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悪夢_nori

[ 橙色の光 ]

1986年 昭和61年 7月1日 2:45
ノリオ-22歳の頃の出来事である。

[ 薄暗い廊下 ]

仰向けにベッドに寝かされ運ばれている幼い自分を俯瞰から見ている自分がいた。

橙色の電球が光っている薄暗い部屋に入る、

白衣を着た人がこちらを向いて立っていた、

ここは?

大勢の人があわてている様子、何があったのだろう?

母が泣いている・・・

その様子を見下ろしていた、

看護師さん2人と母が動かない僕を見ている、

あ・・・

この光景に見覚えがあった。

たしか、ベランダから落ちて・・・


[ 白衣を着た人が ] 

注射器を片手に僕を押さえ針を近づける。


とその瞬間・・・

はっと!

目が覚めた。

布団もパジャマも汗だくになっていた、

突然、吐き気に襲われ、心臓を握りつぶされるような痛みを感じた!

息苦しくなり、そのまま意識が飛んだ。


・・・


[ 気が付くと朝の7時 ]

そうか!夜中の夢を思い出した。

あの夢、前にも見た事がある・・・


また始まったのか?

お押し入れの段ボール箱の中から、

ビニール袋にくるまれ開封禁止とガムテープで封印されている

中学の頃に書いた古びた何冊かのノートを取りだした。


このノートの1冊目に・・・

1979年 昭和54年 10月1日

また薄暗い廊下の夢を見た、

橙色の光に包まれ何とも言えない心地よさ、

いつの間にか、この感覚を望むようになっている事を感じた。

そして、この後に来る地獄の苦しみ、

心臓の痛みとともに息苦しくなり意識が飛ぶようになった・・・




と書かれていた。


つづく


[ 青の日記帳 / エンディングノート]

※次回、開封禁止!中学の頃の[あかずの日記の内容が明らかになる!]

これはノンフィクションです。

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