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ゼロイチ法務 Volume6

今回は、契約から請求部分にまつわる法律です!下記の図の水色部分を説明します。

今回は、契約書の作成のための考え方を中心にお話しします。



まず、契約書の目的は、①権利・義務の特定と、②リスクの最小限化にあると考えます。

権利・義務の特定

契約書の一つの見方として、静的な関係と、動的な関係(時間軸)をの二つの観点で、見ることをおすすめしています。

契約書の重要な目的として、権利・義務の特定をすることがあります。つまり、商品の内容、数量、納期、納入場所を決めたり、支払額、支払時期、支払方法の内容を決めたりするです。

内容を決める一つの見方として、静的な関係と、動的な関係(時間軸)をの二つの観点で、見ることをおすすめしています。

ここで、静的な図とは、ある一時点のビジネスモデルと、その関係者の関係性を表したものとします。

ビジネスの多くの場合が、多くの関係者と共にサービスを提供していますが、自社のサービスの提供にあたってパートナーとの協力が不可欠な場合には、そのパートナーとの関係性を踏まえてサービスの内容を決定する必要があります。

例えば、OEMのサービスを行なっており、製造自体は、下請けに任せている場合、サービスを提供する際には、当該製造における単価や、納品時期などを踏まえて、サービスの内容を決定する必要があると思います。

このように、静的にビジネスの関係者を描いた上で、各関係者がサービスにおいてどういう役割を果たしていて、影響があるかを検討する必要があります。

一方で、サービスの提供にあたっては、発注から支払までの業務プロセスがあり、業務プロセスごとに必要な内容を考えていき、契約内容に反映させるのが重要です。

リスクの最小限化


同じように、リスクについても、静的・動的に考えていくのがおすすめです。

前述したとおり、サービスのデリバリーにおいてパートナー協力が不可欠の場合、パートナーにまつわるリスクの影響もうけるため、リスクを最小限にするためには、ビジネスに必要なパートナーとの間のリスクも検討する必要があります。

一方で、発注から支払まで、一連のプロセスに沿って流れていくため、各プロセス毎にどのようなリスク発現するかを検討し、それらが契約書上反映されているかを検討する必要があります。

各事業毎に権利義務の内容や、リスクの重心が違うこともあり、一度はこのフレームに当てて検討してほしいです!

過去のログ
ゼロイチからアーリーのための法 Volume1|Takahiro Matsunaga
ゼロイチのための法律の教科書Volume2|Takahiro Matsunaga
Takahiro Matsunaga - ゼロイチのための法律の教科書Volume3
ゼロイチ法務 Volume4|Takahiro Matsunaga
ゼロイチ法務 Volume5|Takahiro Matsunaga

ステータスマップレベル1
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なお、永遠のアップデート版なので、今後の実践や、気づきによって適宜加筆修正をしていく予定です!

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