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父方の実家のお墓参り

昨日、4月16日は貴重な週に一度の休みだったのですが、
その休みを利用して鹿児島にある父方の実家のお墓参りに行きました。

実は私が父方の実家のお墓参りをするのは実質的には初めてで、
なぜそういうことになっているかというと、
昨年亡くなった母がキリスト教徒で、
しかも父の実家の鹿児島の人たちをなんとなく嫌っており、
僕と妹はこれまでなんとなく鹿児島の親戚とは疎遠だったからです。

先週4月9日の日曜日に、週に一回の休みだからということで、
奥さんと食事に行って、ついでに温泉にでも入ろうと外出しました。
それでまずスパイスカレーを食べながら、妹から送られてきていた、
父方の実家の簡単な家系図を見ながら話していたのです。

この妹というのは魔物が憑いていた義理の妹ではなく、
東京の早稲田在住の私の実の妹です。

その頃からだんだん私の身体の具合が悪くなり、
温泉に移動した頃にはもの凄く身体がフラフラしていました。
「おかしいなあ、日々の仕事でこんなに疲れているのかなあ」
と私は思っていたのですが、奥さんは気付いていたらしく、
「何がきっかけで身体の具合が悪くなったのか思い出してみな」
と僕の背中を流してくれながら言うのです。

色々考えていたら「そういえば、父方のご先祖様の話をしたのがきっかけで
身体の具合が悪くなりはじめたなあ」と思い至りました。
どうもご先祖様の誰かが私に憑いていたみたいなのです。

それで次の日に父に電話して、
ご先祖様とかお墓参りについて教えてくれと言ったら、
うちの父がまたこういうことはほとんどわからず、
「実家のお墓はもう廃村でどこにあるかわからなくなっている、
親戚のN子という人が、浄土真宗でお墓のこととか熱心にやっているので、
N子に聞いてみたらいいよ」という答えでした。

それでN子さんに電話で聞いてみたら、
「実家のお墓は故郷の伊作という町にちゃんとある」
というお答えだったので、そのお墓に行ってみることにしたのです。

熊本と鹿児島は隣りの県とはいえ
父の生まれた伊作という町までは、僕の家からは3時間くらいかかり、
やっとそのお寺にたどりついたのですが、
そこのお寺の人に聞くと「紀川さんというお名前の方は
紀川I子さんという人しか祀られていませんね」というお答えでした。

I子さんというのは僕の父の弟(三男)の奥さんだった方で、
父の実家ではこの三男が後を継いで、
おじいちゃんの代から文房具屋をやっていたのです。
I子さんは三男の幼馴染だったのだそうですが、
三男が文房具屋の若い女性店員に手を出して離婚することになり、
はらいせに出入りの業者と駆け落ちして滞在先で自殺したと聞いています。
三男には2男1女の三人の子供がおり、真ん中の男の子は私と同じ歳でした。
そのため私はこの3人のいとことも疎遠で小学校の時以来会っていません。

それで父の実家のお墓にはこのI子さんしか入っていないというのは
おかしな話だなあと思い、その場でN子さんに電話したのですが、
N子さんは町内会の用事で不在でした。

とりあえずI子さんにお線香をあげて熊本に帰ったのですが、
帰りの高速で運転している時にN子さんから電話がありました。
話を聞いたN子さんがお寺に電話して確認すると、
やはり紀川家のご先祖様はちゃんと祀られており、
I子さんは自殺して亡くなっているので、
別の納骨堂に入れられているのでお寺の人が間違えたということでした。

それで私は今回の一連の出来事は、別に祀られているI子さんが、
どうにかして欲しくて私と奥さんを呼んだのだろうなと思いました。

ちなみに僕の父方のおじいちゃんとおばあちゃんは、
鉄男さんときえさんというのですが、
この2人は三男の実家が破産して、
抵当に入っていた実家も差し押さえになるので、
その前に父の家(つまり私の福岡の実家ですが)に逃げて、
そこで相次いで亡くなっています。

今にして思えば三男の家が破産したのも、
I子さん(の怨念?)が関わっていたのかなあと思います。
三男はそのまま行方不明になって、
10年以上経って消息がわかったのですが、今はもう亡くなっています。

鉄男さんときえさんは福岡で相次いで亡くなっていますが、
うちの母が親戚で唯一キリスト教徒だったので、
福岡のキリスト教の共同墓地に埋葬されています。

異教徒の霊に囲まれてさぞや居心地の悪いことだろうと
かねてから私は思っておりましたが、
今回は紀川家のご先祖様、鉄男さんときえさん、
そしてI子さんを合祀したらどうかという、
ご先祖様のメッセージだったのかもしれません。

ぴーやん

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