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crevasse
2020年10月15日 01:25
「いつも重い内容の本を読んでて、疲れない?」言われて初めて知ったが、人にはマインドに余裕があるときでないと読めない本や映画があるらしい。聞いてみると『重い内容』とは『気分が落ちる』という意味で、悲しく辛い物語だったり、主人公が激しい葛藤に身を裂かれるような物語を摂取すると『自分の身が削られる』ように感じられて、心に余裕があるときでないとあとに引きずってしまって読めない、ということのようだった。
2020年10月22日 01:10
人と話していると認識の違いに驚くことがある。その多くは、あらためて他のひとに確認をとったりしないために起こる驚きで、確認できるものはなるべく確認しておいたほうが、いざという時にびっくりしなくて済む。多くのひとはトイレの仕方について、幼いころに親に教えてもらった方法を続けているだけで、あらためて他のひとに確認をとったことがない。和式トイレの前後は本当にこれで合っているのか。紙は一度にどのくら
2020年10月29日 17:00
人には『忘れられない味』がある。それは単に美味しいに限った話ではなく、様々な状況や景色があいまって、そのときの気分によって作られる、本当の意味で一期一会な『味』だ。上海に行ったときのことだった。僕はアートブックフェアで海外に行くことがある。その時は直前に風邪を引いてしまい、マスクの下に『鼻栓』をするほどだった。基本的にお金がない僕は、海外でも安宿に泊まりがちだ。部屋には鍵付きのロッ
2020年11月5日 16:52
「何でも疑問に思うことが大事だ」とテレビで言っていた。ふだん何気なく耳にしていることでも、一度疑問に思うことで新しい発見があるものだ。その通りかもしれない。ならばと、聴きなれた歌の歌詞を疑問を持って聴いてみた。君のドルチェ&ガッパーナのその香水のせいか?いや、そうとは限らない。麦わら帽子の君が 揺れたマリーゴールドに似てる?いや、そうとは限らない。まあ確かにそうとは限らない
2020年11月12日 17:58
『亜人ちゃんは語りたい』(デミちゃんはかたりたい)は、考えるところの多い漫画だ。神話やおとぎ話に登場する “ヴァンパイア” や “デュラハン” や “雪女” が人間の高校に通う学園コメディーで、『亜人(デミ)』と呼ばれる彼女たちは、かつてのように社会から恐れられる存在ではなく、社会的な弱者として生活保障が整備され、現在では、その特別な性質を『個性のひとつ』として認められる形で社会に溶け込んでい
2020年11月19日 15:37
なるものがあるらしい。宿題代行サービス賛成派の意見で興味深いのが「無駄な、やる必要のない宿題をやらせるくらいなら誰かに代行させて、その時間を有意義に過ごしたほうがいい」というもので、この割合は賛成派のなかでも相当数いるそうだ。僕は教員でもなければ子どももいないので、その是非については他の議論に任せたいところだが、過去学校に通った者として、今の非当事者として思うところがある。なぜ「無駄な
2020年11月26日 15:28
僕はとても目が悪く日常的に眼鏡をかけているので、鏡だって裸眼で見ることはないし、たぶんそこに写っている自分の顔は、どこかパーツが足りなそうな気がする。朝とは、眼鏡をかけてからが「始まり」であり、眼鏡をかけていなければ「睡眠」だ。20代のころ、美容室で困ったことがあった。店内に入り、予約した名前を告げて順番を待っていると案内されシャンプー台につく。そのときに眼鏡を預けてしまう。そして席に着く
2020年12月3日 16:04
茨城は文化レベルが低い、という話を茨城の人が言っていた。地方によくある『自虐』というやつだ。15年以上茨城に住んでいる僕は、話の流れから彼の言わんとしているところを理解しながら、どうも賛同しきる気分になれず、歯に物が詰まった言い方で「はあ...」と答えた。『文化レベル』とはなんだろう。僕のなかでそれは、例えば恋人と映画館に行ったときの帰り道に「さっきの映画、○○がよかったよね」「でも
2020年12月3日 20:40
2020年夏、週刊少年ジャンプの連載漫画『アクタージュ act-age』の原作を担当していたマツキタツヤ氏が、自転車を走行中の女子高生の胸を服の上からすれ違いざまに触り、逮捕された。連載漫画の打ち切りや予定されていたメディアミックスのキャンセルで報道は過熱するなか、ふと疑問に思うことがあった。そもそもなんでそんなことするのか?「自転車を走行中」の女性の胸を「服の上から」「瞬間」触ること