賞というものの意味
今年のプリツカーが山本理顕になったそうだ。
プリツカー賞は“建築を通じて人類や環境に一貫した意義深い貢献をしてきた、存命の建築家を対象”とし“国籍・人種・思想・信条を問わず”選定される賞であり“原則として1年・1人の表彰”するというものです。
磯崎新の晩年(19年)の受賞はそもそもがプリツカー賞創設時点で関わりを持っていた彼への賞そのものに対する功労(人類や環境に一貫した意義深い貢献という部分でも多大なる貢献があったことは言うまでも無い)であるので例外と言って良い気がする。このことから見ても、また歴代受賞者からも基本、多くは晩年に与えられる賞と言ってよい。
しかしそれを前提とすれば40歳を迎えて間もない受賞などがちらほらあるが、根本妥当ではないと見えるのだが??
“国籍・人種・思想・信条を問わず”というところも、日米の受賞者が最多で偏っているのが気になって仕方ない。
国籍・人種・思想・信条を問わず、“建築”を通じて人類や環境に一貫した意義深い貢献をしてきた、存命の建築家を対象に、今一度見る角度を変えてみると、もっと違うところの視点がからの受賞者が生まれるだろうし、また受賞者不在の年が出ることさえある・・
まあ、別にそれがなんだというのだと言われれば、それまでではありますが。