キュートなジェットセッター
航空会社によっては
介助犬の他にも
規定の範囲内の大きさ・重さであり
動物検疫やケージの種類等の条件を満たす場合
動物が飼い主と同じ客室に搭乗出来る事をご存知ですか?
私がお迎えした事があるのは
小型犬、猫、ハムスターが主流です。
私が知る限り
これらの動物達は飛行時間を問わず
ケージの外に出すことが禁じられており
ケージは飼い主の前の座席の下に
置かれていなければなりません。
ですから周囲のお客様は
客室にペットが持ち込まれている事に
気付かれない場合がほとんどです。
フライト中、私は何度か様子を確認しに行きますが
その際は念のため、動物と分かる言葉は避け
「お友達は大丈夫ですか?」等
言葉を選ぶよう心掛けています。
時に、静まりかえった暗い客室を歩いていると
「ミャ〜オ🐱」
という鳴き声がして、心がとろけそうになることもあり…
同時に
それを聴いたお客様は
きっと耳を疑われるのだろう…
と思うと、ついクスッと笑ってしまうのです。
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「ミャ〜オ🐱」といえば…
ユーモアのセンス抜群な私の同僚の話
彼は通路でお客様とすれ違う際、絶妙なタイミングで
「ミャ〜オ🐱」と、猫そっくりの声を出すのです。
お客様の反応は…
ハイ!ご想像の通り!(笑)
私はこの同僚とフライトすると
笑い過ぎてお腹が痛くてたまらないのです。
いちいち面白くて!
楽しさ倍増!
チームスピリットやモチベーションはUP!
遊び心
“Playful mind”が持つパワー
これは、通常のフライトではもちろん
難しい状況下でも
大きなパワーを発揮するのだろう
と思うのです。
事実、コロナウィルスで
世界中で飛行機が飛べなくなる直前の時期…
人々は飛行機移動が不安で
クルーもマスク姿…。
そんな、前代未聞の異様とも言える雰囲気の機内でも
この同僚はPlayful Mind を忘れないようにと
私に助言してしてくれました。尊敬!
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さて、介助犬以外の中型・大型犬等
定められた規定以上の大きさ・重さの動物は
どうなるのでしょうか?
これらの動物は
貨物室の一部でお預かりする事が出来ます。
このスペースでは
客室と同じく
新鮮な空気が供給され
気圧・温度調整がされています。
国際引越しや長期休暇のため
大事なペットを貨物室に預けられるお客様もいらっしゃいます。
ペットは大切な家族
我が子のような存在ですから
フライト中、心配でないはずがありません!
ここで、あるお客様の話。
お客様は、搭乗されて先ず第一に仰いました。
「私の犬が乗っているので、くれぐれもよろしく…と、直接機長に会って伝えたい!」と…
しかしながら
保安上それは出来かねるため
私がお客様の代理として、機長に念押しする事で同意して頂き
私はいざ操縦室へ。
当然、機長は動物のお客様の存在を承知で
私にモニターを見せながら
「ほら、完璧に制御してるよ!終始僕らでモニターしているから大丈夫!」
との心強いメッセージをくれました。
その後も、機長から自発的に
「大丈夫!今は気温23℃だよ!」など知らせてくれたので
お客様にも安心してフライトを楽しんで頂くことが出来ました。
🔹️🔹️🔹️
別の便のお客様との会話
お客様: 「僕の犬が貨物室に乗っているのだけど姿を見たい。カメラで確認とか出来ないの?」
私: 「あいにくカメラは無いんです…でも、操縦室で責任持ってモニターしているので安心して下さいね!」
お客様: 「じゃあ、君、ちょっと見に行ってきてくれない?」
私: 「行けるものなら行きたいのですが、行く方法が無いんです…。ごめんなさい…。」
お客様にお詫びしながらも
スパイダーマンのように
飛行機の外壁に張り付いて
這って貨物室を目指す自分の姿を想像し
心の中で笑いのツボに入ってしまった私でありました…。
このようにフライト中
秘かに笑いのツボに入ること…
実は結構あるんですよね…笑
可愛いペットをお連れの方も
安心して飛行機を利用して下さいね!
機内でお会いしましょう。
ご覧頂きありがとうございました💙🍀コメント等、どうぞお気軽にお声をお掛け下さいね✈️🌏