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“ベニコウジカビ”そしてヨウ素へ

小林製薬の為体振りは今更言うこともないのですが、2ヶ月も各所からの通報に対して無視を決め込んだことが大問なのである。時系列に並べたときに何が先かの整理はできていないが、もしや人が亡くなった事例があってはじめて“やばい”となって明るみに出たのではないかと思えてならない。(事実は勿論検証していないので、個々にご判断を)https://www.kobayashi.co.jp/newsrelease/2024/20240322/

それで、そもそもの紅麹ってやつが何なのかが気になって少し調べてみた。紅麹菌はカビの仲間で“麹”と言っているが実は“麹菌”ではない。では、何かというと“モナスカス属”のベニコウジカビと言うカビなのだ。

他方、日本酒・焼酎から味噌・醤油・味醂、米酢に甘酒・酒粕などをつくる麹菌は“アスペルギルス属”という腐生性糸状菌で、自然界に普遍的生息をする“まったく安全な菌”なのです。

紅麹菌ですが、カビだからと言って全てが悪者なわけではなく、連中の中に毒性物質の“シトリニン”をつくるのがあるのです。今回の小林製薬の件は、たまたま?このカビに当たったと言うことのように見えます。が、この紅麹はベニコウジ菌をコメや大豆などの穀物に生育させたもので、麹菌類と同じカビの仲間ですが実際の遺伝的にはヒトとゴリラぐらい違っていることは気にしておくことだと思います。

その上、実はここがとても重要で現代において各所で起こっていることの元凶と思えること、それは“モナスカス属”にある血清コレステロール降下作用を示す“モナコリンK”という物質をつくる働きがありますが、その成分を多量に取り出せるよう“菌体や培養液を濃縮”(効率化しやすい液体培養法)する過程でプベルリン酸(C8H6O6で表される七員環有機化合物)が何らかの理由により起こった事態なのではないかと僕はみています。つまり、都合の良いものを大量に取り出したいという欲が起こした些細な問題が大問題に繋がったと言えるだろうと見ます。(原因の探索、解明が待たれます)

“天工開物”という16世紀に宋応星(食物・衣服・陶器・農具、その他、生活一般の技術を研究した明王朝末の学者)によって書かれた産業技術書にも静菌作用・抗菌物質が示されている、紅麹。使い方を間違わなければ我々にとって古くからの友であることは間違いなさそうです。(沖縄の紅乳腐(千年前から使われる調味料)や豆腐餻が親しみがあります。

その後・・
コロナとヨウ素の関係を言っていた小林製薬が大きな組織に都合が悪くなって今回のベニコウジカビで潰されようとしているという陰謀論的なものがいろんなところで騒がれていたりするのですが、それとこれってどこまでも違う気がするんですよね。
“ヨウ素の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化作用”と言うものも、別に小林製薬以外のところで言っていたりしますから、何故そういう言動がSNS界隈で広がるのかの意味が僕は理解できない・・

まあ、その界隈の方々にはそう言うことを言いたいなんらかの諸々があるのでしょうが・・流石に目に余りますな、界隈の方々の言動が。
いや、言論の自由ゆえ、どうぞご自由にですが、その前にひとつあるとすればやっぱり知ると言う探究活動をもっと広く行うべきなのかなと、老婆心ながら思う次第です。

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