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研究雑記

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研究を身につけるほど、人間から離れていく

研究を身につけるほど、人間から離れていく

正しい方法で勉強して、正しい方法で考えると、次第に「普通」ではなくなる。そもそも「普通」は大多数のことで、自然体で生きているだけで社会的に適応的な範囲(としている)。

正しく勉強すると、単純に知識が増える。知識が増え過ぎると、知識を共有できる人が極端に減る。マニアックすぎて、共感を生むことはない。極端なオタクにも共通していることだと思う。そこまで行くと同程度か自分以上に詳しいヒトでないと会話にな

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指導の仕方がわからない研究者って、詰まるところ研究したことないんでしょ

自分のいる研究室には一般的に見れば優秀なヒトがたくさんいる。だけれど、みんな結果が振るわない。無駄な1年、2年を過ごしてる。

大学院での留年は当たり前という考えも多いとは思うが、ここで重要なのは延びた期間で、ほとんど変化も成長もないということなのだ。博論発表などを繰り返すことになるわけだが、1年前・2年前の状態を再現するのである。

博士としての水準を満たすのは容易ではないから、元々習得するのに

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ヒトの学習を「いま」機械学習を使ってアプローチするのは、学生には禁忌

ヒトの学習を「いま」機械学習を使ってアプローチするのは、学生には禁忌

修論の提出が終わったので一旦一息ついてみる。

研究テーマはヒトの学習で、強化学習モデルから、どんな選択をしているか調べている。これが地獄なのである。3つの地獄があって、①知らなくてはいけないことが多すぎる、②数学が大きく絡むので入り口に立つまでが遠い、③機械学習がまさに発展中であること。

心理学は、あまり前提知識なくてもできちゃう部分がある分野だと思う。怒られるかもしれないけど。例えば理学系の

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学会(のシンポジウム)に参加した記録

学会(のシンポジウム)に参加した記録

先週は金沢に行ってきた。
Human Communication Groupのシンポジウムだった。
残念ながらあまり観光はできなかった。

当たり前だが。
(とはいえ、食べるものは食べてきた!)

【自由軒のオムライス】
煮込まれたお肉と醤油がおいしいごはんに
昔ながらの薄い卵で包まれた
洋食屋の絶品オムライス。
前来たときも食べたのに、今回は
お包みで持ち帰る為だけに
わざわざひがし茶屋街へ。

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論文めいたもの投稿してみた

論文めいたもの投稿してみた

中途半端になってしまったので、胸にしこりがある。

先生に「やる?」って言ってもらえたので論文めいたものを書いた。
査読はないし、学会のシンポジウムにふわっと出した程度なのだけど。

「論文」である。
これまでは「レポート」しか書いてこなかったのに。

今感じている初めて故の感覚が掠れないうちに残しておきたい。
これが失われることが一番怖い。

論文を書くのは難しい難しかったし、これからも難しいま

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