜粋しています。
実施日時:2021/2/23
場所:ZOOMでのオンライン開催
ゲスト:阪本 弘輝さん
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【プロフィール】
1994年生まれ、神戸市出身。カエサルに憧れ政治家を目指すべく上京。慶應義塾大学総合政策学部(SFC)卒。大学1年生の冬にCross Mentorshipに参加し、カエサルを超える”厨二病”になることを改めて決意。
在学中、某マザーズ上場医療系企業で経営企画を経験した後、現在は日立製作所で工場関連の営業として働く。
その傍ら「古典エヴァンジェリスト」としてyoutubeでアリストテレス、老子、ウェーバーなど洋の東西問わず古典を解説中。
【Youtube】
URL: https://www.youtube.com/channel/UC_xRPDo5HHcaIVvUq8b2H3Q
「阪本弘輝のロード・トゥ・カエサル」
【タグ・一言】
#読書 #アニメ #古典 #社会科学 #宗教 #哲学 #ラーメン #ストリートダンス #歴史 #UVERworld #スマートファクトリー #youtubeで古典解説 #古典エヴァンジェリスト #政治家志望

Vol.1からの続き

"宗教にはアレルギーがあった?"

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ー最初に誰にインタビューしようかってなったときに、迷いなく阪本さんでした

やっぱエヴァンジェリストなんで(笑)
目立つことって当たり前というか、大前提としてある。カエサル超えるって話だと、(カエサルは)当代随一の知識人だったって言われてるんですよ、めちゃめちゃ本読んで。

本って今こういう形式してますけど、元々パピルス紙だったので巻物だったんですね。それを、あいつ(カエサル)は巻物を切って、紐で結んで、通して、今のこういう本の形にしたと言われてます。
あいつは(カエサルです)それくらい本読んでいたので、僕もいろんなジャンルの知識を身につけていって、カエサルみたいに全体を見通せる勉強の仕方ってのは大学の時も心がけて、ゼミも7個くらい行き来して。

ー7個ですか!?
7個(笑)

ー7個って想像がつかないんですけど(笑)

身についたもの、身につかなかったもの色々あります、最低限はできたかなと思っていますけど。普通の文系大学生より勉強したとは思います(笑)

ーちなみに、大学時代特にどういうことに興味がありましたか?

一番専門的にやったのは宗教ですが、これもやっぱりカエサルの影響があります。カエサルってクレメンティアをテーマにしている。

クレメンティアって寛容って意味のラテン語なんですけど、clementの語源。ローマ帝国の強さって民族分け隔てなく誰もが自分たちにとっての幸福を追求できた。だから元々ローマ人じゃない連中がこぞって市民権欲しがったりする。
寛容って上からの言い方だが、どちらかというと今でいう多文化理解ってこと。その精神性がカエサルにあったからローマ帝国は発展した。僕も同じ考えを持っていて、いろんな文化の理解の担い手が増えることで世界はよくなっていくと思っているんですけど、その時宗教にアレルギーがあった。学ぶことで克服しようとして、勉強しているうちにハマっちゃったという。

ー元々はなんでアレルギーを感じていたんですか?

良い質問ですね(笑)
祖父が二人ともいわゆる新興宗教の信者で、母方が日蓮創価学会、父方が幸福の科学の信者。特に創価学会は一緒に暮らしていたんですけど、毎日ずっと宗教戦争みたいで、教義を押し付けてくる。やたら。それがいやだったんです。

ローマ帝国も最後はキリスト教のせいで滅んだ、みたいなことが言われている。これも偏見はありますが、ローマ帝国ファンとしては目の敵にしちゃっていたんです。
今思うとすごく浅い歴史認識だったと思うんですけども、とにかくそういうのもあって嫌いだった。

ただ、ブリタニカ百科事典(2011年版)紐解くと、キリスト教、イスラーム、ヒンドゥー、仏教、この四つだけで当時の人口の75%なんですよね。四大宗教だけで4人に3人が宗教信仰している。
そんな連中を毛嫌いしていて、何がカエサルだよってなる。だからアレルギー消すために勉強しました。

ーなるほど、想像を超えた答えが返ってきました(笑)

そんなわけで宗教にめっちゃハマっていて、最近も良い本買っちゃってて、アヴェスターっていうゾロアスター教の聖典、1万円もしたんですけど(笑)

ーそんなにするんですか(笑)ゾロアスター教っていうと、最初の宗教とか、悪魔とかのイメージがありますが...

最近夜な夜な読んでるんですけど、まぁいわゆる啓示宗教ってやつですね。

ー興味の幅が広いですね...


ー(話が変わり仕事について)
 どういうところが大変というか難しいですか?

あーやっぱりそれは、まがりなりにもというかどう考えても大企業なんで、日本の製造系の大企業ってやっぱ対外的なイメージあると思うんですが、しがらみが多かったり身動きが取りずらいんですよね。
しかも何でもかんでもやってたりする。

何でもかんでもやってるってなった時に、例えば他企業にAという強みがあったとするじゃないですか。うちはBという強みがある。じゃあどちらの強みも生かしたいんですけど、うちの会社にも部分的にAをやっている部門があったりするんですよ。
そして他企業も同じように部分的にBをやっていたりするんですよね。そうなった時に、お互いのバッティングになるものもありつつ、どうやって組んでいくのかがめちゃむずいですね。

ーお互い譲るというか、駆け引きみたいなんですかね?(笑)

そうです。(笑)でもまあ、なんというんですかね。これは自分の人生観ではあるんですが、結局人の強みって、人それぞれ限られているって思っていて、ある程度できることがある人って割といると思うんですけど、ひとの強みになりうるものって基本的に1個か2個しか持てないんですよ。

なのでそういう尖った強みを持っている人たち同士で、強みを掛け合わせてめっちゃ強いものを作るのが多分社会にとって一番いいんだと僕はおもってるんですね。人生的にも。

そういう強いプレゼンとかできるのって政治家くらいしかないと思ってるので僕は政治家を目指してるんですけども。(笑)なので、「あなたの強みはここ、私の強みはここ」ってそれぞれの強みを掛け合わせていくことをやらないと僕はダメだと思っているし、他の企業にも同じことを思っている人がいるんですよ。
そういった人たちと合意形成して、意思疎通はかって一緒にやっていくことをやらないといけないし、実際やっているという感じですね。

ー実際聞いてて、すごく難しそうだなと思っちゃいますね。(笑)
 利益とかも出さないとということを考えるとますますそう思います。

そうですね。むずいです。こんなこと言ってるけども、自分自身、実際売りまくれているかと言われるとそうではなくて、ひたすらすり合わせをひたすらしている段階なので。
まあ、これがいつか政治に繋がるんじゃないかと思って頑張っています。

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Vol.3に続く

"まず仮説立てて、それで検証、行動して、で検証して、でまた仮説立てて、"

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