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キュートなジェットセッター

航空会社によっては
介助犬の他にも
規定の範囲内の大きさ・重さであり
動物検疫やケージの種類等の条件を満たす場合
動物が飼い主と同じ客室に搭乗出来る事をご存知ですか?

私がお迎えした事があるのは
小型犬、猫、ハムスターが主流です。

私が知る限り
これらの動物達は飛行時間を問わず
ケージの外に出すことが禁じられており
ケージは飼い主の前の座席の下
置かれていなければなりません。

ですから周囲のお客様は
客室にペットが持ち込まれている事に
気付かれない場合がほとんどです。

フライト中、私は何度か様子を確認しに行きますが
その際は念のため、動物と分かる言葉は避け
「お友達は大丈夫ですか?」等
言葉を選ぶよう心掛けています。

時に、静まりかえった暗い客室を歩いていると
「ミャ〜オ🐱」
という鳴き声がして、心がとろけそうになることもあり…

同時に
それを聴いたお客様は
きっと耳を疑われるのだろう…
と思うと、ついクスッと笑ってしまうのです。

🔹️🔹️🔹️🔹️🔹️🔹️

「ミャ〜オ🐱」といえば…

ユーモアのセンス抜群な私の同僚の話

彼は通路でお客様とすれ違う際、絶妙なタイミングで
「ミャ〜オ🐱」と、猫そっくりの声を出すのです。


お客様の反応は…

ハイ!ご想像の通り!(笑)


 私はこの同僚とフライトすると
笑い過ぎてお腹が痛くてたまらないのです。


いちいち面白くて!
楽しさ倍増!
チームスピリットやモチベーションはUP!



遊び心
“Playful mind”が持つパワー


これは、通常のフライトではもちろん
難しい状況下でも
大きなパワーを発揮する
のだろう
と思うのです。

事実、コロナウィルスで
世界中で飛行機が飛べなくなる直前の時期…
人々は飛行機移動が不安で
クルーもマスク姿…。
そんな、前代未聞の異様とも言える雰囲気の機内でも
この同僚はPlayful Mind を忘れないようにと
私に助言してしてくれました。尊敬!

🔹️🔹️🔹️🔹️🔹️🔹️

さて、介助犬以外の中型・大型犬等
定められた規定以上の大きさ・重さの動物

どうなるのでしょうか?


これらの動物は
貨物室の一部でお預かりする事が出来ます。

このスペースでは
客室と同じく
新鮮な空気が供給され
気圧・温度調整がされています。



国際引越しや長期休暇のため
大事なペットを貨物室に預けられるお客様もいらっしゃいます。


ペットは大切な家族
我が子のような存在
ですから
フライト中、心配でないはずがありません!

ここで、あるお客様の話。
お客様は、搭乗されて先ず第一に仰いました。

「私の犬が乗っているので、くれぐれもよろしく…と、直接機長に会って伝えたい!」と…


しかしながら
保安上それは出来かねるため
私がお客様の代理として、機長に念押しする事で同意して頂き
私はいざ操縦室へ。

当然、機長は動物のお客様の存在を承知で
私にモニターを見せながら

「ほら、完璧に制御してるよ!終始僕らでモニターしているから大丈夫!」

との心強いメッセージをくれました。

その後も、機長から自発的に
「大丈夫!今は気温23℃だよ!」など知らせてくれたので
お客様にも安心してフライトを楽しんで頂くことが出来ました。

🔹️🔹️🔹️

別の便のお客様との会話

 お客様: 「僕の犬が貨物室に乗っているのだけど姿を見たい。カメラで確認とか出来ないの?」

私: 「あいにくカメラは無いんです…でも、操縦室で責任持ってモニターしているので安心して下さいね!」

お客様:  「じゃあ、君、ちょっと見に行ってきてくれない?」

私:   「行けるものなら行きたいのですが、行く方法が無いんです…。ごめんなさい…。」

お客様にお詫びしながらも
スパイダーマンのように
飛行機の外壁に張り付いて
這って貨物室を目指す自分の姿を想像し
心の中で笑いのツボに入ってしまった私でありました…。



このようにフライト中
秘かに笑いのツボに入ること…
実は結構あるんですよね…笑

可愛いペットをお連れの方も
安心して飛行機を利用して下さいね!


機内でお会いしましょう。

ご覧頂きありがとうございました💙🍀コメント等、どうぞお気軽にお声をお掛け下さいね✈️🌏