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お茶の間でラブシーンが流れた時に込み上げる怒りは尋常じゃない。

家族とドラマや映画を見ている最中に男女が交わるラブシーンだったり、どぎつい下ネタに遭遇したことがあるだろうか。

案外ほとんどの人が経験していることなのかもしれない。



❐ラブシーンについて

映画やドラマでそういうシーンを一家そろって凝視するのはかなりきついものがある。

僕も幾度となく経験しそのたびに苦渋を吞んできた。

下ネタを日常的に使用している家庭ならばこんなの痛くも痒くもないだろう。

だがそんな家庭がこの日本にどれだけ存在しているのだろうか。

さすがにそういう家庭は少数派なんじゃないか。

少なくとも僕の周りにそういう家庭環境の人たちはあまりいなかったと思う。


お茶の間を凍り付かせるシーンに出会うと、今すぐに家族全員の記憶を消し去りたいという欲求に駆られるに違いない。

そして同時にそういう卑猥なセリフや映像を垂れ流す作品に内心怒り狂うだろう。

「よくも恥をかかせてくれたな!」と、僕なら心の中でこう叫ぶ。

なぜこうも恥ずかしさと謎の怒りが沸き起こるのか。


性への羞恥心の存在が原因だと思う。

人間多かれ少なかれ誰しも性的な欲求をもっているはずだ。

アセクシャルであったりする人は性欲をもたないのかもしれない。

ただ性欲がある人がマジョリティであることは否めない。

この性欲というのが実に恥ずかしいものなのだ。

理性をかなぐり捨て性的な行為に没頭するというのが人間として大変みっともなく思えてしまう。

理性が一時的に消滅するというのは非常に野蛮で、人間らしくない。

だからこそ人は性に対して羞恥心を抱く。

羞恥心があるからこそ家族や友人に自身の性体験や性事情を公表しない。

だから他人とそういうシーンを目撃してしまうと恥ずかしくなる、と同時によくも恥をかかせてくれたななどと憤る。

自身の性に関する知識や性欲は他人に隠しているが、内心それらがお互いに存在していることを認識し合っているという状況も恥を肥大化させる原因なのかもしれない。

以上が性的なシーンを見ることによって生じる恥と怒りのメカニズムである。


まあでもよく考えてみて欲しい。

見る方にも責任があるということを。

映画やドラマならある程度ネットやタイトルでその作品の内容を把握できるはずだ。

それを怠った自分の責任でもあるといいたいのである。

暴力、ホラー、アングラものは家族での鑑賞を避けるべきだ。

ただ思わぬジャンルに性的描写がある場合もある。

これはもうお手上げだ。

健全なテーマにそういうシーンがあったらもう諦めるしかない。

作品のせいにしてもいいだろう。

とにかく無心になることだ。



❐ラブシーンがなさそうで実はあるやつ


ウルフオブストリート  株の話かと思ったら、S〇Xばっか。

万引き家族 風俗店でのお色気シーンがお茶の間的にきつい。

インビジブル 透明人間の男がセクハラする。家族とみて後悔。

時計じかけのオレンジ 一人でみたけどレ〇プシーンがきつい。


作品概要でラブシーンをあらかじめ警告しておいてほしい。







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