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ゼロイチのための法律の教科書Volume3

初めに
こんにちは!株式会社REAPRAの松永です!
今日は、「ゼロイチのための法律の教科書」のVolume3。今日は、ビジネスモデルの法について解説していきたいと思います。


許認可ビジネスについて


無制限でやらせてしまうと利用者に危険な目にあうかも!!!

そもそも、人や会社との間で、サービスを提供し、その代価として、お金などをもらうことは自由に行っていいはずです。もっとも、ビジネスが複雑化し、自由にビジネスを許容した場合に、トラブルが起きる領域が出てきました。そのようなことを防ぐために、何かトラブルが起きそうな領域に関しては、特別な条件のもとビジネスをさせることとしました。いわゆる許認可ビジネスかどうかです。

下記の一覧が参考になります。
https://j-net21.smrj.go.jp/startup/manual/list6/6-3-4.html

許認可ビジネスは、ビジネス開始後も一定の制約をうける!

職業紹介を例に挙げると、名義貸しが禁止されたり、紹介が禁止されている職業があったり、求人者・求職者に対して明示しなければならない事項があったりします。

上記の許認可ビジネスの趣旨から、行政が相対的にコントロールしやすいような仕組みが整えられており、この後説明するとおり、行政指導や、行政処分によって、違反行為が取り締まりやすい構造になっています。

許認可ビジネスにおいては、行政の処分事例はチェックすべき!

許認可ビジネスは、行政の監督の下にあるので、何らかの違反を侵した業者は行政指導や行政処分が行われています。

基本的には、行政指導や行政処分が行われた場合には、公にされることが多いので、許認可ビジネスを行う際には、定期的にチェックすることが大事です!
具体的に、有料職業紹介を例に挙げます。

「民間人材ビジネスに対する指導監督状況をとりまとめました 」厚生労働省より

無許可で、労働者派遣を行った場合に、比較的に重い、業務停止命令を出しています。

「民間人材ビジネスに対する指導監督状況をとりまとめました 」厚生労働省より

ちなみに、過去に遡っても、同じような行政指導の内容でしたので、一度行政指導のなようになったものがちゃんとできているか、確認するプロセスを入れてもいいかもしれません。

ビジネスの関係図

全ての法は、他者との関係から生じると言っても過言ではありません。従って、まず、自分のビジネスにおいて、どのような関係者がいるか整理することが肝心です。

また、その関係者との間で、どんな関係が生じているのか?を特定しましょう。業務を代わりに行うのか?サービスを提供をするのか?物品を供給するのか?顧客を紹介してもらうのか?労働力を提供してもらうのか?など。さまざまありますが、この関係性によって、どんな契約関係が生じるのかが決まります。

そして、最後に、その関係性を踏まえて、どんな契約が生じているのか?考えましょう。業務委託契約なのか、売買契約なのか、顧客を紹介してもらう契約なのか?雇用契約なのか?いろんな類型があります。

ちなみに、民法で規定している典型的な契約は、贈与、売買、交換、 消費貸借、使用貸借、賃貸借、雇用、請負、委任、寄託、組合、終身定期 金、和解であり、これに外れる契約は非典型契約と呼ばれ、柔軟な設計が可能です。効用としては、典型契約は民法に規定があり、一定の内容は民法に則って規定される点にあります。

次回は、この整理を前提に、もう少し当事者の関係性と、契約類型を深ぼってみたいと思っています。

過去のログも参照してください!

ステータスマップレベル1(追って説明予定)
202403_StatusMap_Level 0~1

なお、永遠のアップデート版なので、今後の実践や、気づきによって適宜加筆修正をしていく予定です!

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